家から職場まで車で通勤してるのですが、その途中にスーパー銭湯がありまして、ずっと気になっていて機会があったらいつか行ってみたいとは思っていたのですが、この前とうとう行ってきました。6年前にオープンして去年リニューアルしたそうで、とてもキレイでした。いちおう天然温泉。まあ日本国内ならたいていどこ掘っても(地下1000メートルくらい)温泉が出るらしいですね。朝の8時半から営業してるので、今度は夜勤明けにひとっ風呂浴びてこようかと。
シングルライフをエンジョイしてます。
さて、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ。単行本で買ったのですが、帯に「リンカーン・ライム、絶体絶命。」とあり、まあでもそれをいったら毎作品どれも絶体絶命だったような。
リンカーン・ライムはニューヨーク市警察の科学捜査のエキスパートでしたが事故で首から下がほぼ動かなくなり寝たきり状態、女性刑事のアメリア・サックスが現場に赴きライムの「手足となって」捜査をする、といった話。
ニューヨークのアルゴンクイン・コンソリデーテッド電力会社の技術員は(ある異変)に気づきます。マンハッタンにある無人の変電所のブレーカーが外れて送電ルートが切り替わったのです。今度は他の変電所がオフラインに。このままだとある1か所の変電所に負荷がかかりすぎて爆発するおそれが。ひょっとしてこれはテロかと技術員は思い、上司に連絡します。
マンハッタンの西57丁目をバスが走っています。停留所に着いて運転手はなにげなく近くにある変電所の窓からケーブルが垂れ下がっているのを見つけて「危険はないのかな」と思っていると電力会社のトラックが停まり作業員が出てきたとき、焦げくさい臭いが。するといきなり強烈な光が閃き、バスは炎に包まれます。
リンカーン・ライムのもとに市警の警部補ロン・セリットーから「変電所が爆発して停電した、テロみたいだ」と電話が。市警とFBIが到着し、電力会社の変電所に何者かが侵入し、ケーブルを外に向けて垂らしておいて他の変電所が機能してない状態で57丁目の変電所に強烈な負荷がかかり、電流が外に放出されます。アークフラッシュと呼ばれる現象で落雷に似た状態で電気が爆発します。犯行声明は出ていないのでテロとは断定できませんがFBIはテロを疑っています。
さっそくアメリア・サックスと市警のロナルド・プラスキーは現場へ。変電所の近くのコーヒーショップに爆発が起きた時間帯にノートパソコンを持った男がいたという目撃証言がありますが、それが犯人なのか。
送電ルートの切り替えを会社のコンピュータシステムに設定変更したのは外部からのハッキングではなく内部からというので社員の犯行か、社内に協力者がいるのか。
コーヒーショップから採取した中に髪の毛があり、そこから化学療法を受けている証拠が検出され、調べてみると技術者のレイ・ゴールトという40歳の男性が白血病の治療中だとわかります。プラスキーは彼のアパートに行って証拠を探していると、アップタウンのハーレムの変電所でボヤ騒ぎが。サックスが急いで駆けつけ次の犯行現場はどこか探していると、近くのホテルで惨劇が・・・
プラスキーはアパートで「自分が白血病になったのは会社のせいだ」と書かれた文書を見つけます。そんな中、電力会社の本社に午後6時から1時間停電させろという脅迫文が・・・
はたしてゴールトは今どこにいるのか。彼の要求はなにか。
この事件と同時進行でいまだ逃亡中の(ウォッチメイカー)がメキシコにいるとの情報が入り彼を捕まえるために前に登場したカリフォルニア州の捜査官キャサリン・ダンスとメキシコの連邦警察と電話でやりとりをしながら逮捕の作戦を実行しています。
相変わらずこっちかと思ったら別ででもそれも違って、といった感じで長編でありながら途中でダレることなく「ええっ」「ああっ」「マジでかっ」と心のなかで叫びっぱなしな展開。この犯罪ミステリのメインストーリーとは別に、ライムは自分の体が元通りとまでいかなくともある程度回復できるかとリハビリは続けていて過去には手術を考えたりしましたが、今作でもかなり真剣に考えます。
単行本ですと1ページに上下2段の文章になっていて、調べたら「段組み」というらしいですが、まあつまり文章がコメダ珈琲のフードメニューばりにボリュームたっぷりというわけですね。小説を読み慣れていない人からすると読みにくい、あるいは見るからに量が多いのでゲンナリしてしまうそうですが、ふだん本を読み慣れてる人でもこのリンカーン・ライムシリーズは読み始める前にちょっとばかし気合を入れるのではないでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます