ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

十字屋版全集の疑問

2008年11月04日 | 随想・日記

 

 

  先日 賢治研究会の読書会後に一杯をやり、帰りの混雑している車中で、M さんが 「Annual 読んでどうでしたか」と聞かれました。M さんには「まだ見ていません」と答えた。昨夜開いて見て以下のようなことはどうだったのであろうか、気になるところであった。

 111  杉浦 静「文圃堂版全集・十字屋版全集・組合版文庫」『修羅はよみがえったー宮沢賢治没後七十年の展開(あゆみ)』宮沢賢治没後七十年「修羅はよみがえった」刊行編委員会 編、(財)宮沢賢治記念会、07 年 9 月、169-182 頁

 

  賢治の没後間もなく、つぎつぎと刊行された文圃堂版全集、十字屋版全集、日本読書組合版『宮沢賢治文庫』の構成と内容についてくわしく検討し、評価した論考。  25頁

 

  私は10月4日 賢治研究会の例会に久々に出席した。

大山尚さんのお話をお聞きしたかったのである。

 

 大山さんには「賢治研究 74号」に『「宮沢賢治受容史年表」からの報告(1)』 (右のライン上をクリックしてご覧下さい)があるので、その後(2)が有るのかどうかを知りたかったので、出かけて行きました。

 当日の講演は、上記には関連有りませんでしたが、会 終了後いろいろとお話をお聞きできましたのが嬉しかった。

 大山さんは(2)はお書きになっておられないとの事でした。 

 さて 十字屋版全集を六十七冊を調査したのには驚きである。

私は初版についての違いは知らなかった。「賢治研究 74号」を拝見して知ったのである。

 大山さんの論考 終りの方をコピーしましたのでご覧ください。

 

 

  この他、この全集には検印の違いによる発行日と巻の編名の違いなどもありますが、そのことが何を意味するのか、また本文に違いがあるのかなど未調査の部分があるので、それらについては、ここでは指摘するにとどめておくことにします。
 最後に、調査した各巻の発行日付の異同を版別に掲載しますので、もし、掲載されていない日付のあるものを御存知でしたらお知らせいただけたらと思います。

 

 

 「最後に、・・・・もし、掲載されていない日付のあるものを・・・・」とありますので、第二巻に付け加えておきました。( [  ] で囲まれたところ)

 

 [第二巻]

 初 版・昭和十五年九月三十日
 第二版・昭和二十二年五月三十日  /第一版発行・昭和十八年十月三十日
 第二版・昭和二十三年三月二十五日 /第一版発行・昭和十五年九月三十日

 [第三版・昭和二十七年六月二十日  / 第一版発行・昭和十八年十月三十日]

 第三版・昭和二十八年九月五日   /第一版発行・昭和十五年十二月三十日

 

 

 次に「検印の違いについて」や、写真で見られる藤原印の検印の有るもの、また「第三版」でも見られるが、近い時期に二度にわたって日付の違う同じ版で出版されている等に付いては次回に検討したい。各版のものは藤原印のあるものが、第一版発行日の違いにも見られるので、これらの関連も考えてみたい。意味に付いては解らないが、この件についても次のきかいに譲ろう。


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