近畿地方には縁がなく、数回しか行ったことがない
のですが、関西エリアが物語の舞台になっている
「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」など、
奇想天外な話が出てくるのは、歴史が長いから
もしかしてひょっとして本当にあるのでは・・・
などと考えてしまったりします。
で、この『偉大なる、しゅららぼん』も、舞台設定は
琵琶湖沿岸。そして奇想天外。
琵琶湖沿岸に住む日出涼介は、この春から「石走高校」
に進学することに。しかし涼介はこの高校を受験した
記憶はなく、いつの間にか合格していました。
日出家の本家はこの地域の名士らしく、なんでも県知事
をはじめ近隣の市町村長や国会議員までもが本家に挨拶
におもむくそうな。
涼介は、石走にある本家から高校に通うことになるので、
さっそく本家へ。その本家とは、お城。
「石走城」は、もと近江七万石石走藩の天守で、日出家
はつまり旧藩主、世が世なら「お殿さま」?かというと
そうではなさそうです。
さて、涼介は、日出本家の当主、淡九郎おじに会います。
そこで、日出一族の持つ「力」について触れるのですが、
どうやら涼介もその「力」の持ち主なのですが、本人は
それを受け入れていません。
お手伝いさん風の女性、通称「パタ子さん」に部屋に
案内されます。そこではじめて、同い年でいっしょに
高校に通うことになる当主の息子、淡十郎に会います。
入学式の朝。涼介は高校に向かう途中、あることに
気付きます。他の生徒たちの学生服が自分の着ている
のとは違うことに。
涼介と淡十郎だけが学生服の色が朱色なのです。
淡十郎に聞くと「僕がこの色が好きだから」と。
学校に着くと、教頭先生が「おはようございます、
教室にご案内いたします」とペコペコ頭を下げて挨拶。
教室に着いた涼介ですが、さっそく、ガラの悪そうな
同級生に「お前その制服なんやねん」と因縁をつけられ
ます。
めんどくさいなあと涼介は例の「力」をその男に使おう
とすると、前のほうから「静かにしろっ」という声が。
そして涼介の耳に、この世のものとは思えないひどい
大音響が。そして、前のほうにいたイケメン風の棗広海
という男にいきなり殴られます。
この棗広海も、日出一族と同じく「力」の持ち主とのこ
とですが、日出家の「力」と棗家の「力」は違うらしい
のです。
この両家の付き合いは、はるか昔にさかのぼるほど
古く、なにやら因縁があるらしいのですが・・・
この「力」とは何か。そして石走高校に新任してきた
校長も、なにやら日出家との因縁があるらしく・・・
「力」にまつわるエピソードで、名前に関するものが
あるのですが、はじめにそのキーワードが出されるの
ですがそのときには解説は無く「あれってどういう意味
だったんだろう」とモヤモヤしていると、あとでその
キーワードの説明が出て来るといった、キーワードの
インパクトが強くないと印象に残らず、かといって
強すぎるとストーリー展開にじゃまになるし、逆に
弱すぎても読者にスルーされたら話についていけなくなる。
簡単そうで難しいテクニックですねこれは。
ここまでの奇想天外な話を「バカ話」で終わらせない
のが、この作家の面白いところ。「指輪物語」や
「ハリー・ポッター」のような西洋的なファンタジー
ではなく、落語的なファンタジーがありますね。
のですが、関西エリアが物語の舞台になっている
「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」など、
奇想天外な話が出てくるのは、歴史が長いから
もしかしてひょっとして本当にあるのでは・・・
などと考えてしまったりします。
で、この『偉大なる、しゅららぼん』も、舞台設定は
琵琶湖沿岸。そして奇想天外。
琵琶湖沿岸に住む日出涼介は、この春から「石走高校」
に進学することに。しかし涼介はこの高校を受験した
記憶はなく、いつの間にか合格していました。
日出家の本家はこの地域の名士らしく、なんでも県知事
をはじめ近隣の市町村長や国会議員までもが本家に挨拶
におもむくそうな。
涼介は、石走にある本家から高校に通うことになるので、
さっそく本家へ。その本家とは、お城。
「石走城」は、もと近江七万石石走藩の天守で、日出家
はつまり旧藩主、世が世なら「お殿さま」?かというと
そうではなさそうです。
さて、涼介は、日出本家の当主、淡九郎おじに会います。
そこで、日出一族の持つ「力」について触れるのですが、
どうやら涼介もその「力」の持ち主なのですが、本人は
それを受け入れていません。
お手伝いさん風の女性、通称「パタ子さん」に部屋に
案内されます。そこではじめて、同い年でいっしょに
高校に通うことになる当主の息子、淡十郎に会います。
入学式の朝。涼介は高校に向かう途中、あることに
気付きます。他の生徒たちの学生服が自分の着ている
のとは違うことに。
涼介と淡十郎だけが学生服の色が朱色なのです。
淡十郎に聞くと「僕がこの色が好きだから」と。
学校に着くと、教頭先生が「おはようございます、
教室にご案内いたします」とペコペコ頭を下げて挨拶。
教室に着いた涼介ですが、さっそく、ガラの悪そうな
同級生に「お前その制服なんやねん」と因縁をつけられ
ます。
めんどくさいなあと涼介は例の「力」をその男に使おう
とすると、前のほうから「静かにしろっ」という声が。
そして涼介の耳に、この世のものとは思えないひどい
大音響が。そして、前のほうにいたイケメン風の棗広海
という男にいきなり殴られます。
この棗広海も、日出一族と同じく「力」の持ち主とのこ
とですが、日出家の「力」と棗家の「力」は違うらしい
のです。
この両家の付き合いは、はるか昔にさかのぼるほど
古く、なにやら因縁があるらしいのですが・・・
この「力」とは何か。そして石走高校に新任してきた
校長も、なにやら日出家との因縁があるらしく・・・
「力」にまつわるエピソードで、名前に関するものが
あるのですが、はじめにそのキーワードが出されるの
ですがそのときには解説は無く「あれってどういう意味
だったんだろう」とモヤモヤしていると、あとでその
キーワードの説明が出て来るといった、キーワードの
インパクトが強くないと印象に残らず、かといって
強すぎるとストーリー展開にじゃまになるし、逆に
弱すぎても読者にスルーされたら話についていけなくなる。
簡単そうで難しいテクニックですねこれは。
ここまでの奇想天外な話を「バカ話」で終わらせない
のが、この作家の面白いところ。「指輪物語」や
「ハリー・ポッター」のような西洋的なファンタジー
ではなく、落語的なファンタジーがありますね。