夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

初春大歌舞伎~歌舞伎座~

2008年01月21日 | 歌舞伎・演劇・映画・本
1月18日(金)夜の部 3階3列31番
東京に着いて一言。「寒すぎる…
風がめちゃくちゃ冷たかったけど、東京駅からホテルのある半蔵門までテクテク歩くことにし、国立劇場の前も通りました。
うぅん、前まで来てるんだからこちらも見たかったと思ってしまう欲張りなルミです。
でも今回は歌舞伎座のみです

鶴寿千歳
姥…中村芝翫 尉…中村富十郎
松…中村歌昇 竹…中村錦之助 梅…片岡孝太郎

とても華やかでした
まさにお正月にふさわしいおめでたい演目です。
最初に若い3人が爽やかに踊り、続いておじいさんおばあさんの人間国宝の二人が落ち着いた踊り。
ほのぼの幸せになれる演目でした。

連獅子
狂言師右近後に親獅子の精…松本幸四郎
狂言師左近後に仔獅子の精…市川染五郎
浄土の僧 偏念…市川高麗蔵 法華の僧…中村松江

二人が並んで舞台に立つと、やっぱり幸四郎さんの大きさを感じます。
幸四郎さんは親獅子らしく堂々と落ち着いていて、対照的に染五郎さんの仔獅子は元気はつらつ。どれだけ蹴落とされても、あっという間に戻ってきそうな勢いです。

残念だったのは、毛振りの所で幸四郎さんがかなり苦戦していたことです
毛を前に持って来られないことが何回かありました。
やっぱりあの毛を扱うのは難しいんでしょうね。
体力もかなりいるだろうし。
染五郎さんの勢いがすごいから、余計に二人の差が目立ってしまったのかもしれません。
寂しい言い方になっちゃいますが、染五郎さんも立派に成長しているし、こうやって世代交代していくんでしょうね。
ちょっと寂しさを感じてしまいました。

助六由縁江戸桜
花川戸助六…市川團十郎 白酒売新兵衛…中村梅玉
三浦屋揚巻…中村福助 三浦屋白玉…片岡孝太郎
福山かつぎ…中村錦之助 通人里暁…中村東蔵
くわんぺら門兵衛…市川段四郎 朝顔仙平…中村歌昇
髭の意休…市川左團次 曽我満江…中村芝翫

この助六では、何度も「3階席失敗した~」と叫びそうになりました。
歌舞伎座の3階席って、花道が全く見えないんですね。
なので、助六が花道で踊ってる間、なぁんにも見えませんでした
やっと舞台中央に出てきてくれた時は、3階席で安堵の声があがっていました。

しかし、この助六は本当によくできたお芝居ですね。
出てくる人みんながそれぞれ個性的で楽しいです
今回が初役だという揚巻役の福助さん。良かったですよ。
福助さんは籠釣瓶の八ツ橋のイメージが強いから、揚巻もそんな感じになっちゃうかなぁと思いましたが、全く別人でした。
團十郎さんのお相手はいつも大御所だったので、なんだかとても初々しい感じがしました。
揚巻の衣装は本当に見事ですね
1階席で見たら感動するだろうなと、3階席を取ったことをまたまた悔やみました

一番印象に残ったのは梅玉さんです。
あんなコミカルな役をされるなんて。
とっても上品なのに、どこかぬけてるお茶目な梅玉さん。
とっても可愛くて、目が離せませんでした
今も思い出すと可愛くて笑ってしまいます

華やかな舞台を堪能し、幸せいっぱい
次の日見た昼の部の感想は、また次回に書きます。

3階にたい焼きが売ってたのですが、食べたことがある方いらっしゃるでしょうか?
すごい人が並んでいて、次の幕間にいってみようと思って行ったら、売り切れてました。
有名なんでしょうか?

↓観劇帰りに和光をパチリ




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6 コメント

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Unknown (とんぼ)
2008-01-22 07:15:23
るみさん、歌舞伎は見たことがありません。楽しく読ませてもらいました。これからも記事掲載を期待しています。
返信する
Unknown (ヒロ)
2008-01-22 10:28:05
幸四郎の連獅子、やはり体力的につらかったのしょうね。
若さには、かないませんね。
返信する
たいやき常習犯 (スキップ)
2008-01-24 03:25:45
るみさま
私は今回時間の都合で歌舞伎座スルーしてしまったのですが、るみさんのレポを読ませていただいて、やっぱり観に行けばよかったなぁ、と後悔(涙)。
特に「助六」は観たかったな。
いかにもザ・歌舞伎っていう演目で見応えありますよね。福助さんの揚巻もどんなだったか興味シンシンです。

ところで、本題の(?)たいやき。
私は歌舞伎座に行った時は幕間に必ず食べるくらい“行きつけ”です。
あんこの部分に小さな紅白のお餅が2つ入っていて、何ともおめでたく、結構なボリュームになるのですが、甘さ控え目なのであっさりいけちゃいます。5個入とか箱で買って、大阪までお土産に持って帰ることもあります。
1階下手の売店コーナーによく出ているのですが、ある時見当たらなくて、「今日はないんだぁ」とがっかりしていたところ、たいやきを食べている人を見かけて、「必ずどこかで売っているはず」と、はるばる3階まで探しに行って買ったこともあります。それ以来、必ず1階から3階までチェックするようにしています。

あら、ごめんなさい。
たいやきでヒートアップして長文になってしまいました(笑)。
るみさんも次の機会にはぜひ一度お試しくださいね。
返信する
 (るみ)
2008-01-26 20:31:22
とんぼさんへ
歌舞伎って観る機会がないですよね。
私も染五郎さんが歌舞伎役者じゃなかったら、歌舞伎を観ていなかったと思います。
どこでどういう出会いがあるか分かりませんね。
とんぼさんも興味がありましたら、ぜひ観てみて下さいね

ヒロさんへ
どうなんでしょう?
幸四郎さんの調子が悪かったのか、毛の調子が悪かったのか分かりませんが、振りにくそうでした。
でも親獅子の貫禄はたっぷりでしたよ

スキップさんへ
助六は本当に見応えがありますよね。
2時間を一気にやってしまう長丁場ですが、全く飽きのこないよくできたお芝居です。
でも助六は引っ込む場面がないから大変でしょうね。

たい焼き食べたかったです~
残念、残念…
スキップさんが常習犯だなんて、紅白のお餅が入っているなんて、本当に残念なことをしました。
次の機会には、是非一目散にたい焼きを買いに走ることにします
返信する
ようこそ歌舞伎座へ! (てらぴー)
2008-01-27 23:33:42
といってもずいぶん時間経ってしまいましたが(笑)。
そうなんです。梅玉さん、なかなか同世代にスターが多くて目立たない印象がありますが、今回の白酒売はよかったですよね。助六からケンカの仕方を教わるところなんか、絶品でございました。
歌舞伎座の花道の見えなさぶりは日本一。これは請け負います(苦笑)。
めでたい焼きはこのたび、素材価格の上昇により、値上げになったんですよ。こんなところにも影響が…。
返信する
てらぴーさんへ (るみ)
2008-01-29 20:02:34
梅玉さんの白酒売、本当に素敵でした
確かに、テレビに出るような方じゃないし、歌舞伎でも上品な役が多いので目立たない印象でしたが、今回で大きく印象が変わりました。
しかし、助六を3階席で観てしまったのは、後悔します。あんなに見えないとは…
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