
買い物へ行く途中、
小さな男の子を連れた若いご夫婦が有料駐車場で
ちょこまか歩く猫を見詰めていたので
思わず静観する事にした。
男の子は猫を追いたい気持ちだか気後れしていて
お母さんがそっと猫を追うと、猫は「こっちにおいでよ」と誘うように歩いている。
じわじわ近付いて、猫がゴロン。
男の子をお母さんが呼んで、猫を一緒に撫で始める。
その姿を遠巻きにスマホで写真を撮りながら見ているお父さん…。
微笑ましい。
私は道路の向う側からその姿を見ながら、
買い物が終わったら猫の所へ行こうかな…と思いつつその場を後にした。
買い物を終え、まだあの猫さんはいるかしらと振り向いたら
あの若い夫婦と男の子はどこかに消えていて、
まだ同じ場所に丸い背中が見えた。
「よしっ」と思ったのもつかの間、
知らないご婦人が猫缶を差し入れている様子が見えた。
しかし、猫さんはご飯には見向きもせず、遊びたいだけのご様子。
さっさと引き上げるご婦人の後を追いながら大きな声で鳴いている。
そこへ、また若い男性が可愛い猫の鳴きまねをしつつ猫さんの気を引いてきた。
猫さんもご婦人を追うのをやめ、男性の鳴きまねに反応していた。
ちょっと肌寒くなる頃だし、猫さんも異種交流で暖まりたかったのかも知れない。
愛想の良い猫さんの様で、色んな人達にちょっかいを掛けて楽しんでいる。
猫さんにおちょくられるのも悪くない。
ちょっとした癒しの光景でした。