獏の食わず嫌い

プロ野球を好きになってほんの45年です。阪神のせいでネガティブ根性が骨まで染み付いております。

岩崎の勝利、鶴岡の勝利

2014-09-16 00:20:58 | 野球



序盤の岩崎君を視覚化

とにかく不思議な投手ですよね。
大して球が速い訳でもなく、さりとてコントロールが恐ろしく良い訳でもなく(^_^;)

そう言えば阪神は「不思議な投手」が数年おきに出現します。
懐かしの上園君とか小嶋君とか・・石川なんかもこの属性なのかな?

ただ、上記の投手が勝てたのは強力な中継ぎ抑えが存在したからで、イニング別で一番失点しているのが8回(なんと95失点!「あの」西武ライオンズでも68点なのに)と言うチーム状況で5勝は大したものです。


昨日勝ったもののトリー等主力の状態に不安を残したまま9連戦の最終カード、神宮でのヤクルト初戦。

私が考えるに・・・なんとなく急降下が加速したのは神宮のあの20対11の試合から始まったんじゃないか?と思っていたので、このカードでキチンと立て直して欲しいな…と願っておりました。

先発は岩崎君


二軍から上がって来て以来、とにかく試合はきっちり作っていたのですが、初めての強力打線ヤクルト相手でしかも神宮。
強力な打線で四番がバレ。
その上に狭い神宮とあって、逃げまくって四死球を出したり外ばかり狙って狙い打ちされたりしないでね・・と思っていたら山田にいきなりツーベースを打たれて簡単にバントを決められてランナーサード。
3割打っている川端がワンアウトくれたので落ち着くかな・・と思っていましたら、飯原に上手い事流されるもライナー(^_^;)
ツーアウトサードでバレなんですが、フォアボールかな・・と思っていたら勝負でした。
ですよね、初回から怖がってちゃ今後ずっと逃げ回らなきゃいけません。
それにこれまでの阪神の戦い方で、バレンティンと勝負を避けても後ろの雄平やら畠山やらにボカスカ打たれて大量失点と言うパターンが落ちだったので、結果シングルヒットで一点先制されましたが、ホームランじゃなくて良かったと思ったらいいんじゃないですかね?
ただ、その時の攻め方なんですが・・
8球かけてバレンティンを攻めたんですが、見ててハラハラするくらいに鶴岡がインコース構えるんですね(^_^;)

しかも体がバレンティンに隠れるくらい寄って構える。
岩崎君が消極的になっていると見ると、グッとミットと目を開いて「ここに強く」とか外に変化球を抜く時は「腕を強く振って」とか
とにかくゼスチャーで岩崎を引っ張る仕草にグッときましたね~

立ち上がり手探りの岩崎君は鶴岡の意図通りにはいかなかったんです。やっぱり神宮狭いし怖いしね(苦笑)
でも岩崎君の不思議ちゃんストレートはしっかり腕を振って投げると不思議とタイミングが微妙に外れて「いった!!」と思える当たりでもフライになってしまう。
まあ、ラッキーもあったんだろうけど、そう言う事が重なってヤクルト打線は「???」となり岩崎君は自信がついてくる。

どんどん岩崎君の脱力不思議空間にヤクルト打線を引きずりこんだ形になって、極めつけが7回先頭のピッチャーナーブソンが二塁打を打った後の投球が圧巻でした。

難敵山田を絶妙に脱力したシンカ―でセンターフライに打ち取るのですが、これ捉えられたと思ったら大和が良い判断と動きでキャッチしてくれました。伸びすぎたって奴ですが、大和も体と頭が上手く乗ってきたみたいです。ああ、良かった・・・・・・

いつも打たれる川端には力みなく腕を振って投げ込んだインハイに詰まってポップフライ。これは見事でした。

そして飯原は不思議ちゃんワールド全開のストレートでファールフライに打ち取ってピンチをしっかり0で抑える。

この間も鶴岡の「ここに来い!」の眼光はテレビを通しても伝わって来て。
「こんなカッコいい鶴岡見たこと無い」
と失礼な事を思ってしまいました。

考えたら鶴岡も阪神に来た経緯は悔しいどころではなかったはずで、要らないと言う意見が多い中、藤井は絶対怪我すると思っていたし、日高は多分戦力にならないと思っていたので(注:筆者は日高ファンです)絶対頑張って欲しいと思ってたのですが、阪神に来てやや小さくなっていた感じが否めなくて(そりゃそうだ)鶴岡らしいガッツを見せて欲しいと思ってたんですが、今日は鶴岡らしさが戻って来たようで嬉しかったです。
そりゃベテランとルーキー(しかも小鹿だし)という組み合わせの問題もあったでしょうが。。

で、ピンチの後のチャンスで今日の試合のってる鶴岡にケロッと代打出しちゃうんですよねえ。わが将は(苦笑)
いや、勝ち越せたから良いんだけど・・・・

狭い神宮で調子付いたら10点差でもハラハラさせられるヤクルト打線をしっかり抑えてきたバッテリーをそっくり入れ替えるんですよ。
しかも先発バッテリーとま逆のパターンのベテラン投手にルーキー捕手。

頑張れ梅野!鶴岡の攻め方見てたか!?
と思っていたら、折角インコース高めを攻めて崩し続けたヤクルト打線に対してオーソドックスに外、低め・・・から入る梅野。。。


インサイドワークはあんまりよくわからないんですが、梅野は余り準備出来て無い中出て行ったように見えたんですがどうでしょう・・
なんとなく気を遣っている様にも見えましたし、構える位置もアバウト・・・

鶴岡とはこの一戦においての攻め方の共通認識が無かったって事なんでしょうね。チームとしてそれでいいのかな?
それに最後狩野に替えて守備固めの福留を入れちゃったもんだから、梅野に何かあったら誰がキャッチャーやるつもりだったんですかね?
そっちの方が気になってしょうがなかったです(^_^;)



何だか結局ベンチのあれやこれやを選手が揉み消した形になった勝利でした。
なんだかなあ・・・運が良いなあ・・・(苦笑)
コメント (6)
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