東京都が緊急事態宣言を発令し、25日から実施する事になりました。2日前となる4月23日(金)、実家の近くの「ギャラクシティ・西新井文化ホール」に父と二人でコンサートを聴きに行きました。客席数902のところ、半分の450席として前後左右で重ならない様に空席になっていました。入口で検温と消毒をし、チケットも目視で係の人が確認してから、各自で半券を切り離して箱に入れるという徹底ぶりでした。公演中はもちろんマスクを着用し、誰も声を掛ける人はいませんでした。休憩を入れるとロビーに人が集まるからなのか、1時間30分の公演は通しで行なわれました。CDなどの物販は会場の外でした。寄り道はせずに、往復はタクシーを使いました。
ピアノの「小六禮次郎」さん(作曲家・編曲家)は「倍賞千恵子」さんの 私の好きな旦那様~♪ だそうで、ラブラブなトークは夫婦漫才みたいで楽しいステージでした。1番最初の曲は【見上げてごらん夜の星を】でした。2曲目の【下町の太陽】は「倍賞千恵子」さんが「紅白歌合戦」に初出場した時の曲。その時に一緒だった「坂本九」さんが歌った曲が1曲目でした。年齢も同じだったので仲が良かったそうです。幼少時は「のど自慢」荒らしとして知られ、その後は「みすず児童合唱団」で童謡歌手として活動していたとの事。日本の四季に因んだ童謡などを歌って頂きました。【さよならはダンスの後に】【おはなはんの歌】【忘れな草をあなたに】などのお馴染みの曲は懐かしかったです。
【さくらのバラード】(山田洋次作詞・山本直純作曲)は、『男はつらいよ・葛飾立志編』(シリーズ第16作)で1度だけ歌われた幻の名曲だそうです。歌詞の中の「渡し船」とは「矢切の渡し」の事だと思います。【死んだ男の残したものは】(谷川俊太郎作詞・武満徹作曲)は反戦歌なのですが、「新型コロナウイルス」で世界中で多くの人が亡くなっている今、この日に歌った【サンライズ・サンセット】と共に心に沁みました。
昨年の「バースデーコンサート」が「新型コロナウイルス」の感染拡大防止の為に延期になっていましたが、今年の6月26日に「東京オペラシティ・コンサートホール」で開催される事になりました。会場が都心なので私は行きませんが、「倍賞千恵子」さんは6月29日でちょうど満80歳になるそうです。感染状況によって開催されるか分かりませんが、記念のイベントになると良いですね。
昨年、「郷陽会」は90周年を迎えました。コロナ禍により中止になっていた創立90周年企画 <郷陽会90年を彩った人たち> が今年、成田の「スカイタウンギャラリー」にて開催されました。
会の名前の由来は、故郷成田の太陽でありたいという願いを込めたと伝えられていますが、勉強会終了後、酒を酌み交わしながら絵画談議にふけった事から「今日酔おう会」という意味も。また、商店街の人たちが教養を高める目的で参加した為、「教養会」とも洒落たようです。それにしても、90年以上も続いているのは凄い事だと思います(1930年創立、研究会は1927年に発足)。歴史が感じられる見応えのある展示でした。
会員の作品83点、会員の紹介による一般作家の作品13点、企画展示として創立当初から続く作家の作品27点が展示されていました。一般作家の中には高校生の作品7点もありました。 【時間よ止まれ】は様々な大きさや色の花の紙を点描の様に貼って作られた作品でした。
「篠崎輝夫」先生は第8代と第10代の会長を務め、合計で24年歴任して会の発展に寄与して来ました。生涯のテーマは「シルクロード」で、取材旅行は17回に及んだとの事。「郷陽会」では90周年を迎えた昨年、今は亡き篠崎先生の言葉を正式に会の理念として掲げる事を決めたそうです。
パンフレット・表:題字は「篠崎輝夫」筆 / パンフレット・裏・右中:【長安の月】油彩(篠崎輝夫)
【群鶏】油彩(一般・櫟秀幸) / 【時間よ止まれ】ミクストメディア・コラージュ(一般・松丸典代)
【大顔面】木炭(篠崎輝夫) / 【大和田真理さんを描く】木炭(篠崎輝夫) / 篠崎先生の言葉