宮部みゆきの小説は大好きなのですが、それにしてもこの
『スナーク狩り』というタイトルは…、こんな状況下で
おどろおどろしい内容なのかなあ、と思い、ページ冒頭に
書かれていたのは、この「スナーク」とはルイス・キャロル
の詩なんだそうで。
いきなりはじめから、関沼慶子という女性が、散弾銃を持って
結婚式場に・・・という、おだやかじゃないですね。
慶子は、釣具店へ出向き、釣りのおもりに使う鉛の板を購入。
釣りにあまり興味の無さそうな若い(お嬢さま風の)女性が
鉛の板なんて・・・と訝しがる、釣具店の店員、織口邦男。
同じく店員の修治は、この女性に興味を持ったらしい様子。
邦男は、慶子が散弾銃を持っていることを知り、なんと、その
銃を奪おうとするのです。しかし、修治にはその銃で何をする
つもりかを悟られる恐れが。
慶子は、なぜ昔の恋人の結婚披露宴の式場に銃を持っていくのか。
邦男は、なぜ銃を奪おうとするのか。
だいたい、ここまでが全体の3分の1くらいで書かれていて、
これ以上説明してしまうと、けっこうなネタバレになってしまう
ので書けないというもどかしさ。
邦男は、修治に夜行列車に乗って出かけると「嘘」をついてまで
慶子の銃を奪おうとするのですが、この”夜行列車”というのも
重要なキーワード。邦男は”ある裁判の傍聴”に出かけるのです
が、その裁判とは・・・
各登場人物の過去と現在が、説明過多にならない、かといって
情報が少なすぎもない、というギリギリのラインで描かれていて、
このバランス配分は相変わらずお見事。
『スナーク狩り』というタイトルは…、こんな状況下で
おどろおどろしい内容なのかなあ、と思い、ページ冒頭に
書かれていたのは、この「スナーク」とはルイス・キャロル
の詩なんだそうで。
いきなりはじめから、関沼慶子という女性が、散弾銃を持って
結婚式場に・・・という、おだやかじゃないですね。
慶子は、釣具店へ出向き、釣りのおもりに使う鉛の板を購入。
釣りにあまり興味の無さそうな若い(お嬢さま風の)女性が
鉛の板なんて・・・と訝しがる、釣具店の店員、織口邦男。
同じく店員の修治は、この女性に興味を持ったらしい様子。
邦男は、慶子が散弾銃を持っていることを知り、なんと、その
銃を奪おうとするのです。しかし、修治にはその銃で何をする
つもりかを悟られる恐れが。
慶子は、なぜ昔の恋人の結婚披露宴の式場に銃を持っていくのか。
邦男は、なぜ銃を奪おうとするのか。
だいたい、ここまでが全体の3分の1くらいで書かれていて、
これ以上説明してしまうと、けっこうなネタバレになってしまう
ので書けないというもどかしさ。
邦男は、修治に夜行列車に乗って出かけると「嘘」をついてまで
慶子の銃を奪おうとするのですが、この”夜行列車”というのも
重要なキーワード。邦男は”ある裁判の傍聴”に出かけるのです
が、その裁判とは・・・
各登場人物の過去と現在が、説明過多にならない、かといって
情報が少なすぎもない、というギリギリのラインで描かれていて、
このバランス配分は相変わらずお見事。