弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設13年目!
本ブログがKindle本に!「アマゾン 三色眼鏡」で検索!!

【雑記】スポーツにおける「美談」とスポーツ漫画

2018年10月25日 08時51分14秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
多少雲は浮かんでいるものの心地よい秋晴れ、な今朝の@湘南地方です。

さて、プロ野球は今日がドラフト会議だったり、週末から日本シリーズだったり、
競馬は天皇賞だったり、と、文字通りスポーツの秋です。

そんな中、先週末の「プリンセス駅伝」、ハプニングが2つあったようで。
1)右足を骨折した選手が中継地点まで200m以上四つん這いで“走行”
  岩谷産業の監督はこのようなコメント

2)トップを走っていた三井住友海上の選手が脱水症状で意識朦朧、逆走の揚げ句棄権


駅伝という競技の性質上、選手は文字通り「命がけで」タスキをつなごうとする。
選手自身の判断で棄権する、ということは、事実上難しいと思う。
1)のケースでは、監督は棄権の意向を伝えていたにもかかわらずうまく伝わらなかった、ということらしい。

大会の運営として、審判にもっと強い権限を与えるべき、といった見方はあると思う。
その辺りは関係者の方々が諸般勘案して改正していくのでしょう。

動画で見ても、2)は明らかに意識が飛んでいて競技続行は不可能な状態。中継地点までたどり着けるはずもなく、終局的な判断はしやすい。
問題は1)。
「審判員は本人の続行意思を聞いてストップをちゅうちょ」とのこと。
そりゃあ、会社の看板背負って必死で競技している人間に競技をやめさせるのは、止める方だって負けないくらいの背景と覚悟がないと無理じゃないかな、と。

こうした“傷だらけの選手”の話は、美談として取り扱われることが多いけど、
スポーツを見て感動するべきなのは「健全に」頑張る姿に対してであって、怪我や不調やオーバーワークなどの逆境を乗り越えることにじゃないよなー、と。
このあたり、昔の少年ジャ○プとか、もっと昔の巨○の星とかドカ○ンとかの影響なのかなぁ。
そういえば最近のスポーツ漫画では、怪我を隠してうんぬん、という描写は少ないような。
「おおきく振りかぶって」なんか、榛名は成長線が閉じるまで自分で球数制限してたもんな。

そう考えると、現実よりも漫画の方が「アスリートファースト」が徹底されている、というなんとも皮肉な状況。
第一線に行こうと思うと、「アスリートファースト」なんて現実には言ってられない、ということなんだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする