ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

「下の畑」外台のイマ

2017年02月25日 | 随想・日記

「校本 宮澤賢治全集 第四巻」に[しばらくだった](255~256頁)に次のような詩がある。

 

前省略

  川から水をあげるにしても

  こゝはどうにもできないなあ

  水路が西から来るからねえ

         …はんのき

 

  上流から水をあげて来て

  耕地整理をやるってねえ

  容易でないと思ふんだ

  こんどは水はあがっても

  その費用が大へんだ

以下省略

 

 この他にも賢治は「ここのさきに水揚げ場ができるってね」とも記されていた。

戦後のアイオン台風で「水揚げ場」は泥だらけで無残な姿であった。

何年もたたずに土手や水路がしばらくあったがそれも変わった。

みちのくの山野草」(2月24日)を拝見してこの「詩」を思い出した次第である。


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