中秋の名月、スーパーム―ンが見られるという事で
夕方近くから月を見る為にいつもの川沿いの道に
空を見上げている人がちらほらと出歩いていた。
『虎さん』のご家族(おばあさんとお孫さん)もお揃いで
外に出て空を見上げている所に、河原に降りて『虎さん』が佇んでいた。
階段で下まで降りて『虎さん』を撫でていると
おばあさんが声を掛けてきた。
「そのこは誰でも人懐っこいんでホイホイ付いて回るんよ」
「本当に懐こくて可愛いですね」
「今日はスーパームーンを見ようと思って
外出て待ってるけど、全然見えんとよー」
「雲が邪魔してますねー」
そんな会話をしていると、さっきすれ違ったばかりの
近所にお住まいのおじさんがふらりと現れた。
今日はお友達とボーリングに行くという。
世間話をしていても、思うように雲の切れ間がなかなかこない。
お孫さんが痺れを切らし始めた頃、お母さんらしき人が
外に出て来て、皆で猫と一緒に空を見上げていた。
『虎さん』は月はどうでも良いのだが、河原に人が増えて何だか嬉しそうだ。
本当に人が好きなんだろう。
「昨日は綺麗に見えていたのにね」
おじさんは友達との待ち合わせの時間が来たのか
その場を立ち去った。
去年までおじさんと一緒に散歩していた
盲目の老犬の姿は、今はもういない。
私とすれ違った時、
既におじさんはボーリング場に向かっていたのだが
おばあさんとの会話を聞いて戻って来たのだろう。
きっと、おじさんも目の見えない犬と一緒に
一番美しい月を見たかったに違いない。
昨日は?位
←いつもありがとうございます。
昨日は?位
←感謝、感謝でございます。
家中のお片付けとか模様替えとか
暇さえあればやりたくなりますが…
歳をとると流石に億劫になります。
とりあえず押入れに押し込んでいた昔の作品やら
画材…絵の具、カラーインクやら、
描けないペンやら…色々捨てました。
少しだけスッキリしたものの
まだ決断出来ない物達も色々なんですが。
全部出して確認してると出てきた物がコレ。
学生時代のシルクスクリーンなんです。
写真の女の子は高校時代のクラスメート。
とっても美人さん。
今はお子さんも大きくなってるんだろうなー。
実家の片付け中に出てきた額縁にピッタリだったので
額装してみました。
よし。良いぞ。何か良い。
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