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 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

農学校の教師を辞めてからの宮澤賢治ー購入された本代

2013年09月24日 | 随想・日記

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 上記書は 「宮沢賢治の読んだ本ー所蔵図書目録補訂ー 奥田 弘」の初頭にある蔵書番号(27)(28)。孰れも豪華本である。「肥料学」は定価9・50円 日本稲作講義の定価7・50円で、この本の初版は大正15年2月である。(この「日本稲作義」は賢治詩集の「第三集の時代」に購入された。羅須地人協会時代の解明に最も重要な書である。大工原著「土壌学講義」とあわせて後に触れたい)

 宮沢賢治は大正10年以降に買い求めた定価5円以上の書籍は上記の二冊と (44)河野著「代数的解析論」  5・00円昭和3  (106)「漢文大系」12巻×6.00円=72円大正14 (126)亀谷著「華厳哲学研究」5・00円大正11  計99円である。他に ① 5円以下計28・6円。② (64)全集世界地理風俗大系34巻×2・8円 計95・2円 昭和5 (80)東西素描大成16巻×3円計48円昭和4 (82)日本風俗大成10巻×3・5円計35円昭和4 (83)世界裸体美術全集6巻×3計18円昭和6 (84)現代漫画大観16円昭和3 その他全集物計400円を超える。

 宮澤家としての購入図書もあろうが、図書購入費としては大変な金額である。大正15年なかば以降の図書購入額はなんと690円を超えている


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