シャープ-1 創業者 早川徳次
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シャープペンシルの発明
7歳のとき、かざり職人の坂田芳松の店の住み込みの丁稚(でっち)となります。 丁稚奉公時代に最初の発明をしました。
バックル(留め金)です。 それまでのベルトは穴止めでしたが,徳次はバックル部分を挟んでベルトを留める方式を考案し、自分の名前にちなんで『徳尾錠(とくびじょう)』と名付けました。
バックルには尾錠と訳されていたから,徳次の徳と尾錠を組み合わせました。
大量の注文がきたのを契機に独立。 1912年(大正元年)9月、東京墨田区本所(当時の地名は本所区松井町)で金属加工業を始めました。
六畳一間のスタートです。 独立資金は取引先の社長が徳次を見込んで出してくれました。 独立して3年後の21歳で、文子(ふみこ)と結婚。
1915年に『早川式繰出鉛筆』を発明。翌1916年、『常備芯尖鉛筆』(エバー・レディ・シャープペンシル)が誕生しました。
それまでセルロイド製で利便性に欠ける繰り出し鉛筆を、金属で作ったところが工夫でした。 これが社名由来となるシャープペンシルです。
細い黒鉛の芯を繰り出して用いる機械式の筆器具で、横浜の商館からの大量注文がきたことで評判となり、たちまちヒット商品になりました。
徳次と兄-政治が1915年に設立した早川兄弟商会金属文具製作所は、事業が軌道に乗ってきたことから、1922年(大正11年)に従業員を200人に増やし、300坪の新工場を建て、シャープペンシルの大量生産に入りました。
1923年(大正12年)9月1日午前11時58分、関東大震災に見舞われました。 工場・家屋は消失、妻と七歳と五歳の二人の男の子供を失いました。
自身も火の海の中を川に逃れて約七時間端の台石につかまり、大火傷を負いましたが、九死に一生を得ました。 30歳の時の悲劇です。
続く
(関連情報)
・シャープ-1 創業者 早川徳次
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