路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

爪研ぎ職人

2008-04-30 | ★フォトログ

何かの拍子に、爪研ぎ職人になる『小鉄』

ご飯を貰った後だったり…

大好きなおばさんに会った時だったり…

その時の爪研ぎの意味は

「ここは僕の陣地だよ」

なのか、

「又ココで会おうね」

だったりするのかは解からない。





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観音の滝

2008-04-29 | ★ほんの日常

昨日の続きですが、「夢家」の帰り道、「観音の滝」で一休み。

ついでに写真を撮ろうという事になって、

ウロウロ。
入り口から暫く行くと 

目薬の木が…最近お疲れ気味の目、ココで良くなればとしっかり拝んできました。

滝壷の近くの人間の目のようなくぼみに生目観音がまつってあり、

ここの水を汲み、供えたり眼を洗うと眼病が良くなるという、観音様なんですね。

目を患った「お広さんの物語」が掲示板に書かれていました。







少し奥へ進むと、そこは…



石仏パラダイス。




頭、長いよ。




誰かに似てる。




む、どう言う組み合わせなんだ!







うす曇で余り良い写真は望めませんでしたが、

十分楽しめ(?)ました。








上手いな~村長!言葉の達人だね。




また、天気の良い時に再び訪れたいと思います。


え?猫の写真は?って?・・・すいません、明日はアップします。





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夢の家

2008-04-28 | ★フォトログ

車で遠出して、蕎麦を食べに行った。

山の中にある蕎麦所「夢家」は、人里離れた場所にある。

目的は蕎麦だったのだが、思いがけずの出会いがあった。

看板猫の『春風』ちゃんだ。

エンジンを切った後の車の下で蹲っていた。



食事が終わる頃、そっと店内へ入ってきて、

膝の上でずっと寝ててくれました。

帰る頃には、ちゃんとお見送りまで。

蕎麦付きの猫カフェに来た気分、感激です。




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古民家を改装した感じの広い土間。

手作り感溢れる店内は素朴で落ち着いた雰囲気。



暖かい囲炉裏の前で、山女の塩焼きを。

佃煮と山菜の和え物、蕎麦豆腐、蕎麦がき…堪能しました。

美味しかったです。


暖簾の奥で店主人が御蕎麦を打ってくれます。
十割蕎麦はこしがあって美味。



蕎麦の向こう側の山女ちゃんが良い感じ。

パンフレット等を持って帰るつもりで横に置
いておきながら、すっかり忘れて帰って来て
しまいました。

ここもお勧めです。









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躑躅の首飾り

2008-04-27 | ★フォトログ

ダンボールハウスに近付くと

直ぐに飛んで来ていたのに、

お腹が大きくなった『夜』

警戒心が強くなったみたいだ。

躑躅の茂みから顔を出してこっちを伺う。



白い花の首飾りが黒い体に綺麗に映える。

猫は自分が綺麗に見える位置をちゃんと

心得ているようだ。






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今日、御蕎麦を食べに行って来ました。
これは蕎麦茶。



これは竹に穴を開けた店主人の手作りランプ。
素敵な出会いもありましたので、
明日再びご紹介します。お楽しみに~。






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鳩おじさん

2008-04-25 | ★Comment Thanks!

川沿いには、ハトやユリカモメの為に

毎日パン屑を持っておじさんがやってくる。

鳥達も慣れたようすでおじさんが来ると

遠くからビュンビュン飛んで来ては

我先にとパン屑を奪い合っている。



ここからは、おじさんの背中が笑顔に見える。





初めての訪問者の方、
いつも訪問して下さる方、
路地で出会った人達、猫達
いつも、
いつも、

ありがとうございます。

たくさん、
たくさんの、感謝です。


声にならない想いを、これからも
出来るだけ綴って行こうと思います。



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今日は、職場で送別会をして頂きました。
この花はその時頂いたもの。

実はこの猫の椅子、初めて就職した会社を
辞めた時に頂いた物。
あの当時、特別猫が好きだった訳ではない
のです。何度か引越も経験し、ずっと私と
共に生活して来ました。

勤めた時間の長い短いはあっても、とても
大切な事をどこの職場でも教わったと思い
ます。

どんな企業も「人」が居てこそ。
次の職場でもまた、ひともうけ(人儲け)
出来るといいな~。










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室外機の上

2008-04-24 | ★フォトログ

エアコンの室外機の上で凄んでいる『黒点』

この家の主人には会えたかい?

大切な用事があったんだろ?



私はお前に会いに来たのさ。






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良い子

2008-04-23 | ★フォトログ

おばちゃんの家の玄関でおすましの『小鉄』



「良い子にしますから、

 家に入れてやってくれませんかねぇ。」



…だから、もうちょっと身奇麗にしろって。






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※きっと、くるねこ大和さんの所の『ぼんちゃん』並です。


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散歩道2

2008-04-22 | ★フォトログ

買い物へ行く道すがら、

人懐こい『尚人』の方かと思ったら

急に飛び出してきたのは『直人』だった。



そんなに慌ててどうしたんだい?


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贐(はなむけ)

2008-04-21 | 『小鉄』

去年の年末あたりから、『小鉄』の放浪の旅は始まった。

その頃から川沿いで出会う人達ともすれ違いで

煙草を吸いに来るおばあちゃんとも、犬の散歩のおじさんとも

猫缶のおばさんとも会えなかった。




いつも通る道から前に住んでいた団地の窓が見えるのだが

今年に入ってから、

私の次の住人であるおばさんの家に

ハトロン紙のカーテンが退出の旨を伝えていた。




名古屋の御子息の家に引越されたのだろう。



『小鉄』とは、別れの挨拶は出来たのだろうか。

そんな事をぼんやり考えながら窓を見上げていると、

ベランダにハトが二羽、止まっていた。



もしや、「鳩山さん」



仲睦まじく並んで止まっているが、親子か夫婦か解からない。

少子化問題に貢献出来たのだろうか。

おばさんは名古屋でご家族と上手く生活出来ているのだろうか。




お節介かもしれないが、ただ祈る事で

その人が幸せになれるのならば

遠くからでも、祈りたいと思う。



「幸せであるように」



そして小さな命達が運んだ、

不思議な出会いに感謝を捧げたい。







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叶わぬ想い

2008-04-20 | ★フォトログ

近付こうとすると、家の中へ逃げようとする。

でも今日は珍しく塀の一番近い場所で

見上げている。

私が離れると、背伸びで頭一つ塀から出して

こちらを伺ったりもする。

低い位置の『ジュリエット』

想いは届くだろうか。





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茶 々

2008-04-19 | ★フォトログ

『夜』と遊んでいると、奥の方から音もなく近付く。

人見知り気味の『茶々』は一呼吸置いて、

離れた所からこっちを見てる。

まるで、

気になるのに気にしていない振りをする

いじめっ子みたいだ。





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新 顔

2008-04-18 | 『尚人・直人・チビ』

久し振りに『尚人』と『直人』の所へ行ってみた。

あの「巌窟王」事件以来、なかなか行けなかったので心配はしていたが

獣看護学生の友人からその後の様子を聞いていた。

二匹とも、無事とのだった。

ふらりと、いつもの駐輪場から公園に向かう。

すると遠くに『直人』か『尚人』らしきキジトラが見えた。

駐輪場横に止めてある大きなバイクのカバーの影からこっちを伺っている。

その傍から小さな小さな新顔を発見。

手のひらに乗りそうな小さなボブテイルで雌の白茶のブチ猫。

ビックリ顔でこっちを見ている。



「にゃぁ~~にゃぁぁ~」

体に似合わず、嗄れた大きな声で鳴く。

撮影料をあげても、カリカリはお気に召さないのか

まったく口を付けないが、

それを無視して『尚人』と『直人』はモリモリ食べている。

『直人』は近くで、『尚人』は少し離れた所で。




やはり、あの事件後『尚人』の中で何か変化があったみたいだ。

ボブテイルの『ちび』は、

キジトラの丸い背中二つと不信人物(私)を交互に眺めながら、

少し離れた所から、不満一杯の嗄れた声で鳴いている。



私が帰ろうとすると、いつもの様に『尚人』も『直人』も見送りに付いてくる。

新顔の『ちび』もおずおずと影の様に付いて来た。

『尚人』が近付く『ちび』に「シャーッ」と威嚇の声を出す。

ビビリ気味の『ちび』は蹲った。



もしかしたら、

この小さな猫は『尚人』の恐怖から生まれた猫かもしれない…と

何となくだが、ふと思った。






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道 草

2008-04-17 | ★フォトログ

道草すると、思わぬ拾い物があったりする。

種族を越えた友情もそうだ。

『リー』ちゃんは誇らしげに

私に猫草代わりの雑草を勧める。



「ほら、草を食べると体に良いのよ。」

って言ってるみたいだ。





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かわらそ (後編)

2008-04-16 | ★アトリエ




前回のお話…かわらそ(前編)から読む。






夏みかんを持った大きな黒い手が、僕の目の前に伸び

浅黒い顔をした、背の高い男の人が立っていた。

僕は買い物の夏みかんを、走っている間に落としたらしい。



「拾ってくれたの?」

僕は恐る恐る聞いてみた。

「食い物だし、貰っちまおうかとも思ったが、落とした君が困ると思って…。」

「ありがとう。怖い人だと思って、逃げようとしたんだ。ごめんなさい。」

「いいよ。」

そう聞いて、僕は少しほっとした。



走って喉が渇いたので、『かわらそ』と二人で

一つの夏みかんを半分ずつ食べた。

甘くて酸っぱい味が口の中に広がった。





僕が生まれる少し前、戦争が終わった。

戦争が嫌で逃げ出した人達は家族を連れて隠れて暮らした。

「非国民」と罵られ、その中には食べ物も無く

病院にも行けずに死んでいく者もいた。

戦争が終わってもまだ『かわらそ』の様に

一人ぼっちで川沿いの山中で暮らす人も、多くいた。



「家族を思い出して悲しいのは、

 歯の抜けた後をつい舌で触るのに似てるんだ。

 きっとそこは、家族の場所なんだ。」

僕の乳歯が抜けた前歯に目をやって『かわらそ』はそう言った。



人生は夏みかんに似てる、

甘さと酸っぱさが混ざってて分ける事が出来ない。

僕はふと、そんな事を思った。





僕は『かわらそ』と会って話しをした事を誰にも言わなかった。

そして、二度とその『かわらそ』と会う事もなく、

その日を境に、僕は毎日歯を磨く様になった。

歯磨きが大嫌いな僕が

ちゃんと歯を磨く様になって母さんは不思議に思っている。



夏休みが終わる頃、僕の前歯は永久歯に生え変わった。






        ★☆_おしまい_☆★



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その昔、戦時中に徴兵制を拒否し村を追われ、
戦後も川沿いで暮らしていた人達が居ました。
彼らは川の傍に住んでいたことから『かわらそ』と呼ばれていたそうです。


祖父の昔話と、最近川沿いで見掛けるダンボールハウスの住人達
少しダブって見えたので、ちょっと書いてみました。


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かわらそ (前編)

2008-04-15 | ★アトリエ

お店も、学校も山向こうにあるので

お使いを頼まれると、僕は山を越える。

山を越える少し手前には、川が流れていて

そこには、『かわらそ』と呼ばれる人が住んでいた。

お母さんやお父さん、友達のお母さんも

「怖い人だから、近付いては駄目よ」と口を揃えて言う。

だけど、僕はその『かわらそ』に会った事は一度もなかった。







小学校も夏休みに入ったある日、

お使いを頼まれたので僕は山を越えた。

買い物を済ませた帰り道

川沿いを歩いていると、後ろから足音がする。

僕は、怖くなって走り出した。



ダッダッダッ ダッダッダッ



   すると、後ろの足音も走り出した。



ダッダッダッ ダッダッダッ



   夏の太陽は暑く、走っているから息もきれぎれだ。



ハァハァハァ ハァハァハァ




汗だくになった僕が

大きな木に隠れて息を整えようとしていた時、

黒い影が目の前に大きく立ちはだかったのだ。

それは、『かわらそ』だった。




        ☆★_つづく_★☆





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その昔、戦時中に徴兵制を拒否し村を追われ、
戦後も山中や川沿いでひっそりと暮らしていた人達が居ました。
彼らは川の傍に住んでいたことから『かわらそ』と呼ばれていたそうです。


祖父の昔話と、最近川沿いで見掛けるダンボールハウスの住人達
少しダブって見えたので、ちょっと書いてみました。


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