おはようございます!
雨は明け方までに上がり、今は曇り空の@湘南地方です。
さて、世間を賑わせていた標記の件=ファーストリテイリング対アスタリスク(その後権利が譲渡され現状の権利者はNIP)の件、
和解に至ったとの記事。
(日経XTECHより引用)
======================
ファストリとアスタリスク、セルフレジ特許巡る訴訟で和解成立
外薗 祐理子 日経クロステック/日経コンピュータ
ファーストリテイリング(以下ファストリ)は2021年12月24日、ITスタートアップのアスタリスクならびに特許ビジネスを手掛けるNIPとの間で係争していたRFID(無線自動識別)を使ったセルフレジの特許を巡る訴訟について、同月23日に全面的に和解が成立したと発表した。アスタリスクも同月24日に同様の発表をした。
…
3社合同の発表文を要約すると、「ファストリは現在NIPが保有する特許が有効に存在することを尊重し、アスタリスクとNIPはアスタリスクの特許出願が公開される以前からファストリが独自にセルフレジを開発して使用していたと確認する」ことで和解合意に至った。一般に特許出願から1年半後に発明内容が公開される。アスタリスクが特許を出願してから1年半後の2018年11月よりも前に、ファストリは既にセルフレジを独自開発して使用していたという意味だ。
======================
(引用終わり)
3社合同の発表文がこちら。
肝心なところは「ボタンの掛け違い」や「協力して互いの事業の発展を阻害しかねない」といったオブラートに包んだ表現に終始しているものの、
記事における解釈による限りは、「ファストリのセルフレジは独自開発」という前提での和解。
もともと取引関係があった両社にあって、争いが長引くほど不利なのはアスタリスク側と思われる。
それは例え交渉経緯において「この特許は金を払うに値しない」「ゼロ円でライセンス提供してください」などと要求された経緯があったとしても。
和解内容詳細は秘匿されているのでわからないが、
記事の表現から穿った見方をすると、「ライセンス」は認めないが、何らか別の名目(「解決金」とかいろいろ)で金銭的な解決は図られた可能性はあるのではないかと想像
(※何ら根拠のない推測なのでここはご容赦ください)。
ここまで渡り合うに至った前提として、
・第三者開示前にきっちり特許出願していたこと
・シンプルなクレーム
・分割も駆使して攻め手として戦線展開をおこなっていたこと
・係争費用を賄える程度の資本力があったこと
が挙げられる。
結論に関して、傍目にはモヤモヤが残る感じではあるが、
ビジネスの一手段としての特許・係争という意味で、当事者は納得ずくの話なのだろうな、きっと。
雨は明け方までに上がり、今は曇り空の@湘南地方です。
さて、世間を賑わせていた標記の件=ファーストリテイリング対アスタリスク(その後権利が譲渡され現状の権利者はNIP)の件、
和解に至ったとの記事。
(日経XTECHより引用)
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ファストリとアスタリスク、セルフレジ特許巡る訴訟で和解成立
外薗 祐理子 日経クロステック/日経コンピュータ
ファーストリテイリング(以下ファストリ)は2021年12月24日、ITスタートアップのアスタリスクならびに特許ビジネスを手掛けるNIPとの間で係争していたRFID(無線自動識別)を使ったセルフレジの特許を巡る訴訟について、同月23日に全面的に和解が成立したと発表した。アスタリスクも同月24日に同様の発表をした。
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3社合同の発表文を要約すると、「ファストリは現在NIPが保有する特許が有効に存在することを尊重し、アスタリスクとNIPはアスタリスクの特許出願が公開される以前からファストリが独自にセルフレジを開発して使用していたと確認する」ことで和解合意に至った。一般に特許出願から1年半後に発明内容が公開される。アスタリスクが特許を出願してから1年半後の2018年11月よりも前に、ファストリは既にセルフレジを独自開発して使用していたという意味だ。
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(引用終わり)
3社合同の発表文がこちら。
肝心なところは「ボタンの掛け違い」や「協力して互いの事業の発展を阻害しかねない」といったオブラートに包んだ表現に終始しているものの、
記事における解釈による限りは、「ファストリのセルフレジは独自開発」という前提での和解。
もともと取引関係があった両社にあって、争いが長引くほど不利なのはアスタリスク側と思われる。
それは例え交渉経緯において「この特許は金を払うに値しない」「ゼロ円でライセンス提供してください」などと要求された経緯があったとしても。
和解内容詳細は秘匿されているのでわからないが、
記事の表現から穿った見方をすると、「ライセンス」は認めないが、何らか別の名目(「解決金」とかいろいろ)で金銭的な解決は図られた可能性はあるのではないかと想像
(※何ら根拠のない推測なのでここはご容赦ください)。
ここまで渡り合うに至った前提として、
・第三者開示前にきっちり特許出願していたこと
・シンプルなクレーム
・分割も駆使して攻め手として戦線展開をおこなっていたこと
・係争費用を賄える程度の資本力があったこと
が挙げられる。
結論に関して、傍目にはモヤモヤが残る感じではあるが、
ビジネスの一手段としての特許・係争という意味で、当事者は納得ずくの話なのだろうな、きっと。