自分の中で決めた(まあどうでもいいたぐいの)ルールとして、
日本の作家の小説、海外の翻訳小説と交互に読んでいくという
のがありまして、さらに、同じジャンルもなるべくなら連続は
避けます。というのも、気が滅入ってしまうようなミステリー
を読んだあとまた陰気なミステリーだと、どうしても読む気が
うせてしまうのですね。あと、日本と海外を交互、というのは、
まあかんたんにいえば気分転換。
ですがたまに、そんな単純なルールを破ってしまうほど、書棚
に並んだ未読本の中に、たまらなく惹かれる作品があったりする
わけです(自分で買っておきながら)。
前に読んだのは、海外ミステリ。とくれば今回読む「べき」作品
は国内の、ミステリは避ける。という不文律は・・・まあ置いと
いて。
正直、この本を見つけるまで『プラダを着た悪魔』に原作の小説
があったことを知りませんでした。映画はすでに見ていて、あの
ファッション雑誌編集長演じるメリル・ストリープの印象があまり
に強烈で、さてじっさい原作を読み始めてみると、ううんなるほど
さすが名女優、ファッション誌(ランウェイ)編集長、ミランダ・
プリーストリーを見事に立体化再現しましたね。
物語は、大学を卒業し、文章を書く職業を希望しているアンドレア
が、とある雑誌社に面接に行くと、面接官から、ファッション誌
(ランウェイ)編集長のアシスタントを勧められます。しかしそれ
は口実で、ランウェイの編集長、ミランダのアシスタントは採用さ
れてはすぐ辞める、過酷な現場だったのです。
しかしアンドレアには、アシスタントを一年勤めれば、第一希望の
雑誌編集に就かせてあげると”いいくるめ”ます。
かくして、それまでファッションに興味をまるで持っていなかった
アンドレアは、「アメリカじゅうの百万の女の子の憧れ」である、
ミランダ・プリーストリーのアシスタントとなったわけですが、初日
から、シニアアシスタントのエミリーから、アンドレアのダサダサ
な格好をなじられ、着替えさせられます。
そして、アシスタントの仕事内容とは、コーヒーを買いに行かされる
のですが、決まったカフェの決まったメニューでなければならず、
ちょっとでも遅れてコーヒーが冷めるとまた買いに行かされ、ランチ
もどこそこの何というお決まりのメニュー、クリーニングを家まで
届け、毎朝、決まった新聞と雑誌をデスクの上に並べ、あげくミランダ
の家族(夫と双子の娘)のケアまでしなければならず、毎晩遅くまで
ミランダからかかってくる携帯電話の着信に怯え、開放されるのは
日付の変わるちょっと前、それでも翌朝は7時までにオフィスに着いて
いなければならず・・・
その要求たるや、「前に新聞に出てたレストラン調べといて」「車で
通ったときに見かけた64丁目辺りの店を調べといて」などと、無理難題
をふっかけてきます。しかし口答えや聞き直すのはご法度。
アンドレアはなんとしてでも一年間、アシスタントを続け、自分の希望する
雑誌編集に移るべく、恋人や友人との時間を犠牲にしてまでもアシスタント
を最優先します。
いっそのことミランダを殺してしまおうとアンドレアは何度となく思う
のですが、果たして気に入られる優秀なアシスタントになれるのか・・・
作者のローレン・ワイズバーガーは、大学卒業後にファッション誌
(VOGUE)の編集長アシスタントとして勤務経験があったそうで、
つまりミランダは、VOGUEの編集長がモデル?などと噂されたそう
です。
正直、女性のファッションには疎いですが、それでもじゅうぶん楽しめ
ました。特にユーモアの描写は素晴らしいですね。
日本の作家の小説、海外の翻訳小説と交互に読んでいくという
のがありまして、さらに、同じジャンルもなるべくなら連続は
避けます。というのも、気が滅入ってしまうようなミステリー
を読んだあとまた陰気なミステリーだと、どうしても読む気が
うせてしまうのですね。あと、日本と海外を交互、というのは、
まあかんたんにいえば気分転換。
ですがたまに、そんな単純なルールを破ってしまうほど、書棚
に並んだ未読本の中に、たまらなく惹かれる作品があったりする
わけです(自分で買っておきながら)。
前に読んだのは、海外ミステリ。とくれば今回読む「べき」作品
は国内の、ミステリは避ける。という不文律は・・・まあ置いと
いて。
正直、この本を見つけるまで『プラダを着た悪魔』に原作の小説
があったことを知りませんでした。映画はすでに見ていて、あの
ファッション雑誌編集長演じるメリル・ストリープの印象があまり
に強烈で、さてじっさい原作を読み始めてみると、ううんなるほど
さすが名女優、ファッション誌(ランウェイ)編集長、ミランダ・
プリーストリーを見事に立体化再現しましたね。
物語は、大学を卒業し、文章を書く職業を希望しているアンドレア
が、とある雑誌社に面接に行くと、面接官から、ファッション誌
(ランウェイ)編集長のアシスタントを勧められます。しかしそれ
は口実で、ランウェイの編集長、ミランダのアシスタントは採用さ
れてはすぐ辞める、過酷な現場だったのです。
しかしアンドレアには、アシスタントを一年勤めれば、第一希望の
雑誌編集に就かせてあげると”いいくるめ”ます。
かくして、それまでファッションに興味をまるで持っていなかった
アンドレアは、「アメリカじゅうの百万の女の子の憧れ」である、
ミランダ・プリーストリーのアシスタントとなったわけですが、初日
から、シニアアシスタントのエミリーから、アンドレアのダサダサ
な格好をなじられ、着替えさせられます。
そして、アシスタントの仕事内容とは、コーヒーを買いに行かされる
のですが、決まったカフェの決まったメニューでなければならず、
ちょっとでも遅れてコーヒーが冷めるとまた買いに行かされ、ランチ
もどこそこの何というお決まりのメニュー、クリーニングを家まで
届け、毎朝、決まった新聞と雑誌をデスクの上に並べ、あげくミランダ
の家族(夫と双子の娘)のケアまでしなければならず、毎晩遅くまで
ミランダからかかってくる携帯電話の着信に怯え、開放されるのは
日付の変わるちょっと前、それでも翌朝は7時までにオフィスに着いて
いなければならず・・・
その要求たるや、「前に新聞に出てたレストラン調べといて」「車で
通ったときに見かけた64丁目辺りの店を調べといて」などと、無理難題
をふっかけてきます。しかし口答えや聞き直すのはご法度。
アンドレアはなんとしてでも一年間、アシスタントを続け、自分の希望する
雑誌編集に移るべく、恋人や友人との時間を犠牲にしてまでもアシスタント
を最優先します。
いっそのことミランダを殺してしまおうとアンドレアは何度となく思う
のですが、果たして気に入られる優秀なアシスタントになれるのか・・・
作者のローレン・ワイズバーガーは、大学卒業後にファッション誌
(VOGUE)の編集長アシスタントとして勤務経験があったそうで、
つまりミランダは、VOGUEの編集長がモデル?などと噂されたそう
です。
正直、女性のファッションには疎いですが、それでもじゅうぶん楽しめ
ました。特にユーモアの描写は素晴らしいですね。