大学生の頃、秋田にいる従姉妹のところに遊びに行った
東北の夏は輝かしく、秋田の海は美しかった。
従姉妹は来年大学を卒業する年下の彼との結婚を控え、とても嬉しそうだった
そしてわたしを車に乗せて、いろいろな名所に連れて行ってくれた
その時、ドライブしながらヘビロテでかかっていたのがドリカムだった。
「あなたがいれば 他愛ないこんな時間も 泣けてくるほどしあわせな気持ちになれる」
従姉妹はそういう気持ちだったんだろう。
「未来予想図」は大学時代の親友と彼氏のテーマ曲のようなもので、知っていたけれどドリカムをよく聴いたのはこれが初めてだった。
「2012年の金環食」まで待っているから、とびきりの太陽のリングを贈って、という歌詞の歌は印象強くのこっている。
「2012年ってすごい先だな・・・そんな先ならこんなわたしと一緒にいてくれるひとがいるかもしれない・・・」
くらいしか思ってなかった自分は、永遠に20代が続くような気持ちの若者であり、バカモノであった。
そして2012年。やってきた・・・。
吉田美和さんが結婚された
年末の紅白は体調不良で出演せず、とても残念だったのだが、こんな嬉しいニュース(古くてスミマセン)を聞かせてくれた
最近は化粧品のCMで、輝く美しい彼女を見ることが出来て嬉しい
わたしは、あまたいるシンガーの中で、彼女自体が「神様の楽器」だと思うひとりである。
彼女がNHKだったと思うが
「私自身、音楽の力というものを信じられなかったときもあったけど、今は歌を届けたい」
というようなことを言っていたのを聞いた。
本当の闇の底に立ったとき、そこに光なんてない。そう思うものだ。
どんなことばも、響かない。聴こえない、見えない。
そんな場所に立ったことのあるひとなら分かる。
音楽なんて。そう思う。
でも人は回復する。
しみわたるように、音は降ってきて人を癒す。
それを知っているひとだ、と思った。
その彼女がまた歌い、そして人を愛し、一緒に歩いていける人を見つけた。
しみじみと、嬉しいことだ。
彼女の「なんどでも」や「朝がまた来る」にどのくらい励まされ、立ち上がれたか。
わたしはドリカムの熱心なファン、とは言えないが、つらいとき、涙が止まらないとき、隣で肩を抱いて歌ってくれるような彼女の声が支えになった。
彼女の声に音楽の力を感じた。
美和さん、おめでとう。
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