坂井健氏の「石川三四郎と宮沢賢治ー『非進化論と人生』と『農民芸術慨論』-が2004年に宮沢賢治研究にでている。
「非進化論と人生 序」に「『第二篇 地的環境論』はエリゼ・ルクリユの大著『地人論』第一巻第二章の全訳で、」在ると記されている。坂井氏の詳細な論があるのでここでは蛇足を弄しない。
写真に掲げた「地人論」は春秋社から昭和五年六月に発行されているが、賢治の蔵書「非進化論と人生」は大正14年であるから、写真の「地人論」発行よりは早い出版である。
第二章は35~110頁の間に17図在るが原本には約三倍ほどもあると云う。アマゾンやタリム川の民俗豊な写真が多い。
「附地人論第二巻以下總目録」が出ているが、「第四巻 現代史 第十二章 進歩」である。これを覗る限り「第六巻」は無いようだ。
つづく