写真は田中達也さんのミニチュアライフ展より。
先日、読み終えた小説レビューです。
「パレード」吉田修一著
始めは若者の青春モノかしらと読み進めると、衝撃の怖さがやって来ます。笑。
これもそう言えば映像化されてたらしいけど、小説を先をに読む事が出来て本当に良かった。
何故かって?
小説だから面白い作品もあると思うのです。
若者がルームシェアをしていて、一人ひとりの語りからストーリーが展開していくスタイルは
「怒り」にも似ていて、スムーズに読み進める事が出来るんだけど
やっぱり一度読み終わって、即読み返したくなる作品なのです。
そう、何処にヒントが隠れていたのかと。
あんまり話すとネタバレになってしまうので、ここでは止めておきます。
しかし、あー、面白かった。
くれぐれも最終章から読んだり、あとがきから読んだりしない方がいいです。
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ちょっと六本松まで足をのばして、行って来ました。
「ミニチュアライフ展 ー田中達也 見立ての世界ー」
会場は撮影OKなので、とっても楽しかったー。
本当に小さいセットが会場のあちこちにセッティングしてあって
自由に撮影できるスタイルの展示会なので
みなさんそれぞれ楽しく撮影しながら作品を愛でていました。
ブロッコリーって確かに木に見えるよなー。笑。
小さく世界が広がっていました。
何だかダジャレ的なタイトルが付いていたり
にやりと笑いたくなるような作品達ばかりで自分も小さくなって
ブロッコリーの木陰で休める撮影スポットなんかあったりして。
これなんか、ホチキスの図書館って…面白いなー。
同じモノでも違う使い方をしてあったり、
見立てっていうのは空想のふり幅を超えてたりします。
細かい芸が一杯です。めんたい列車ではこっそり茶柱が立っていたり
玉砂利がご飯粒だったり。箸の橋を渡っていたり。
美味しそうなものはやっぱり美味しそうにみえます(昼時だったから尚更か)
実際に撮影されるときは本物を使われるんだろうけど、これは展示用に食品サンプルでした。
沢山撮ったのでまたおいおいアップしていきます。
それにしても少年科学館、一日じゃ回れない。
もっといろいろ見て回りたい場所でした。
このシリーズ、今までブラック企業だの職場のハラスメントについて書いて来ましたが
新学期も始まったという事で、子供の自殺が年間でもっとも多くなるこの時期、
ここでは、学生の「いじめ」について書こうと思います。
過去に、「ブラック」という言葉が無かったよと書きましたが
もっと過去、江戸時代には「いじめ」が無かったのかといえばそうでもないようで…
あの有名な「忠臣蔵」ってそもそもいじめの話じゃないかしら。
日本のサムライって、「いじめ」なんてかっこ悪い事すんの?って思っちゃうけど
人ってそうそう変わるモノでもない。
根性悪い奴はどこまでいっても悪いし、集団(だから余計に)で
もてあぞぶ人間の性根は旗本のエリートだろうが村人だろうが、変わらずに存在する。
例えば…
羽織の紋を墨で塗りつぶす。
刀のさやに火箸で穴をあける。
弁当を盗み馬糞に詰め替える。
…考えただけでも吐き気がする「いじめ」っぷり。
そもそも日本には「世間」という暗黙のルールが存在していて
ちょっとルールをはみ出すモノや一部の力のある者たちが気に入らないヤツが現れると
集団で一斉に圧力をかける。所謂、「同調圧力」っていうものです。
日本は特に、この「同調圧力」が強い国だといえます。
この「同調圧力」は良い方向に動くと災害の復興に役立ったりする一方で
酷い集団いじめの助長にもなる訳で。
勿論、そういう「世間」に守られて生活している間は安全ではあるのだが、窮屈でもある。
そういう日本の歴史的背景にも「いじめ」を増やす理由があったりもする。
私自身が生きてきた中で見た「いじめ」の中でも特に酷かったのが、
男の嫉妬がらみの「いじめ」だったように思う。
そもそも日本は男社会。男尊女卑自体壮絶な「同調圧力」だし。
「世間」に参加しないで、「孤独」と向き合う事もひとつの「いじめ」の対策手段でもある。
「孤独」と言っても悪い事ばかりではない。
学生時代という早い段階で「孤独」と向き合うことで、自分の才能を開花させる事も可能だ。
「孤独」を感じないくらいに何かにとことん夢中になっていると、
同じ何かに夢中になっている誰かと繋がる事もある。
繋がらなくたっていい。
夢中になった何かが人生を助けてくれる。