冬将軍がやって来た。
九州で初雪が観測されたそうだ。
とても寒いその夜、
家路に急ぐ私の前を自転車に跨った年配の女性が
暗がりの中、不思議に立ち往生していた。
案の定、猫に用事のある人だったらしく
女性の足元には、貰ったばかりのご飯をほうばる『きつね』と
車の下から見詰める『たぬき』が居た。
「猫、ですか?」
何食わぬ顔をして、私は声を掛けた。
何か聞けると思ったからだ。
この辺りには沢山の猫が居て(それは知ってるが)、
餌場にご飯を持って来るカップル(以前、『白石さん』と居た時に
出会ったカップルかも知れない)が居る事、
意地の悪い白黒猫(多分、『おにぎり』の事だ)が居て、
この界隈の雌猫達を(『白豆』達の父さんかも知れない)妊娠させまくっている事、
その白黒猫が、まだ子猫の『きつね』達を虐めて(本当か解からないが、
確かに『おにぎり』はふてぶてしい顔をしてる)いるらしい事。
私の住むマンションの窓から見える一軒のお宅の屋根の上は
猫のたまり場になっている。
日当たりの良い日には複数の猫が円陣を組む様に集会をしている所を、
何度も見た事がある。
まるで穏やかに、「真昼のミーティング」でもしている様だった。
その中に確か、『おにぎり』は居た。
決して、
猫仲間から嫌われている訳ではなさそうだった。
その不確かな情報を一通り聞いた所で、雨が降り出した。
私は慌てて
「寒いので、そろそろ帰ります」
と、言って彼女の顔を見た。
薄暗い街灯に浮かび上がった笑顔の口元には
『灰縞さん』と同じく不自然な方向に向いた歯が、いくつか見えた。
人は見た目で損をする。
猫も見た目で損をするのかも知れない。
昨日は60位
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昨日は22位
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いつも訪問下さる方も、初めて訪問した方も
つたない私の写真と文章を読んで下さって
大変感謝しています。
始めた当初は、どの位続けられるものかなぁ…と
思っておりましたが…。。笑。
何せ三日坊主が服を着て歩いているような怠け者ゆえ、
せいぜい1年持てば御の字だと思ってました。
続けられたのは多分、カメラ付携帯の手軽さと、
懲りずに付き合ってくれる路地猫さんがいてくれる事と
凄い勢いで後ろ向きに飛ぶ極楽トンボな性格のなせる技かと思います。笑。
でもやっぱり忘れてはいけないのが、
飽きずに見て下さっている訪問者の方々のお陰です。
…早いもので、
もう来年がそこまで来ています。
昨日は59位
←いつもありがとうございます。
昨日は22位
←今年も沢山の感謝を貴方に。
私が作りました。
あはは…嘘です。
こんな凄いの出来たらパティシエになってます。はい。
頂き物でございます。。。
ほら、サンタ氏もにっこり。
それに、
ウェンディママさんとこのウェンディちゃんが
今日の日めくりの主役です。
ふふふ。やっぱ、可愛い!
皆様、良いクリスマスをお過ごし下さい。。
昨日は49位
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昨日は21位
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最近気になっていたのは、
『米』のお腹のふくらみ。
去勢すると、雄猫は食欲が倍増するって話だけれど、
勿論、外に出れば優しい人が置いて行くご飯もあったり
訪れると必ずご飯を振舞ってくれる
素敵なお宅を持っている猫も居る。
この年末、食の誘惑が多いのは猫も人も同じかも知れない。
でも、それで太るってのは解せないくらいに
彼の行動半径は、広い。
家猫で太るのは解かるのだが、彼は飼い猫にも関わらず
往来を闊歩する外猫達とほぼ変わらない生活をしている。
ただでさえ、冬毛仕様の彼のお腹はふっくら膨らんではいるが、
その横にありえない大きさの瘤があるのだ。
撫でても触っても嫌がらない。
病気ならばきっと触られるのを嫌がる筈だし、不思議だった。
ある日、再び『米』に会った時に
その瘤は周辺の毛と共にごっそりなくなっていた。
そう、まるで自分でむしりとったように。
冬毛に隠れて気が付かなかっただけで、
喧嘩の時に怪我をして
傷口がかさぶたに覆われて抜け毛と固まったのを
ごっそり自ら引き抜いたようだ。
再び毛が生えてくるのか心配な位に、大きなハゲが出来ていた。
人の悲しみや変てこなこだわりも、
こんな風にごっそり取れてしまえば楽なのに。
私は幾つになっても、かさぶたが上手に取れないみたいだ。
傷が癒える前に手を出しては、紅い血が流れて振り出しに戻る。
体のかさぶたも、心のかさぶたも。
私の心配を他所に、呆れる位に元気な『米』が足元で
「さぁ、撫でてくれ」と横になった。
傷というのはこんな風に、
時間と傷を知らぬ他人に癒して貰うものなのかも知れない。
昨日は51位
←傷の治し方を教えてくれた『米』に、クリック一つ。
昨日は13位
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もう30年になる。
子供の頃、オープン前の試運転の浴場に入らせて貰ってから
そのネオンが消される事になったのは
今年の師走に入っての事だ。
「寂しくなるね。でも、長い事、大変だったもんね」
そう言いうと、おばちゃんは笑顔で応えた。
「もう、売り上げも無かったし、貯えを切り崩してまで
(経営を)続ける意味もないしね」
おばちゃんの家は母方の親戚だし、
子供達の歳も近く幼馴染でご近所とあってか
家族ぐるみの付き合いだった。
動物好きのおじさんの趣味で闘鶏もやっていたし、
大きな家に大きな犬や馬や、一時は山羊まで居た事がある。
ちょっと前にそのおじさんも癌で亡くなり、
おばちゃんと娘さんだけになった大きな家には
シェパードの雌犬『レナ』が居た。
気難しい性格なのか、最期まで私に懐いてくれなかったのは
彼女なりの仕事の流儀だったのかも知れない。
その日の朝、犬の夢を見た。勿論『レナ』ではない。
毛の長い茶色のミックス犬で、私の足元にまとわり付いていたが
動きがぎこちないので顔を見ると、牙にガムが引っ掛かって
取れないでいるのを、顔を抑えて取ってやるという夢だった。
実家で留守番を頼まれて、テレビを見ながらウトウトしていると
インターホンが鳴った。
そこにはおばちゃんがお孫さんと一緒に立っていた。
「お父さんと約束してたの、持って来たよ」
と、お店でキープされていた処分のお酒を持って来てくれたのだ。
「犬がね、亡くなったの。
2週間前位から具合悪くてね、もう15歳やったけんね」
翌日には、ペット斎場で葬儀があるという。
虫の知らせか…
ふと、犬が歯に引っ掛かったガムを取れないでいる姿が頭を過ぎった。
もうクタクタの老犬だったけれど、
おじさん亡き後、お店を畳むまでは家の番をしなければと
頑張っていたのかも知れない。
温かいお湯の流れるお店の配水管の上で
寒い夜に猫が暖を取っている姿がもう見られない。
閉店を惜しむ声は多分、常連客からだけではない筈だ。
昨日は58位
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昨日は12位
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以前焼いたのは丸型のスコーンでしたが、
今回は味も形も変えて作ってみました。笑。
前回はココア味。
今回は、きなこ味。
でも、焼き上がりがあんまり変わらないのだ。
部屋中、きなこの香ばしい匂いが充満しております。
でも形が違うだけでどうしてこんなに楽しくなるのかなぁ。。
今度はチョコで顔とか柄とか描いてみるのも良いかも。
あはは。うふふ。
うぁ、
外、雪降って来ましたよ。
昨日は61位
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