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PCに触れて30年…番外編2

2010年03月10日 | レトロパソコン
のち
今回は番外編として近日中に発表される Core i7-X980 について語りたいと思います。
最新のCPU(Core i7-X980)は6コア12スレッド になり3.33GHzで動作する見込みです。
オーバードライブ機能も有効なようで最大3.6GHz以上での動作が期待されます

12スレッドを分かり易く説明すると1つのチップ(LSI)に電子頭脳が12個搭載されていて…
同時に12個の演算(処理)を行える という事になります。
実際には6物理コア(6個のCPU)でHT(ハイパースレッドテクノロジー)機能 により…
論理的に2倍の12個の処理に対応しています。まるで一昔前のサーバーの基板です

12MBのL3共有キャッシュを搭載していてCPUのトランジスタ数は11億7,000万…だそうです。
今まで8bit機でZ80Aを取り上げて話をしてきましたが…そのトランジスタ数は8,200個
Core i7-X980はL3共有キャッシュが12MBとかなり大きいのでチップのダイを見て
演算部をCPU全体の5分の3と考え計算すると演算部のみで8億4,000万トランジスタ となり
Z80Aのおよそ10万倍 の演算回路を持っていることになります。
動作周波数もZ80Aでは4MHzだったのに対しCore i7-X980では3.6GHz…およそ900倍に

x86シリーズのCPUはPentium proから動作周波数を上げるためにコアの内部ロジックが
RISC に変わり CISC で命令を受け取ってから多数のRISC命令に変換する再に無駄
発生してしまったり、マルチコア化されている事でトランジスタ数は増え ましたが…
全てのコアによる効率良い処理が行われないなど、問題 を抱えてしまいました。

それでもあえて単純計算して…10万倍の演算回路に900倍のクロックを掛けてると…
Core i7-X980はZ80Aの9億倍 の処理能力を持つと言う事になります。
これは机上 の計算のため、上記に書いた理由で実際そこまでの差は出ていません。

またCPUが速過ぎるため各チップ間(CPU、メモリなど)に速度差が出ており…
同期を取るためにウェイト(タイミングを合わせるための待ち時間)が入っている ため
昔の8bitのPC と最新の64bitのPCとは単純に速度の比較はできません。
(Z80Aは4MHzと周波数が非常に遅かった のでメモリアクセスはノーウェイトだった)

それでも8bit機の時代は画像の描画もCPU任せだったのに今はGPUが代行していて
最新のGPGPUは1TFlops を軽く超えてるため(値段はそれなりにしますが…)
こん日のハイエンドPCは10年前のスーパーコンピュータ以上の処理能力を持っている
と言っても過言では無いのでしょうか 凄い…凄すぎる Core i7-X980欲しいなぁ

スーパーコンピューターはワンフロア全て電子機器で埋め尽くされ冷房完備でないと
いけなかったものが…この10年でPC サイズ収まったという事は驚くべき事です。

では何故、速くなったと思えないか…これは遅くなるとイライラして気付くのですが…
段階的にに速く なっていく分にはその速さに慣れてしまい、あまり速さを感じなくなる…
という事があると思います。これは人間の感覚的な問題 だと思います。
新しいPCを買った時、最初は速くなった なと思っても直ぐに慣れてしまうのが証拠です。

後ソフトウェア側にも問題があります。コンパイラのマルチスレッド化への対応が遅れていて…
1つのアプリで1スレッドしか使わない物が多く(特に昔のアプリ…ゲーム なども含みます)
コア数が増えてもCPUを効率的に使用出来ていない せいもあります。

またソフトがハードの高速化 に甘えて重たくなって来ている事も上げられます。
いかにプログラムを短く速く動作させるかを追求したプログラミングは衰退 し…
少々重くても分かり易い 構造化プログラミングに移行したのも一つの原因です。
それに無駄の多いアプリケーションが多過ぎ です。いらないアニメーション動作や…
何でもブラウザでやらせようとしてフラッシュなどが肥大化 しているのも一つの原因です。

我が家の母艦(PC)はCore i7-920を搭載しているので十分速い と思うのですが…
普段の作業(ネサフ・ブログの更新・音楽/動画鑑賞など)では殆どパワーを使っておらず
CPU負荷率が10%を超える事はあまり無いので…速い と感じる事もありません。
動画のエンコードをしたり負荷の高いゲームを実行した際は流石に速いな と感じます。

最後に今回の新CPUの発表ですが嬉しい事にCore i7-X980はX58チップセット対応で…
LGA1366のソケットがそのまま使える ため自宅の母艦(PC)にも搭載できそうです。
ただし初値は10万円を越える と思うので廉価版が出るまでお預けですね。
また32nmプロセスになった事によりマザーボードのBIOSの書き換えが必要 になるので
ベンダーの対応も待たなくてはいけません MSI…対応BIOS出してくれるかなぁ

これだけPCの世界が急激に変わってくると今後、未来のPCを思い描けませんね。
自分が生きている間PCや電化製品がどのように進化していくか一傍観者 として
楽しみに見て行きたいと思います。ここまで読んで頂きありがとうございました
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