ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

小学館の「宮澤賢治」

2013年04月23日 | 随想・日記

 

                     

 市村の「宮澤賢治の歌」全文を紹介したが、戦時下の賢治観がかいま見えた論であった。「昭和十八年四月二十四日、靖国神社へ御親拜あるかしこき日の書」であると云う。

 さて、「宮澤賢治」のゴーストライターの件であるが、誰であったのか。桜の佐藤自宅に来られた人々のなかの誰かであろう。このなかには以前記したように飛田は不在である。事情に明るい森は、佐藤の「宮澤賢治」が出た翌年十八年一月三十日に小学館から、「装幀 絵 深沢紅子」で、同じ題名で出版されている。この二冊については色々と考えさせられるが、森では有り得ない。両書の違いもさることながら、尤適任者であるのは紅花(ママ)であろう。清六さんも森さんも佐藤の「宮澤賢治」には資料やアドバイスはされたであろうが、ゴーストライターからははずれる。(詳細はここでは触れない)

  『日本新聞年鑑』第一巻(大正10年版)。日本図書センター、1985年12月刊。p123

内容:「日本記者年鑑1921」『新聞及新聞記者』 [大正10年}10号、2巻9号(通巻12号)大正10年10月1刊の複製

佐藤紅歌(本名源一)については次回に記す。


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