桜が咲き終わってから、あちこちで色とりどりの花が咲き始めました。まさに「春らんまん」・「百花繚乱」です。4月から5月に咲いていた花をまとめました(順序不同)。
「日本の植物分類学の父」とされる「牧野富太郎」氏の【 雑草という草はない 】という名言がありますが、道端の草にも注目してみました。因みに、この言葉は「昭和天皇」が雑草を刈ったと伝えた侍従の方をたしなめて言った事でも知られています。これは1948年に皇居に「牧野博士」を招いて植物学の進講を受けた事もあるそうなので、影響を受けたのかもしれません。
また、当時20代で雑誌の編集記者をしていた「山本周五郎」氏が「牧野博士」にインタビューした時、「雑草」という言葉を口にしたしたところ、この様にたしなめられたそうです。この事は2022年8月に、「牧野記念庭園記念館」(練馬区)の「田中純子」学芸員らの調査で判明して名言が確認されたそうです。
「チガヤ」(茅萱)はイネ科の植物で道端などで良く見かけますが、近くの公園に群生しているのを初めて見ました。白く光っていて、周りの「ツツジ」とのコントラストが美しかったです。「チガヤ」の茎葉は「茅の輪」や「かやぶき」にも使われるそうです。若い花穂は噛むと甘く、根茎は薬用になるそうです。茎の先に花穂をつけ、実は綿毛がついていて、熟すと風に飛ばされます。
「クリムゾンクローバー」(別名・紅花詰草)は花壇に植えられていました。赤い花色が可愛く、葉は三つ葉になっていました。咲き終わるとモジャモジャして「猫じゃらし」みたいでした。
「マルバシャリンバイ」(丸葉車輪梅)は公園の周りに植えられていました。花が梅に似ていて、葉が枝先に集まって車輪状に見える為この名に。
「西洋シャクナゲ」はツツジ科なので、花の形が「ツツジ」とそっくりでした。でも、花も葉も大きく、華やかで存在感がありました。「成田山公園」に植えられていました。
「ハルジオン」(春紫苑)は道端など何処にでも咲いています。良く似た花で「ヒメジョオン」(姫女苑)がありますが、開花期が違います。「ヒメジョオン」は初夏から晩秋に咲くそうです。「ノアザミ」(野薊)も道端に咲いていました。葉はトゲトゲしていて触ると痛かったです。花はしみじみと見ると可愛いです。一説では触ろうとするとトゲに刺されて「欺かれた」という意味からついた名とも言われているとの事。若い茎や葉・根もそれぞれ食用や薬用になるそうです。「ヒルザキツキミソウ」(昼咲き月見草)は個人宅の石垣の外に咲いていました。
「アイスランドポピー」は「成田山公園」内の「噴水庭園」の花壇で咲いていました。「オルレア」は遊歩道の同じ場所に今年も咲いていました。白いレースで編んだような繊細な感じが好きです。「ペチコートスイセン」は何の手入れもしていませんでしたが、今年も我家の庭で咲いてくれました。
公園に群生するチガヤ(茅萱) / 近くで見ると・・・ / 段々と開いて綿毛と共に飛んで行きます
クリムゾンクローバー(別名・紅花詰草) / 咲き終わると「猫じゃらし」みたいに・・・
マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅) / 葉が枝先に集まって車輪状に・・・
ツツジ / 西洋シャクナゲ
ハルジオン(春紫苑) / ノアザミ(野薊) / ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草)
アイスランドポピー / オルレア / ペチコートスイセン