続いて丸山神社より北へ3キロ行った場所にある穴観音へと向かいました。
参詣路に至る道路脇にちょっとしたスペースがあり、そこへ車を駐車しました。岩窟まで歩くのかと思っていたらものの3分もかからずお堂の前に到着です。
穴観音 高さ10m近く。横幅8mほどは、あるでしょうか。想像以上に巨大な天蓋を持つ岩窟でした。
岩窟内部 広さ10㎡ほど。祭壇には、勢至菩薩や馬頭観音さまなどが並んで祀られていますが、写真の右端にいらっしゃる馬頭観音像は、途中から破壊された痕跡があります。
これは、苗木藩が明治3年(1870)に断行した全国的にみても類を見ないほど徹底的に行われた仏教を排斥する廃仏毀釈運動によるものだそうです。
領内の寺院・仏像・仏具・経典、および個人の位牌も含めて、破棄または消却する政策を断行しました。
国民の思想信仰統一を図った明治維新政府の一連の政策による藩からの強制的な命令によってやむなく破壊された仏像や地蔵尊の石碑などをこの岩窟内部に隠していたのだそうです。
穴観音 解説板
自然石を積んで壁にしています。
左側の天蓋部分を支える土台となっている部分。石が嵌め込まれています。積石と共に人の手が加えられているあきらかな証拠です。果たしてどのような工法で造られたのでしょうか?
境内の一画にまとめられた墓碑でしょうか?
岩窟の周辺は、巨石が点在しています。巨石の上には、やはり割られている「南無阿弥陀仏」と彫られていた 板碑
岩窟の天蓋の部分を横から 閉じたカラス貝のように見えます。 上下の岩の表面の雰囲気が異なるのは如何なる理由からでしょうか?
【マップ】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます