帰り道、猫に出会える路地を選んで歩いていた。
いつもの定位置に『リー』が居て
私に気付くとそそくさと降りて来ては
挨拶をしてくれた。
暫くの間しゃがみ込んで『リー』を撫でていると
小学4年生位のオンナノコが2人、
ジワジワと近付いて来た。
大抵の場合は一緒に猫と遊びたい子が多いのだが
その子達は違っていて
私に用がある様子だった。
少女:「スイマセン。その猫、噛みますか?」
私:「へ?…いやぁ~
私は噛まれた事がないから、噛まないと思うけど」
少女:「そうなんですか?だってこの子…ホラ」
隣にいた少女が手を差し出した。
手の甲にうっすらと蚯蚓腫れが出来ていた。
これはクレームだろうか?
私が『リー』と親しいので飼い主と誤解されていて
飼い猫に引っ掛かれたからという苦情なのか?と
思わぬ事態に反応しきれずにいた。
話終わるとその子達はそそくさと帰っていった。
一体なんだったのかよく分からないままだった。
外で猫を撮っていると
色々な猫にも出会うが、色々な人にも出会う。
震災後の影響なのか、男女を問わず
政治不信を見ず知らずの私に切々と訴える人もいれば
猫の存在が許せないのか、
ただ猫を撮る私に腹を立てる人もいた。
以前にも増して、
クレームを訴える人が多くなった気がする。
そこへきて、この少女達…ちょっと怖くなった。
猫からの苦情なら何でも聞いてやりたくもなるのだが
人からのクレームは出来れば後免被りたいものだ。
昨日は?位
←いつもありがとうございます。
昨日は?位
←感謝、感謝でございます。