弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【商標】流行語大賞で学ぶ商標2020(第2回)

2020年11月13日 08時54分18秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます!
曇り空の@札幌です。今日は移動日。

さて、掲題の件第2回。

(2)「アベノマスク」いろんなマスク ~造語のアイデアについて~

まあ今年は避けて通れないコロナ関連。
で、今日は「アベノマスク」。
ウン十億だかウン百億だかかけてやったあれ。まだ使っている人いるのかしらん。。。
私の手元にはありません。

ともあれ、ものとしては支持されなかった「アベノマスク」、
ダジャレに使われたケースは少なからずあったようで。。。



「海女のマスク」だったり「尼のマスク」だったり、、、
一見、「アベノマスク」のパクリじゃーん、と思ってしまう人もいるかもしれない(実際にそうなのかもしれない)。
だけど、商標法的には“ネーミングの発案を他人や他の製品に依存すること”それ自体は、特に問題はない。
商標法は、ネーミングという「アイデア」自体を保護するのではない。
取引者/需要者が勘違いしてしまうくらいに近い表示を使って他人の信用を掠め取ったり市場の秩序を乱すことを問題としている。
「業務上の信用」が保護対象、といっているのは、そういう意味。

まあそもそも「アベノマスク」が登録商標ではないのでさして問題にはならないのだけど、
「海女のマスク」と「尼のマスク」とでは、称呼(=音)が同じだから審査では類似と判断されるのだろうな。



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