猫は夜行性である。
当たり前のようにすり込まれた事実だが、
案外と人と暮らす猫は人に合わせて
夜はしっかりと眠る(正確には
夜もだ)タイプも多い。
共に暮らす相手や環境に合わせて
柔軟に生きてきたからこそ現在でも絶滅せずに
生き残って来られたともいえるのかも知れない。
私がたまたま出会った夜の猫たちの話をしよう。
大抵の場合は夜、買い忘れたものを散歩がてら
買出しに行くと何故だか、
不思議な夜の猫の世界に呼ばれる事があるのだ。
夜の公園で、滑り台で子供のように遊ぶ猫を見た事がある。
滑り台の用途をしっかりと理解した遊び方をしていた。
凄い身体能力で、階段から駆け上がり
そして、斜面を重力を見方に付けて、駆け下りる。
猫は見事に遊具を使いこなしていた。
散らかった公園で、落ちているゴミを拾っていると
「面白そうな遊びだ」と勘違いしているらしく
好奇心旺盛な顔をしてじっと後追いしながら
猫と一緒にゴミを集めたりした事もあった。
歩道を歩いていると、ガッシャンという大きな音と共に
2mはあろうかというフェンスの金網に
引っ掛かった猫を見た事がある。
多分、一気に駆け上がり、塀を越すつもりが
フェンスの途中で失敗してしまい、
偶然通りかかった私と目が合って
バツの悪い顔をしていた。
スーパーに行く途中で会った猫が、
その帰り道で大きな木の上から見下ろして
チャシャ猫のように出待ちしていたかと思うと、
今度は違う子猫二匹が仲良く木登り競争していて
人(私)の気配で慌てて逃げる後ろ姿があった。
そして今年のクリスマス・イヴ、
いつも夜道で出会う猫たちからクリスマスプレゼントを貰った。
何を貰ったか書くつもりでいたが、話すのは止めにしておこう。
何故かと言うと、この話を知人にしたら、
「とうとう頭がイカれたか」と言う顔をしたからだ。
それはさて置き、
これが昼間で、夜でもしっかり撮れるカメラを持っていたら…
と、思う事しばしばなのである(しかし、私の腕で撮れるかどうか)。
良く単純に、「飼っていないと解からない」と言う人がいるが
一緒に暮らしてても、案外その神秘的な生態は謎のまま。
人だって、何年付き合っても共に暮らしても
理解出来たりはしないのだから、猫に至っては不可能だろう。
だから猫は不思議でかつ魅力的なのである。
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