前記事 新しいリモコンがやってきた。LiveSmart LS-mini (2) の続き
Echoのアレクサを使って色々と音声で操作するシリーズ。
YAMAHAのAVレシーバー(5.1chスピーカー)を操作してみます。
新しいオーディオこんにちは、AVレシーバー RX-V483
ヤマハ AVレシーバー RX-V483 5.1ch ネットワーク 4K 対応 Bluetooth内蔵 ブラック RX-V483(B)
今までのIoT家電操作と違い、赤外線リモコンLS-miniは利用しません。利用しなくても、EchoとヤマハのMusicCastスキルで連動させることが可能だそうです。
結果から言うと、操作できました。
だがしかし、ヤマハの目指すMusicCastの世界と、Amazonのechoのどちらを優先するのが自然なのかというと、今のところMusicCastのそれは、あまりに現実離れしていました。
ヤマハ公式のMusicCastのスキルを見てみましょう。
説明に「こんなことができます」と列記してあります。
以下のように話しかけてみてください。
アレクサ、ミュージックキャストでキッチンの電源を入れて
アレクサ、ミュージックキャストで寝室のお気に入り1をかけて
アレクサ、ミュージックキャストでバスルームのプレイリスト1をかけて
アレクサ、ミュージックキャストで子供部屋で最後に聴いた曲をかけて
アレクサ、ミュージックキャストでオフィスの音量を上げて
アレクサ、ミュージックキャストでオーディオルームをミュートして
アレクサ、ミュージックキャストでテラスのミュートを解除して
アレクサ、ミュージックキャストでリビングルームの入力をHDMI 1にして
アレクサ、ミュージックキャストでダイニングルームで再生中の曲を教えて
えーっと、寿限無ですか。こんな長い言葉を噛まずには言えません、わたしは。
要は、私はアレクサを経由して、AVレシーバーの電源を入れ音を上げたり下げたりしたいだけなのですが、どうもヤマハは独自のMusicCastワールドを「アレクサで操作させてやる」感が強いようです。
MusicCastは、ヤマハがMusicCastに対応する機器で構成するLAN内音楽配信です。ヤマハを中心としたMusicCastだけの閉じた世界なら、ネットワークを使い色々とできるのでしょう。「ミュージックキャストで、どこどこのー何々でー、あれをして」というヤマハワールドが実現ができるようですが、そもそもで言えばMusicCastが無くても今やアレクサと家電コントローラーで実現できるものばかりではないでしょうか。
それに、こんなに呪文が長くなるのは、ヤマハのMusicCastには、まずルームという考え方があってリビングやキッチン、オフィスというそれぞれの部屋を明示してやる必要があり、更に「ミュージックキャスト」というスキル名を冒頭に、「ルーム名」「装置名」「やってほしいこと」を重ねて命令していく構成になっているからです。
うちにはそんなにたくさん「ルーム」がありません、リビングダイニングキッチンは全部筒抜けです。わざわざ「リビングのー」と宣言する必要がないうさぎ小屋なのですが。
「アレクサ」
「ミュージックキャスト」を使ってー
「リビング」のー
「スピーカー」のー
「音量」をー
「あげて」・・・
バカですか。「アレクサ、音を上げて」で反応して欲しいものです。
そこで一工夫加えます。「ルーム」の概念を逆手にとってMusicCastを騙します。「ルームというゾーンにある複数の装置を一斉に鳴らすことができます・・・」ならば「ルーム」の名前に「アンプ」と付けてやれば・・・
「アレクサ、ミュージックキャストでアンプの音を上げて」
(はい、わかりました)
見事騙されました(笑)ヤマハ君、アンプという部屋は無いのだよ。そこにはただアンプがあるだけだ。
面倒なので「ミュージックキャストでー」も省略します。
「アレクサ、アンプの音を上げて」
(はい、わかりました)
これも見事に騙されてくれました。
「アンプの音上げて」「アンプの音下げて」に反応し、音量が上下します。しかしAVレシーバーの音量は、0.5単位でしか上下しません。
「アレクサ、アンプの音を30にして」
「アレクサ、アンプの音を4つ上げて」
絶対値、相対値ともに反応は、
(そのような操作には対応してません)
でした。
むー、ちまちまと0.5刻みで「アレクサー、アンプの音を上げて」x5回連呼するのはスムースではありません。しかも連呼しているうちに「アンプのー」をつけ忘れると、Echo自体が反応してしまうこともあります。
いったんEchoShow5の制御に移ってしまうと、「上げて」「下げて」がecho本体の音量上げ下げとして扱われてしまうようです。
そこでもう一工夫、今度はLS-miniの力を借ります。
LS-miniのリモコン登録で、「テレビ」リモコンの「音量+」「音量-」ボタンに、それぞれ手動学習でAVレシーバー(アンプ)のボリューム上げ下げを登録します。
うちはテレビ装置からの音声は全く使わず、全ての音声はヤマハのスピーカーから出してます。eRemoteでも同様にリモコン操作の全ての音量ボタンにはヤマハスピーカーの操作を登録してあります。
LS-miniの「テレビ」リモコンに、ヤマハの音量操作を登録したら、あとは「テレビ」の「音声+」を3回繰り返すクイックルールを作成しシーン検索でAlexaに登録します。
Alexaアプリ側で定型アクションを使い、「アレクサ、もっと上げて」を登録しました。
これで、
「アレクサ、テレビの音上げて」(LS-miniのテレビリモコンが)
「アレクサ、アンプの音上げて」(ヤマハのMusicCastスキルが)
「アレクサ、もっと上げて」(アレクサの定型アクションがLS-miniを使って)
の音量操作ができるようになりました。
「アレクサー、テレビ(アンプ)の音を上げて」でヤマハのスピーカーが1段階
「アレクサー、もっと上げてー」で更に3段階
の音量が上げ(下げ)が実現しました。
「アンプの音上げて」と言ってもMusicCastで1段階音が上がりますが、やはり無意識に言うのは「テレビのー」というワードが多いですね。
今度は「テレビのチャンネルを回してー」という昭和世代のキーワードで何か設定してみたいと思います。
また別記事で。
初稿:2020年1月28日
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