神楽を観にお昼過ぎに家を出た。
途中高速道路の上り線は混雑していたが、
下りは空いていたので、思ったよりも早く着いた。
知人から「先祖のお墓のお参りには、何時も来ないがたまには来たら」と
午前中の進呈著書の中のお手紙を見て、急な旅立ちであった。
朝、池之端の蓮を見て、昼ごろまでゴロゴロしていたのだが、
「風屋日記」で、「今晩神楽を行なう」と読み、どうしても見たくなっての事だった。
花巻に着いてから六軒ほどの家を回り、急いで神楽の会場へ。
高いテントの下での、少し薄暗い電球の明かり、幻想的で神楽舞が引き立って観えた。
土間にゴザを引いた舞台であった。
神楽殿の場所とはちがい、いにしえの舞いさながらの一時、無限郷に浸って還った。