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糖尿病は薬なしで治せる-2  糖尿病とはどんな病気か? 古代から世界での記述

2024-10-30 10:25:47 | 医療・ヘルスケア・健康・食事・睡眠 及び産業
 

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糖尿病は薬なしで治せる-1  はじめにhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ad6647c72d88efe29b0481d6b0ce77a0

 

 

糖尿病と言う病は、昔からよく知られているのですが、その原因の解明は、ほんの八〇年ほど前に、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンが発見されるまで、まったく進んでいませんでした。 

それまで糖尿病は、神秘的で不可解な病と思われ、歴史上非常に多くの医師たちがその謎に挑んでいったのです。 

 

 

古代エジプト

糖尿病について最初に触れられている文献は、三五〇○年以上昔に書かれたエジプト王朝のパピルスといわれています。 それには、糖尿病と言うのは、多尿をもたらす病ということになっています。

 



古f代インド

古代インドではもう少し詳しく糖尿病のことが観察されていて。紀元前五世紀頃に、スシュルタという医師が糖尿病について書いています。 スシュルタはお釈迦様が生きていた頃の医者らしいとされていますが、彼は糖尿病患者の尿が甘いことにすでに気付いていました。 スシュルタは次のように書き記しています。

「猛烈な飢えや、いやしがたい渇きが、衰えた患者にあり、おいしく健全な食べやすい食べ物や飲み物でなだめられたり満たされたりしないのは、致命的なしるしである。 
下痢、激しい頭痛、のどの渇きがあらわれ、だんだん体力の衰える患者は死の危険が迫っている

また、「患者はあたかも発情期の像のように尿をする。 尿は蜜の尿と呼ばれ、甘いので蟻や昆虫をおびき寄せる」と書いています。

そのほか、糖尿病にともなって現れる症()状として、昏睡状態、インポテンツ、神経障害、視力低下、感染症の悪化などが併記されていて、これは現在でもそのままあてはまります。 優れた観察眼を感じさせます。

 

 

古代中国

古代中国では、一世紀に成立した『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』に「これは肥満と美食によるもので、患者はおいしいものを食べ過ぎて太っています。 太ると体の内部にねつがこもり、また甘いものが腹に満ちてその気が上にあふれ、消渇(しょうかつ):糖尿病の病になる」と書かれています。

消渇というのは、食べ物を消化吸収する能力が枯渇したような状態になることを意味していて次第にやせ衰えて死んでいくと記されています。

 

 

日本

日本でも平安時代に娘三人を天皇家に嫁がせ、権勢を誇った藤原道長が糖尿病で亡くなっています。 宇治の平等院(当時は宇治殿と呼ばれた)など地上に極楽を実現させた権力者でも、病から逃れることはできなかったのです。

 

 

 

西欧

何もかも尿にに溶け出していくのが糖尿病。

西欧では古くから糖尿病のことを「ディアベーテース」と呼んでいました。 ディアベーテースは、ギリシア語の「通り過ぎる」と言う意味のk鳥羽が語源で、液体が体の中を絶え間なく通り過ぎて、何もかもが出ていってしまうという事に起因して名付けられました。筋肉も何もかも溶け出して、尿からすべてが出て行ってしまうと思われていたのです。

 

一世紀頃、西洋のアレタエオスという医師は、「糖尿病は不思議な病気で、男には多くないが、肉や手足が熔けて尿に出てしまう。 (中略) 経過は共通していて腎臓(じんぞう)と膀胱(ぼうこう)がやられる。 何故なら、患者はとめどもなく尿をし、その流出はあたかも水道の蛇口から出るごとくである」と書いています。さらに、

 

「病気は慢性の経過をとり、いったん病気が確立してしまうと長くは生きられない。 なzなら足田の溶けだしは速やかで、死もまた速やかであるからである。 そのうえ、日々の生活もいやな苦痛のものとなる。 のどの渇きはいやすべくもなく、尿に出る以上にどんなに水を飲んでも追いつかず、水を飲むことも尿をすることもやめられない。

それどころか、もし水を飲まないでいると、口はカラカラに渇き、身体は水気を失い、内臓はしなびたようになる。 吐き気と不安な気持ちと、焼けつくような渇きで遠からずして死んでしまう」と記述しています。

 

つまり、いずれにしろ洋の東西を問わず、糖尿病と言うのは、いったんなってしまうと治らない不治の病と考えられ、非常に恐れられていました。 

 

糖尿病の現象尿が出て、たくさんの尿が出て、しかもその尿が甘く、やがて、筋肉も何もかもが尿に溶け出すように流出していき、さらに腎臓や網膜などに障害が出る場合もあり、ほどなく死に至る病と観察されていました。

それは現代でも同じです。 しかし当時は原因も分からず、とにかく手の施しようのない病だったのです。

 

 



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