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久々の読書メモです。
「護られなかった者たちへ」 中山 七里著
この本ね。映画化されてて、試写会に応募してたんだけど
見事に、外れまして。笑。
折角だから読んでおこうと思って購入しました。
刑事役に阿部寛さん、主人公に佐藤健くん。
映画では「カンちゃん」役が男の子から女の子に変更になってるけど。
もうこれだけで観たくなるよね。
お話は震災の起きた後の仙台で他殺体が発見される。拘束したまま
飢え苦しませ、餓死させるという残酷な殺害方法から、刑事は怨恨の線で
捜査するが、被害者は人から憎まれるような人物ではなく…
という感じのお話なんですが。
テーマが実に重いのね。タイトルそのままだし。
理不尽でやり場のない怒りや虚しさが爆発しそうになる作品です。
この中山七里さんの作品って、
役者さんの宛書のような描き方はしていないらしく
容姿なんかの細かい描写がないので、
映像作品に落とし込む時には非常にやりやすいと思います。
だから逆に、映画の配役を頭に想像しながら読書もしやすかったです。