久々に、読書メモです。
以前読んだ櫛木理宇さんの作品を再び。
「残酷依存症」 櫛木理宇著
以前読んだ本の登場人物が出て来るのはシリーズものなのかしら。
ネタバレしちゃうので読んでない方は読まない方がいいかも知れません。
早稲田の学生サークルで集団強姦の事件(スーパーフリー事件)がありましたよね。
あの事件をベースに描かれたのかも知れませんが、
この作品自体が、された側の復讐の様な気がします。
実際に手を出すと犯罪になっちゃうから、
小説の作品中で考え得る限りの残酷な復讐をする…みたいな。
実際に被害に遭った方々の中には、
生きる事すら諦めて自殺を選んだ人もいたというから
強姦は殺人と同じ位、人間の尊厳を奪うものだと思うのです。
恐かったけど、これは映像化して欲しくないなぁ。
ホラーより恐そうだし。
「あのう…、
私と、友達になってくれませんか?」
って、子猫さんに言っても
通じないかもね。笑。
最近、高齢者の方が若い方に「友達になってください」問題ってのが
ネットニュースになっていて、確かにモヤモヤする話ではある。
自分も年をとって来て、同年代の話といえば、
やれ病気の話や体の不具合の事、介護の話でお腹いっぱいだし
楽しく新鮮な気持ちにはなりにくいのかも知れないが、
だからと言って余りに年齢が離れ過ぎて来ると一体何を話せば良いのかなって事だろう。
確かに、気を使うべき部分が年下の方に負担が大きいのだろう。
女性は特に(例えば、子育て中とかライフイベントが世代で異なるし)
似たような環境や境遇の人と友達になりやすい。
そうなると自ずと年齢層は同年代に限られてくる。
趣味嗜好の部分で繋がると世代間が異なっても割と仲良くなれる気がするが。
私も以前、相手を見誤ってしまった経験が何度かある。
気軽に連絡先を交換したのは良いが、
私の交友関係を壊すサークルクラッシャーみたいな人だった。
もう一人は、職場で出会って気軽に昼食をご一緒しただけで
友達にするような恋愛相談を長文のメールで毎日送って来たり
面倒くさい頼み事(これも恋愛がらみ)を終業間際にしてくるような人だった。
コロナで人との繋がりが希薄になってきているのもあるけど
寂しい老人には誰だってなりたくはない。
年をとって来ると自然と仲良くなる術を忘れてしまいがちだし
気が合うと解るまで話し込めるチャンスは何処にあるんだろう。
それで、「友達になってください」なんだろうけど。
距離感が掴めないうちは非常に難しい。
せめて、「この老人と話してみたいな」って若い方に思って貰えるような、
そんなカッコイイ年寄にならなきゃいけないんだなと思った次第です。
道は遠いけれども。はい。