サヨコの独り言

興味のあるものを「コンデジ」で撮影しに行ったり、
街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《第2回考古学講座》 -風土記の丘資料館にて-

2019年08月25日 | イベント
25日(日)、「房総のむら・風土記の丘資料館」で 《第2回考古学講座》 がありました。日本大学芸術学部客員教授・深大寺顧問の「金子啓明」氏による講演。 ≪関東の白鳳仏、「龍角寺」の「薬師如来像」と「深大寺」の「釈迦如来像」を中心とした話≫ でした。白鳳仏は伸び伸びと弧を描きながら流れる眉、眉から鼻に伸びる線やふっくらとした若々しい顔などを特徴としています。奈良県・「山田寺」の「薬師如来像」とも共通点が見られました。それぞれ畿内(飛鳥地方・藤原京・斑鳩など)の工房で鋳造されたものと考えられています。

千葉県栄町の「龍角寺」は709年に創建されました。「銅造薬師如来坐像」の頭部は飛鳥時代後期(白鳳期)の作となります。元禄5年の火災の後、頭部だけが残って体部は再鋳されました。
調布市の「深大寺」は733年に創建されました。「銅造釈迦如来倚像」は飛鳥時代後期(白鳳期)の作となります。火災により金メッキは剥がれてしまいましたが、全身が残っています。「倚像」(いぞう)とは台座に腰掛けている姿の仏像の事をいいます。
奈良県の「山田寺」は641年から造営開始されました。「銅造薬師如来像」は「興福寺」の僧兵に強奪されてしまいました。その後、「興福寺」・「東金堂」の火災により頭部だけが残り、「興福寺」に所蔵されていました。

「龍角寺岩屋古墳」は典型的な畿内型の終末期古墳であり、畿内中枢との密接な関係があったとみられています。この古墳を築いた印旛地方の豪族が畿内の有力者と結びついて仏教をいち早く取り入れ、一族の寺(氏寺)として「龍角寺」を建てたものと思われています。「龍角寺」は建物は焼失して残っていませんが、「三重塔」の心礎(塔の中心を通る柱の基礎)が残っています。「伽藍配置」は金堂と塔の位置が「法隆寺」と反対になっています。奈良県の「法起寺」と同じです(法起寺式)。

龍角寺の銅造薬師如来坐像(体部は火災後の再鋳) / 深大寺の銅造釈迦如来倚像


龍角寺の仏頭 / 山田寺の仏頭(興福寺・所蔵) / 龍角寺の伽藍配置(法起寺式)
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《SAKAEリバーサイドフェスティバル2019》 利根川河川敷特設会場

2019年08月24日 | イベント
24日(土)、今年は息子夫婦が行けなかったので、1人で行って来ました。「ふれあいプラザ」で行なわれていた《龍角寺文字瓦ミニ展示会》を観てから、4時30分頃に歩いて会場まで向かいました。5時頃に着いたら《第7回ダンスコレクション in SAKAE》の「ダンスコンテスト」が行なわれていました。最後の3チームのダンスを観る事が出来ました。今回、初めて観ましたが、ジャンル・年齢も様々で楽しかったです。全てのダンスが終わって審査の間、ミニライブがありました。

「GOW」(マリア・テレサ・ガウ)さんはスコットランドとフィリピンのハーフ(国籍は英国)で、日本語・英語・タガログ語が話せるそうです。「ウルトラマンガイア」のジョジー・リーランド隊員役でブレイクし、歌手・女優・タレントとして幅広く活動されています。オリジナルのバラード曲や「クイーン」の「ボヘミアン・ ラプソディ」など6曲を歌いました。歌唱力とパンチのある歌声に引き込まれてしまいました。主催者・来賓の挨拶の後、「加藤雄一郎」さんのサックスのソロライブがありました。

ダンスの審査員はスペシャルゲスト審査員として「MAX」の「NANA」さん、他にダンサーでシンガーとしても活動している「MIHO BROWN」さん、 キッズダンス界のカリスマプロデューサー「しづにゃん」さんでした。今年は16チーム(昨年は28チーム)が参加し、横浜市から参加したチーム「amaze(アメイズ)」が踊った『Fascinate』が優勝しました。残念ながら終わる頃に行ったので、このチームのダンスは観る事は出来きませんでした。準優勝の浦安市から参加したチーム「ストロベリー JAM」の『Steppin’ out!』のダンスは観ました。他に3位と審査員賞3チームが選ばれました。

「キャンドルナイトの会」の皆様が中心となって行なった《キャンドルメッセージ》は 【えがお(^_^)】 でした。7時30分に「NANA」さんのカウントダウンで花火が始まりました。今年は昨年より花火が少なかった様な気がしました。昨年程の交通渋滞もなくスムーズに行なわれました。

「すとろべりー JAM」の『Steppin’ out!』<準優勝でした>


「順天堂大学ダンス部JUD」<男性のチーム> / Minette(ミネット)<キッズのチーム>


審査員: 「NANA」さん / 「MIHO BROWN」さん / 「しづにゃん」さん  


「GOW」さんの歌


「加藤雄一郎」さん / 優勝チームの2人 / 入賞チームの代表の方々<1人は見えてません>


キャンドルメッセージは【えがお(^_^)】 / 「NANA」さんも一緒にカウントダウン  

 


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《龍角寺文字瓦ミニ展示》 -ふれあいプラザにて-

2019年08月24日 | 展覧会
24日(土)、《SAKAEリバーサイドフェスティバル2019》に行く前に「ふれあいプラザ」で行なわれていた 《龍角寺文字瓦ミニ展示》 を観ました。龍角寺は709年に創建され、関東地方でも屈指の古寺です。龍角寺の造営にあたって瓦を制作供給した「龍角寺瓦窯跡」、「龍角寺五斗蒔瓦窯跡」が発掘調査されました。

窯跡からは「軒丸瓦」や「軒平瓦」が多く出土し、様々な事が分かりました。「軒丸瓦」の「三重圏縁単弁八葉蓮華文」(8枚の蓮の花弁の周囲に三重の同心円が巡っている)や「軒平瓦」の「三重弧文」は奈良県桜井市の「山田寺」(641年造営開始)と同じ特徴を持っていました。更に瓦生産への関わりを示すヘラ書きされた文字瓦も多量に出土しました。工人集団や周辺の地名との関係が推定出来るものもありました。例えば、朝布(栄町麻生)、玉作(成田市玉造)、服止〔成田市羽鳥)、加刀利・加刀入(香取)など。

軒丸瓦(三重圏縁単弁八葉蓮華文) / 文字瓦(神負) / 文字瓦(朝布など)

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《コバケン名曲アラカルトⅡ with村治佳織》 -東京文化会館にて-

2019年08月01日 | コンサート
1999年のリニューアルを機に、意欲的な演目と魅力ある出演者と「東京都交響楽団」を起用して《響の森》コンサートを展開している「東京文化会館」。今回は44回目になり、ギタリストの「村治佳織」さんをソリストに迎えての「コバケン名曲アラカルトⅡ」でした。

パンフレットを見た時からずっと聴きたいと思っていました。でも、夜の公演で終演が21時頃になるので、ずっと迷っていました。夜、最寄り駅から繋がるバスが無い時に何時もお願いしているタクシーが個人の方なので、時間的にお風呂に入ってビールを飲んでしまっているかもしれないと躊躇していました。結局、お願いして当日の配車の予約をする事にしました。決心したのがギリギリだったので、A席とB席は無くなっていました。懐が痛かったです (^_^;)

3・4・5曲目は思い入れがあったので、特に聴きたかった曲でした。1975年12月8日・9日に高校時代のクラスメートに誘われてベートーベンの【交響曲第九番・合唱付】の追加メンバーとして参加しました。その時に、交響詩【フィンランディア】を歌詞付で同時に歌ったので、思い出の曲になっていました。「フィンランド」では国歌に次ぐ愛国歌として広く歌われているそうです。合唱の指導は「東京混声合唱団」のバリトンの遠藤さんにして頂きました。「郵便貯金ホール」で指揮:芥川也寸志、管弦楽:新交響楽団、合唱:中央合唱団で行なわれました。「芥川也寸志」さんとは「新交響楽団」との音合わせの時と本番の時にお会いしましたが、ダンディで素敵な方でした。

【アランフェス協奏曲】は様々な演奏をテレビ・レコード・CDなどで聴いていましたが、「村治佳織」さんの演奏を聴いた事が無かったので、是非とも聴きたかったのです。病気治療のために長期休養後、演奏活動を再開してからの演奏が好きになりました。一昨年に生演奏を聴いて以来だったので、楽しみにしていました。

【ボレロ】は30年位前に映画《愛と哀しみのボレロ》を観た時に初めて聴いて衝撃を受けました。2世代4つの家族の人生をオムニバス形式で描いたもので、内容は複雑で良く憶えていませんが、【ボレロ】の旋律と「ジョルジュ・ドン」のダンスの印象が強烈に残っていました。

炎のマエストロ《コバケン》こと「小林研一郎」さんの指揮とお話は「ファミリーコンサート」の様にフランクな雰囲気で楽しかったです。そして、79歳とは思えない様な軽やかでダイナミックな指揮でした。また、「村治佳織」さんにはアンコールで【アルハンブラの思い出】を弾いて頂きました。大好きな曲だったので得した気分になりました。心の中で≪やったぁ~!≫と叫びました。「小林研一郎」さんは【ボレロ】の繰り返されるリズムと旋律からは輪廻転生を感じ取って下さいとの事でした。アンコールでは壮大なクライマックスの部分のみを再度演奏し、感動的に盛り上がって終わりました。 

                 ───── 記 ─────

    指揮 : 小林研一郎 / ギター : 村治佳織 / 管弦楽 : 東京都交響楽団
  
          ロッシーニ  歌劇 【セビリアの理髪師】 序曲
          ウェーバー  歌劇 【魔弾の射手】 序曲 Op.77
          シベリウス  交響詩 【フィンランディア】 Op.26 
          ロドリーゴ  【アランフェス協奏曲】   ギター : 村治佳織
          ラ ヴ ェ ル  【ボレロ】

《響の森・コンサートVol.44》 コバケン名曲アラカルトⅡ / 郵便貯金ホールにて(1975.12)

 
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