さて、チェンバロとピアノの話から思い出したことがあったので、軽くお話を。
もうずっとある話なのですが、ピアノを習うにあたって、生徒さんから楽器の相談をされることがあります。
ピアノと電子ピアノ
どうしたらいいでしょう。
う〜〜ん。
なんとお答えすべきか…。
私も現代人ですから、都会の事情、子供達の現実をわかっています。
古いピアノがご実家にある、いただいた電子ピアノがある、まだ何もありません、など、ご事情はそれぞれ。
私は音楽家なので…
聞かれたことに嘘をつくわけにはいきませんから、どちらがいいかと聞かれれば、それはピアノです、と答えています。
でも、マンションの規約などご相談いただいても、私にはどうすることもできないので、それははっきりとご家庭でお決めになることだと思います。
まず、電子ピアノはアコースティック楽器ではありません。
お習字を習いに行くのに、筆ペンで通っているようなもの、といえばわかりやすいでしょうか。
ピアノと電子ピアノではそのくらいの差があります。
もちろん電子ピアノで勉強をすることはできます。
頑張れば頑張った分、成長もします。
ただ、本物のピアノで練習している子よりも、ロスがあるということを知っておかないといけません。
音楽は楽しいですし、頑張ったらどんどん曲を弾けるようにもなるので、ふとある時、保護者の方から
コンクールに出させてみたいです。
音楽大学に行かせてもいいかと思ってきました。
または、
◯◯さんと比べて、うちの子には音楽の才能がないんじゃないでしょうか。
などと、相談されることがあります。
ご家庭では、我が子の成長しかみることができません。
でも、これって、ふだんはビニールボールでサッカーを練習しているけれど、試合では本物のボールを蹴って成果を出させなければいけない、という話と同じなんです。
ピアノ指導歴も20年を過ぎてきますと、その差は明らかで、どちらでも大丈夫、しっかりやれば同じですよ、とは言えないのです。
子供達も、大人が思っているより早い段階で、やっぱりピアノがいいな〜と言ってくるようになります。
では、ピアノを使っている子の方が、簡単に上手になるのか?というと、これまたそういうことではありません。
正確なテクニックで、難易度の高い曲を弾けるようになることと、ピアノという楽器で豊かな音を鳴らすこと、耳を養うことは、似て非なる問題だからです。
難しいですよね(笑)
私はピアニストですが、キーボードやシンセサイザーは弾けません。
鍵盤の幅が違うのでミスタッチが増えますし、打鍵の音がガタガタとうるさく響いてしまいます。
チェンバロでの演奏依頼も、当然、お断りします。
弾けないので(笑)
オルガンも同じです。
電子ピアノの場合は、2、3日前から自宅にある電子ピアノで練習してから会場に向かいます。
普段のタッチでは、音が鳴らなかったり、ムラがでてしまうので、その調整をします。
演奏会をしたいけど、会場にピアノがないと相談されれば、この電子ピアノを分解して自ら運ぶこともあります。
ピアノじゃないので弾きません、などという野暮な考えは持っていません。
音楽が好きですから
せっかくピアノを弾きたいと思っている子達には、やっぱり音楽を好きになってもらいたい。
私のピアノ教室では、そこの部分を一番大切にしています。
ピアノを習うときには、目先の問題にあたふたせず、他者と比較するのではなく、本人の個性を大切に長い目で見守ってあげてください。
10年をめどに考えましょう。
もうずっとある話なのですが、ピアノを習うにあたって、生徒さんから楽器の相談をされることがあります。
ピアノと電子ピアノ
どうしたらいいでしょう。
う〜〜ん。
なんとお答えすべきか…。
私も現代人ですから、都会の事情、子供達の現実をわかっています。
古いピアノがご実家にある、いただいた電子ピアノがある、まだ何もありません、など、ご事情はそれぞれ。
私は音楽家なので…
聞かれたことに嘘をつくわけにはいきませんから、どちらがいいかと聞かれれば、それはピアノです、と答えています。
でも、マンションの規約などご相談いただいても、私にはどうすることもできないので、それははっきりとご家庭でお決めになることだと思います。
まず、電子ピアノはアコースティック楽器ではありません。
お習字を習いに行くのに、筆ペンで通っているようなもの、といえばわかりやすいでしょうか。
ピアノと電子ピアノではそのくらいの差があります。
もちろん電子ピアノで勉強をすることはできます。
頑張れば頑張った分、成長もします。
ただ、本物のピアノで練習している子よりも、ロスがあるということを知っておかないといけません。
音楽は楽しいですし、頑張ったらどんどん曲を弾けるようにもなるので、ふとある時、保護者の方から
コンクールに出させてみたいです。
音楽大学に行かせてもいいかと思ってきました。
または、
◯◯さんと比べて、うちの子には音楽の才能がないんじゃないでしょうか。
などと、相談されることがあります。
ご家庭では、我が子の成長しかみることができません。
でも、これって、ふだんはビニールボールでサッカーを練習しているけれど、試合では本物のボールを蹴って成果を出させなければいけない、という話と同じなんです。
ピアノ指導歴も20年を過ぎてきますと、その差は明らかで、どちらでも大丈夫、しっかりやれば同じですよ、とは言えないのです。
子供達も、大人が思っているより早い段階で、やっぱりピアノがいいな〜と言ってくるようになります。
では、ピアノを使っている子の方が、簡単に上手になるのか?というと、これまたそういうことではありません。
正確なテクニックで、難易度の高い曲を弾けるようになることと、ピアノという楽器で豊かな音を鳴らすこと、耳を養うことは、似て非なる問題だからです。
難しいですよね(笑)
私はピアニストですが、キーボードやシンセサイザーは弾けません。
鍵盤の幅が違うのでミスタッチが増えますし、打鍵の音がガタガタとうるさく響いてしまいます。
チェンバロでの演奏依頼も、当然、お断りします。
弾けないので(笑)
オルガンも同じです。
電子ピアノの場合は、2、3日前から自宅にある電子ピアノで練習してから会場に向かいます。
普段のタッチでは、音が鳴らなかったり、ムラがでてしまうので、その調整をします。
演奏会をしたいけど、会場にピアノがないと相談されれば、この電子ピアノを分解して自ら運ぶこともあります。
ピアノじゃないので弾きません、などという野暮な考えは持っていません。
音楽が好きですから
せっかくピアノを弾きたいと思っている子達には、やっぱり音楽を好きになってもらいたい。
私のピアノ教室では、そこの部分を一番大切にしています。
ピアノを習うときには、目先の問題にあたふたせず、他者と比較するのではなく、本人の個性を大切に長い目で見守ってあげてください。
10年をめどに考えましょう。