ここ最近というか数年、テレビのドラマは見ていない
のですが、時代劇だったら見てみようかなとたまに
思ったりしまして、テレビ欄の解説などを見ますと、
原作の小説があったりしまして、それがまだ読んで
ない作品だったりしますと、じゃあドラマを見る前に
読んでおこうとするのですが、その本を買ってきて
読み終わっても、その時点でドラマは終わってまして、
あー録画しておけばよかったといつも後悔するので
あります。
で、この『吉原裏同心』、NHKでドラマやってまし
たね、3年ぐらい前でしたか。
その時も、そういえばこの作家名とタイトル、本屋で
見たことあるわ、じゃあまずは原作を読んでからね、
なんて思って幾年月。
九州豊後、岡藩で、ある事件が起きます。
納戸頭の藤村壮五郎の妻、汀女が、馬廻役の神守幹次郎
といっしょに逃げます。
逃亡中、汀女は幹次郎を「幹どの」、幹次郎は汀女を「姉さま」
と呼び合っています。ふたりは幼馴染みで、汀女の家は
藤村に借金をしていて、借金の”カタ”に汀女は十八歳も
年上の壮五郎の妻にさせられたのです。
ある日、句会があって、その席でふたりは再会し、
幹次郎はなんと汀女を連れ出したのです。
ここで青春映画でしたら「今夜、きみの家の前で待ってる」
なんて言って、女の子は部屋の窓からこっそり抜け出して
「パパごめんなさい」なんてのがありますが、このケース
は、男は藩の中でも下級で、相手は藩の重役の人妻。
シャレになりません。
当然、すぐに追っ手がやってきます。が、幹次郎、藤村
壮五郎の右手を切り落とし、藩内で有名な剣士も簡単に
斬られます。
じつは幹次郎、自己流ですが薩摩示現流を体得していた
のです。
ふたりは九州を出て東へ、そして大坂に着き、しばらく
住みますが、追っ手を見かけ、今度は北上して加賀へ。
ここで幹次郎は金沢のとある道場で居合を習います。
ところが、汀女はある日、藤村家の小者と金沢で
バッタリ会います。ということはつまり追手がいる
ということでまた逃亡。
それから仙台、水戸、小田原と転々と逃亡すること九年、
ふたりは江戸に。藤村ら追っ手も江戸にいて、なんだ
かんだあって、幹次郎と追っ手らは吉原で出くわし、
ゴタゴタの中で追っ手の一人が遊女を斬ってしまいます。
吉原は幕府公認の遊里で、なにやら「力」があるようで、
この一件は藤村ら追っ手を世話していた岡藩に厳しい
裁定が下り、岡藩は吉原に慰謝料を払い、家臣数名が切腹、
さらに追っ手らは江戸追放。
これでひと安心の汀女と幹次郎。そこに、吉原の会所名主
の四郎兵衛からお声が。
「会所」とは吉原独自の警察組織のようなもので、いちおう
江戸町奉行の「吉原出張所」のようなものも設けてあるの
ですが彼らはてんで役立たず、そこで、幹次郎に用心棒
になってほしいとお願いが。
町奉行の与力と同心が「表」なら、幹次郎はさしずめ
「裏」同心、と・・・
汀女も、俳句のセンスを買われ、遊女たちの俳句の先生に。
四郎兵衛会所からふたりに与えられた仕事内容は、吉原の
廓内で事件を未然に防いだり、また事件が起きたら、それ
を迅速かつ円満に解決することに。
火付け騒ぎがあったり、巡察に来た町奉行に卵を投げつける
事件もあったり、初めて客を取る遊女がじつは「初めて」じゃ
なかったというトラブルも起こったり。
この作品はシリーズで、全25巻あるそうです。
とりあえず試しに1巻目を買ってきて読んだらこりゃ面白い
ということでとりあえず手元には3巻まであります。
のですが、時代劇だったら見てみようかなとたまに
思ったりしまして、テレビ欄の解説などを見ますと、
原作の小説があったりしまして、それがまだ読んで
ない作品だったりしますと、じゃあドラマを見る前に
読んでおこうとするのですが、その本を買ってきて
読み終わっても、その時点でドラマは終わってまして、
あー録画しておけばよかったといつも後悔するので
あります。
で、この『吉原裏同心』、NHKでドラマやってまし
たね、3年ぐらい前でしたか。
その時も、そういえばこの作家名とタイトル、本屋で
見たことあるわ、じゃあまずは原作を読んでからね、
なんて思って幾年月。
九州豊後、岡藩で、ある事件が起きます。
納戸頭の藤村壮五郎の妻、汀女が、馬廻役の神守幹次郎
といっしょに逃げます。
逃亡中、汀女は幹次郎を「幹どの」、幹次郎は汀女を「姉さま」
と呼び合っています。ふたりは幼馴染みで、汀女の家は
藤村に借金をしていて、借金の”カタ”に汀女は十八歳も
年上の壮五郎の妻にさせられたのです。
ある日、句会があって、その席でふたりは再会し、
幹次郎はなんと汀女を連れ出したのです。
ここで青春映画でしたら「今夜、きみの家の前で待ってる」
なんて言って、女の子は部屋の窓からこっそり抜け出して
「パパごめんなさい」なんてのがありますが、このケース
は、男は藩の中でも下級で、相手は藩の重役の人妻。
シャレになりません。
当然、すぐに追っ手がやってきます。が、幹次郎、藤村
壮五郎の右手を切り落とし、藩内で有名な剣士も簡単に
斬られます。
じつは幹次郎、自己流ですが薩摩示現流を体得していた
のです。
ふたりは九州を出て東へ、そして大坂に着き、しばらく
住みますが、追っ手を見かけ、今度は北上して加賀へ。
ここで幹次郎は金沢のとある道場で居合を習います。
ところが、汀女はある日、藤村家の小者と金沢で
バッタリ会います。ということはつまり追手がいる
ということでまた逃亡。
それから仙台、水戸、小田原と転々と逃亡すること九年、
ふたりは江戸に。藤村ら追っ手も江戸にいて、なんだ
かんだあって、幹次郎と追っ手らは吉原で出くわし、
ゴタゴタの中で追っ手の一人が遊女を斬ってしまいます。
吉原は幕府公認の遊里で、なにやら「力」があるようで、
この一件は藤村ら追っ手を世話していた岡藩に厳しい
裁定が下り、岡藩は吉原に慰謝料を払い、家臣数名が切腹、
さらに追っ手らは江戸追放。
これでひと安心の汀女と幹次郎。そこに、吉原の会所名主
の四郎兵衛からお声が。
「会所」とは吉原独自の警察組織のようなもので、いちおう
江戸町奉行の「吉原出張所」のようなものも設けてあるの
ですが彼らはてんで役立たず、そこで、幹次郎に用心棒
になってほしいとお願いが。
町奉行の与力と同心が「表」なら、幹次郎はさしずめ
「裏」同心、と・・・
汀女も、俳句のセンスを買われ、遊女たちの俳句の先生に。
四郎兵衛会所からふたりに与えられた仕事内容は、吉原の
廓内で事件を未然に防いだり、また事件が起きたら、それ
を迅速かつ円満に解決することに。
火付け騒ぎがあったり、巡察に来た町奉行に卵を投げつける
事件もあったり、初めて客を取る遊女がじつは「初めて」じゃ
なかったというトラブルも起こったり。
この作品はシリーズで、全25巻あるそうです。
とりあえず試しに1巻目を買ってきて読んだらこりゃ面白い
ということでとりあえず手元には3巻まであります。