《成田山開基1080年祭記念大開帳》も28日(月)で終わりなので、何回か成田山新勝寺に行って来ました。期間中は普段は入る事が出来ない所に入れました。
「平和大塔」はいつもは2階までしか行けません。2階の「明王殿」には、大塔の御本尊である「不動明王」と「四大明王」・「昭和大曼荼羅」・「真言祖師行状図」が奉安されています。3・4階の「経・法蔵殿」には、信徒による「掛仏」が沢山並んでいました。5階の「金剛殿」には「五智如来」(5体の如来像)が奉安されていました。天井がカラフルなステンドグラスになっていて不思議な空間でした。5階の窓からは遠く成田市内を望む事が出来ました。
「光明堂」の後方には「奥之院」の洞窟があります。毎年、「祇園会」・「祇園祭」の時だけ開扉されていますが、大開帳の間も特別に開扉されました。ロウソクの薄明かりに照らされた狭い空間は神秘的でした。「大日如来」が奉安されています。入口左右の「板碑」(板石塔婆)はとても価値があるものだそうで、千葉県指定有形文化財に指定されています。
「開門堂」は小さくて目立たない御堂なのですが、特別に開扉していたので観て来ました。1000年祭の時に建立され、開山の祖である「寛朝大僧正」の像が奉安されています。暗くて顔は良く見えませんでした。「敦実親王」の第2子として生まれ、「平将門の乱」を鎮めたそうです。「格子天井」には100種の植物画が描かれていて見事でした。
「大塔婆」の手綱は大本堂の御本尊の左手と繋がっていて、「緑」・「黄」・「赤」・「白」・「紫」の5色の布を束ねた物が3本下がっていました。同時に3人でつかむ事が出来ます。各御堂に下がっている幕もこの5色になっています。何か意味があるのでしょうね。私もつかんで来ました。
大開帳の記念として「なつかしのなりた展」が成田スカイタウンギャラリーでありました。「なりたのはじまり-成田市の原始時代から中世まで-」・「成田の鉄道の歴史」・「成田山と市川團十郎の関係」の3つのテーマによる企画展です。それぞれのテーマの講演会が3回に亘ってありました。「仏教図書館」・「霊光館」・「書道美術館」でも記念の展示をやっていました。「人頭形土製品」のレプリカ・「ムササビ形埴輪」のレプリカや出開帳の時に不動明王を運んだ「厨子」の実物など貴重な物を観る事が出来ました。
斜面のサツキは満開を過ぎていました / 噴水の池のアメンボ(オタマジャクシもいました)
光明堂 / 奥之院の洞窟
「寛朝大僧正」の像が奉安されている「開門堂」 / 「大塔婆」に下がっている手綱
人頭形土製品 / ムササビ形埴輪 / 出開帳の時に不動明王を運んだ「厨子」