路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

読書メモ、再び。

2022-09-01 | ★ほんの日常

以前読んだ、「愚行録」が面白かったので

同じ作家さんの作品を立て続けに図書館から借りて来ました。

 

「新月譚」 貫井徳郎 著

 

絶筆した美人作家が隠し続けた人生とは?…なんて帯に書いてあったけども。

そのまんまのお話です。

作家さんが作家さんを描くのって、詳しい裏話をきかせて貰えるようで

何だか興味を持って読んだのですが…いかんせん前半はコイバナ的で

私には受け止められるか心配だったのですが、中盤から週刊誌ネタのようで

段々引き込まれて、ラストまで持っていかれた感じです。

イヤー、長いな。話が。笑。

木ノ内の魅力が、そもそも良く分からないし、一人の男にそんなにハマれるものかしら。

女心の謎って奴ですかね。

兎に角描写が丁寧で細かく、解りやすくて読みやすい印象。

 

そしてもう一冊。

 

「壁の男」 貫井徳郎 著

 

あらすじは、北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた子供の落書きのような奇妙な絵。

決して上手いとは言えないものの、その色彩の鮮やかさと力強さが訴えかけて来る。

その絵を描き続ける男の半生が次第に明らかになっていく。

 

こっちの方が良かったです。

絵に込められている思いや、何となく田舎町の頑なな感じとかも良く描かれていて

切ないラストに持っていかれる感じでした。

 

 

 

 


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