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 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

ルクリユの進歩観

2012年08月21日 | 随想・日記

               写真図は 『地人論』より

 

 「非進化論と人生 第一編 進化及進歩 第十二章 ルクリユの進歩観」冒頭に

   エリゼ・ルクリユは、其大著『地人論』第六巻の最末に『進歩』と題する一章(五十頁の長論文)を設けて居る。参考の為め左に之を摘録する。

 とある。 紛らわしいので此処で少しく是に触れて措こう。

 「石川は『地人論』第六巻の最末」と記したが、『地人論』は「第四巻 現代史」迄で、この第四巻の「最末」第十二章 進歩であって、訳者の序に(全六冊)と記されているように「巻」と「「冊」の間違いだろう。つぎに

 坂井氏論(三)にも採り上げられているが、「非進化論と人生」に『地人論』から第二篇とされた「地的環境論」末に少し触れたい。石川は『地人論』第二章の最末に

  諸国民の発達そのもそが、即ちこの環境の変化を附帯するのである。時間は空間を絶えず変化する。

  そして坂井論にも引用されているように「石川生曰く、・・・・・・・以下略」が記されている。

 誤解を恐れずに云うと石川はすべからく「進化」ではなく「変化」であって、「進化」が嫌いなのである。進展や発建も変化だと云う。進化学の丘や八杉竜一等の歴史と方法論には与しないのだろう。余談だがわたくしは進化論者に与したい。 

 


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