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・ロスチャイルド財閥-296 イスラエルへの支援 https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f0e2b5c41f30e712829498a5b2fb3b50
からの続き
イスラエルとアラブの戦いは、1973年10月の第4次中東戦争以降、キャンプデービッド合意 (ベギン・イスラエル首相、カーター大統領、サダト・エジプト首相) で
エジプトとイスラエルが和解したこともあって、全面戦争は回避されました。
とくに冷戦後は、パレスチナ解放闘争の後ろ盾だった共産圏諸国が消滅し、また湾岸戦争でアラブ陣営が分裂したこともあって、ユダヤ国家の存続に有利になったと見られました。
こうしたイスラエルを巡る新しい国際情勢の下で1993年9月、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)との間で、パレスチナ暫定自治協定が結ばれ、イスラエル建国以来のパレスチナ人とユダヤ人の憎しみ合いに終止符が打たれようとしました。
1994年度のノーベル平和賞がアラファト議長とラビン・イスラエル首相、ペレス同外相の3人に贈られたのは、この決断に対する褒賞です。
中東和平の前進を受けて、イスラエルは中東自由貿易経済圏構想を打ち出しました。 アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーヴァードなどの大学が学者グループがまとめたこの構想は、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンの東地中海地域を、敵対の無い自由貿易経済圏に変えることを呼びかけたものです。
計画が軌道に乗ったらこれを、順次エジプト、レバノン、シリア、サウジアラビア、などに広げていくことも提案しました。
この構想を下敷きに、アメリカ、ヨーロッパ諸国、日本などの支援国と、中東・北アフリカ諸国は1994年11月、モロッコで経済会議を開催して 「中東・北アフリカ地域に人、もの、金が自由に往来できる経済共同体を創る」 と謳った『カサブランカ宣言』を採択しました。
同宣言は、また中東開発銀行の創設や常設事務局(モロッコ)の設置も決め、中東改造計画が単なる机上論ではなく、具体化のために巨額の資金の投入と、手間を惜しまないという決意を明らかにしました。
また、イスラエルは経済発展の起爆剤として、死海とアカバ湾を結ぶ長さ100キロの運河掘削など150件ものプロジェクトを提案しました。
死海は海面より394メートルも低く、近年はヨルダン川からの取水のために年々、水量が減ってきています。
ここに海水を引いて発電を行い、淡水化して灌漑にも利用しようとする工事は、『現代のピラミッド』の建設ともいうべき大規模な事業が予想されました。
19世紀に、その資力を駆使して何度か平和の確保に動いたように、平和と建設はロスチャイルド家の得意とするところです。
まして今回は、イスラエルの存続を呼吸的なものとするためのものです。 『カサブランカ経済会議』に2000人もの政財界人が参加したと伝えられるところを見ると、パリとロンドンのロスチャイルド銀行、その傘下の企業群はなんらかの形で既に参加していると思われます。
しかしその一方で、中東ではイスラム原理主義勢力が急速にその影響力を広げています。イスラエルとアラファト議長が暫定自治で、急いで妥協した背景には、PLOの組織が、更に過激な闘争方針を掲げる原理主義組織『ハマス』に侵食され始めたことに対する懸念があったからだと思われます。
イtスラム原理主義者はPLOのようなパレスチナ人の祖国回復のみを願う民族主義者だけではなく、宗教と政治を一体とする祭政一致のイスラム国を目指しています。
コーランに基づいた祭政一致の政治は、西欧的な宗教と政治の分離載せ政治体制を否定しており、必然的に既成の政治と激突します。
伊イスラエルも宗教と政治が一体化していますが、実はディアスポラで2000年も他の国で生き延びならなかったユダ野人は、18世紀のヨーロッパで起こった啓蒙思想の影響を受け、みずからも宗教に世r人種差別から一時解放された経験を持っています。
民族としてのユダヤ教を捨てることはありませんが、啓蒙思想での近代科学技術が発達して得た『哲学』哲学、『理性』的考え方と行動がとれるのです。 ユダヤ人であるロスチャルドのビジネスの大成功は、まさにここにあります。
イスラム教社会は、創始者ムハンマドが幼くして両親を亡くし、金持ちの婆さんと結婚させられた女性コンプレックスが、女性差別の考えにつながり、イスラム教に改宗しなければ殺害されるという恐怖政治で普及し、権力を得たので、基本はムハンマドによる独裁政治です。
独裁イスラム教国家を、ロシアや中国などの独裁共産主義国家が支援しつづけるのも、近代国際情勢の大きな問題です。
これは、ロシアや中国などの独裁共産主義国家がイスラム教の国家を、先進欧米諸国との対立に利用しているのです。
ロシア・中国が、独裁を否定すると、自分たちも独裁を続けることが出来なく既得権として権力と富を握る、政治家たちは国家が崩壊・解・解体してしまう運命を恐れているのです。 イスラム教国家も同じです。
私の考えは、愚かな自国の予防を捨てきれない彼らは『理性』で宗教思想や共産主義思想をを持つことはないでしょう。
啓蒙主義的思想が持てない限り、いつかは隣接するヨーロッパとの文明との大規模の衝突が避けられなくなり、 圧倒的な科学技術力と資本力にまさる日米欧の先進国の民主主義国家群に大負するでしょう。
なんども言いますが、安保障と軍事力では、最も重要な外交用語は『nuissancevalueを上げることです』。
聞きなれない言葉かもしれませんが、価値観を同じくする国家間で同盟を組み、集団でまとまって戦うという事です。
NATOが良い例です。 岸田政権になり、G7でもご存じのように、先進欧米職国と日本は一体化しています。
第二次大戦を思い出してください。 日本は世界中を敵に回し、東京大空襲で首都・東京は焼け野原、おまけに原爆二発で、撃沈。
歴史ある国家・日本が無くなるなる寸前にまで追いこまれました。 ぎりぎりで復興させてくれたのは、欧米の良い意味でのキリスト教精神、そして共産主義国との冷戦とベトナム戦争で欧米は支援してくれて日本は復活できたのです。
また、馬鹿みたいに世界中を敵に回して戦いますか? 原爆を一発屋持ったったところで、雀のンmだくらいのものです。 今度は復興させてくれませんよ。
話を戻します。 ユダヤ人の夢を実現したかに見えたイスラエル建国は、アラブとイスラエルの果てしない新生を誘発して、今日もなお完全には収まる気配をみせてはいません。
ロスチャイルド家は二世紀以上にわたって、ユダヤ人の権利回復と安住の地の建設のために努力してきましたが、その戦いは、まだ道半ばです。
ユダヤ問題は中東に部隊を映してなおも世界を揺るがしています。 そのど真ん中にロスチャイルド一族は巻き込まれています。
最後に、リアリズムに基づいて日本はどうするべきか、現実的な解として、国際金融財閥の序列を示しておきます。
今は、運よく、ロスチャイルド、欧米諸国は日本の味方ですが、言うまでもなく絶対に敵に回してはいけない相手です。
・ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af41696ec05203f68b46d63b897e9b3d
・ロスチャイルド財閥-215 ロスチャイルド当主 ANAホテル(赤坂)プライベート会合
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/15e42c79348485224e0b9ae63ca899e4
(関連情報)
・ロスチャイルド財閥-280 ユダヤ人差別という宿命https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ebb8c4fc7c78defcb59d4ea79147bf59
・ロスチャイルド財閥ー281 タルムードとオッペンハイム銀行https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c916730cb1ef112bbce34c1aa888bfb7
・ロスチャイルド財閥-282 ディアスポラの歴史 そしてキリスト教の教父アウグスティヌス
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/718669a2d8195674ef6185a7eaa2c0d6
・ロスチャイルド財閥ー283 トルケマーダの異端諮問裁判
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★ロスチャイルド財閥ー284 啓蒙思想とロスチャイルド家の台頭https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/318e0d1a3f9af23d313bfd982569b41f
・ロスチャイルド財閥ー285 貴族になったユダヤ人https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/35c28733ab04d21b53596462cad2da97
・ロスチャイルド財閥-286 因縁のロシアによるポグロムhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ceed704abdadd1e607c0a6bbe7a7ca94
・ロスチャイルド財閥ー287 現代イスラエルの父 エドモン男爵
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/98f678cce4f844772b3706edce01a021
・ロスチャイルド財閥-288 バルフォア宣言https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4318850fe404b7326025f8cb30862ea8
・ロスチャイルド財閥-289 中東三枚舌外交
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・ロスチャイルド財閥-290 ロシア革命とコミンテルン
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・ロスチャイルド財閥-291 国際連盟https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e28f09215098cfde353dc9cd85036f88
・ロスチャイルド財閥-292 ナチスの足音
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・ロスチャイルド財閥-293 ウィーン家の消滅
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・ロスチャイルド財閥-294 ウィーン家のフェルディナンド男爵が建てたワデスドン館https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/520ca53fd87dc0432a9b8f706a60fe72
・ロスチャイルド財閥-295 ロスチャイルドという名前のために
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・ロスチャイルド財閥ー296 イスラエルへの支援https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f0e2b5c41f30e712829498a5b2fb3b50
・ロスチャイルド財閥-297 新時代のアラブとイスラエルhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/440b377129fd52b385acce5dabeb3505
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