立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
私は、牡丹と百合は知っていましたが、芍薬という花を見たというか、認識したのは、西村しのぶさんの漫画「Voice」に掲載されている「普通の恋ってやつ」という短編でした。
友達のパトロンを探す女子大生が、会社役員バツイチの彼氏からのプレゼントのリクエストに対して「芍薬の花が欲しい」と答える。
最初のページでその子は花の中に立っている。それが芍薬でした。
なんて華やかなんだろう。
数年後、育児真っ最中の私は、ふと花屋さんで見つけたのが、ピンクの芍薬。
「なんて華やかなんだろう」
幾重にも重なったドレスのような花びら。ふっくらとしたフォルム。
流石「立てばシャクヤク」と言われることはあるな…とつくづく感じ入った次第です。
少し迷ってその芍薬を二輪、うちに連れて帰りました。
その時、お花を買うという心の余裕を取り戻した気がします。
そして、今年も芍薬の季節。
芍薬が入るのは本当に短い期間です。
運良く手に入った芍薬。
うちに芍薬がある。
そう思うだけで私の心は華やぎます。
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