ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

ヘッケルと丘浅次郎

2016年01月28日 | 随想・日記

 ヘッケルや「進化論講話」の丘浅次郎両関連の賢治研究著書は良く拝見するが、大工原銀太郎に関連して論じられているのにはあまり拝見しない。「新宮澤賢治語彙辞典」や「宮澤賢治イーハトヴ学事典」等にも書かれていないのが不思議である。千葉明氏が「盛岡で土壌学を講じた人びと」に酸性土壌に就いて少し触れられている。参考文献にも大工原の「土壌学講義」は上巻のみである。「新校本 宮澤賢治全集 第十四巻」の地質図や肥料用炭酸石灰関連を視たならば大工原の「土壌学講義」が参考にされているのがあるのにである。関豊太郎教授に目が行き過ぎているように私は思う。

さて ヘッケルと丘に就いては多くの方々がお書きになっているので、こんな古本があるのは、どなたもご存じでしょう。

     

「生命の不可思議」は省略・ 「自然の芸術的形態」 この本が賢治時代に日本に入っていたのか。国会図書館にも大学の図書館にも小生には見当たらなかった。ご存知の方は是非ご教示お願い致します。

 賢治の読んだ丘の本は右側の「新補 進化論講話」のほうでしょう。ところで詩ノート[生徒諸君に寄せる]に「新しい時代のダーウヰンよ/更に東洋風静観のキャレンヂャーに載って/銀河系空間の外にも至って/更にも透明に深く正しく地史と/増訂された生物学をわれらに示せ」とある。余談であるがこの本は「新補」である。賢治の詩には「増訂」とあるのに、はやとじりの小生赤い判の「贈呈」と勘違い。我ながらふきだした。

 「宇宙之謎」のおまけで恐縮良く話題の頁です。

「宮澤賢治イーハトヴ学事典」1898~1934・162r.259I 1916-19に大工原銀太郎に関してしっかり書かれていました。上記の文訂正いたします。2月4日


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