買い物を済ませてスーパーから出ると、
小学生のオンナノコが
植え込みの茂みの中を真剣に見詰めていた。
多分、猫が居るんだろうなと思って声を掛けると
案の定、茂みの中に『ポ子たん』が居た。
その奥には『プーチン』も一緒だった。
恐らく、買い物に行く私の姿を見付けた二匹が
私の「出待ち」をしていたらしい。
その辺に生えているじゃらしの枝を折って
オンナノコは振って振って振りまくっていた。
でも、じゃらしに興味はある感じだけど
植え込みから出ては来ない。
そのオンナノコは、
お使いの途中で、ばったり出くわした猫に
注意をそらされて寄り道している感じだった。
暫くじゃらしの枝で頑張っていたが、
時間がない様子で後ろ髪を引かれつつ、帰って行った。
すると、二匹の猫はノコノコと
植え込みの中から
「あの子、やっと帰った?」
という感じで漸く姿を現した。
猫は、コドモが苦手なのだろう。
でも不思議と、
猫からオトナ扱いされるコドモも居る。
それは、猫に慣れている(家で飼っている所の)子だったり
動きが老人みたいにゆっくりな子。
出来るだけ猫の方から近寄る事を
辛抱強く待てるタイプの子だったりする。
でも、大抵は(大きさや動きで)相手がコドモと解かると
猫の方から背を向けて、一目散に去って行く。
私は昔から童顔・小柄・子供体型なので、
二十歳を過ぎて大きな荷物で歩いていると
家出娘と間違えられ補導されたりした。
完全にいい年なオトナ世代になった今では
若く見られるのは嬉しいが、年の近い人からまでも
子供扱い(無理があると思うが)を受ける事もある。
そうかと思えば、しゃがみ込んで猫と遊んでいると
「民○○○委員のアンケートです」とかいう名目で
路上で「歳はいくつだ?」「子供はいるか?」と
失礼な質問ばかりして、結局聞きたかったのは
私の歳だったという近所のおばさんらしき人もいた。
(頭にきたので実年齢より10個上にサバ読んで答えておきました)
だからではないが、コドモの時分から
猫にだけ「オトナ」として認められていた事が
価値の変わらない特別にきれいな王冠を貰ったみたいで
何だか逆に、誇らしかったりするのだ。
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