半導体市場は2年連続で過去最高に(欧州の半導体研究機関)
主要な半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計(WSTS)は3日、2025年の半導体市場が24年予想に比べて11%増の6971億ドル(約104兆円)になりそうだと発表した。
生成AI(人工知能)を使うサービスが本格化し、市況を押し上げることが寄与する。自動車やスマートフォンなどに使う半導体は販売が伸び悩むとした。
AIの学習や推論に使う画像処理半導体(GPU)などが伸び、演算用半導体の成長率は17%増と、10%増を見込んでいた24年6月の従来予想から引き上げた。2桁成長は2年連続となる。
米エヌビディアが販売をけん引する。地域別ではAIデータセンターが多く立地する米州の販売額が15%増と伸びる。
一方、足元では電気自動車(EV)やスマホ、パソコンの販売が伸び悩んでおり、25年も影響が継続するとみている。
温度やカメラ映像のデータ処理に使うアナログ半導体の伸び率は5%増と、24年6月時点の7%増の予想から引き下げた。データ保存に使うメモリーも25%増としていた従来予想から、13%増に下方修正した。
同日発表した24年の市場予測は23年比19%増の6268億ドルだった。演算用半導体は17%増を見込む。メモリーも不況だった23年からの反動で81%増と急回復する。アナログ半導体は2%減となる。
日本市場(円ベース)も成長が続く。24年に9%増の約7兆1345億円、25年は8%増の約7兆7240億円を見込む。
文章や画像を自動作成する生成AIに注目が高まっています。ChatGPTなど対話型AIやMidjourneyなど画像生成AIがあります。急速な拡大を背景に、国際的な規制や著作権に関わるルールなどの策定が急がれています。
続きを読む