弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【著作権】漫画の電子版

2021年12月06日 09時13分37秒 | 実務関係(著作権・価値評価・周辺業務)
おはようございます!
曇り空の@湘南地方です。

さて、2021年も残り3週間と少し。
ウダウダしてないで歩を進めていかなければいけません。頑張ります。

今日はこんな話題

(日経電子版より引用)
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海賊版サイト、半年で閲覧20億件 被害額は正規市場超え

人気漫画をただ読みできる海賊版サイトの拡大が止まらない。大手10サイトのアクセス数は半年間で20億件を超え、被害が深刻だった「漫画村」の3倍超だ。被害額も正規市場を上回る。海外でも被害が広がり、米国では被害額が1兆円を超える。出版業界が国際訴訟でサイト閉鎖を求めるなどしているが、摘発は難しく手詰まり感も漂う。
(以下略)
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(引用終わり)

記事によれば、
日本国内でも紙+電子の漫画の正規版の市場規模が年6千億円前後であるのに対し、ただ読みの損害額が7827億円と試算されるとのこと。

海賊版対策が遅々として進まないのは、
・訴訟に時間がかかること(主に摘発の場面)
・「通信の秘密」を侵害する、とみる向きがあること(主に抑止の場面)
ことが主因とされている。

後者については技術的な解決が試みられているところであるのに対し、前者は現状目に見える改善は図られてない。
心理的な抑止策として侵害行為に対する刑事罰の量刑を高めてはいるけれども、それだけではなかなか。。

健全な市場があってこその良質なコンテンツ、だということをもっと意識してもらわないといけないんだよなぁ、ということを強く思う。
コメント
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