講座は二部構成で行なわれました。
【一部】 歌舞伎の魅力・・・・・・・歌舞伎座舞台㈱ 顧問・金田栄一氏
【二部】 歌舞伎の仕掛け・・・・・藤波小道具㈱ 演劇部演劇課 課長・近藤真理子氏
【一部】は大道具の会社の方に歌舞伎の語源から歴史・花道・セリ・すっぽん・隈取・見得・六方・廻り舞台等について現場のエピソードを交えながら話して頂きました。<宙乗り>は近年では三代目「市川猿之助」さんが得意として注目を浴びました。他の役者さんも取り入れて人気を博していますが、実は江戸時代からあったそうです。最初に始めたのは初代「市川団十郎」さんで、当事は縄で吊っていた為に危険で事故もあったそうです。明治以降、歌舞伎が高尚化するにつれ、本流ではないと遠ざけられていました、
また、歌舞伎で<○○屋~!>等と掛け声を掛けるのは3階席の「大向こうの会」に入っている人がするのだそうです。他の人がやってはいけないと言う法律がある訳ではないけれど、タイミングとか声のトーンとかがあるので、やらない方が良いようです。
【二部】は小道具のレンタルをしている会社の方に色々な仕掛けの小道具を見せて頂きました。例えばカツオを三枚に下ろす仕掛けや魚が生きが良く跳ねる仕掛け等の仕組みを見せて頂きました。質感や動きがとてもリアルに出来ていました。これらは役者さんからの要望に合わせて、その都度工夫しながら作るそうです。講演の後に幾つかの仕掛けを体験させて頂きました。人形浄瑠璃で人形の腕・手首・指を動かすために用いる棒や歌舞伎で蝶などを動かす黒い棒を「差し金」と言い、「差し金」(指図して操るの意)の語源になっています。
「みの」(雨具の一種)は何年かすると劣化してくるので、作り変えなければならないそうです。最近、「みの」の材料の「カヤ」を調達するのが難しくなって来ているとか・・・。成田市の近くの「房総のむら」で「カヤ」を育てている所まで行って作って来たそうです。
同じ建物内のギャラリーで「成田祇園祭展」をやっていたので、ついでに観て来ました。昭和51年から作られたポスター、各町のはんてん・扇子・弓張り提灯、戦前より残された貴重な写真などが展示されていました。また、「岡﨑典利」氏が15年前から制作している1/10サイズのミニチュアの山車・屋台が8台展示されています。大変精巧に作られていて、1台作るのに1年~1年半程掛かるそうです。現在、10台完成を目指して取り組まれています。
今日のコンサートは成田市役所6階・大会議室で行なわれました。《Passo a Passo》は「柏市立柏高等学校」出身のトランペットとサキソフォンの先輩・後輩デュオです。「藏持智明」さん(トランペット)が1年先輩になり、「柗井拓野」さん(サキソフォン)とは中学校から一緒だそうです。「柏市立柏高等学校」と言えば、千葉県で「習志野市立習志野高等学校」と吹奏楽部の双璧をなす学校です。その後、別々の大学で音楽を専攻し、現在ユニットを組んでいます。尚、《Passo a Passo》とはイタリア語で一歩一歩と言う意味だそうです。
演奏はピアノとドラムとの共演で【A列車で行こう】から始まりました。サキソフォンは「テナーサックス」・「アルトサックス」・「ソプラノサックス」の3種類。トランペットは「通常のトランペット」・「フリューゲルホルン」・「ピッコロトランペット」・「スライドトランペット」(トロンボーンみたいな形で、通販で12800円で買った物)の4種類を使い分けての演奏でした。
【チムチムチェリー】や「柗井拓野」さんのボーカルで【男はつらいよ】の主題歌とご当地ソング【うなりくん なう!】、「柗井拓野」さん作曲のオリジナル曲など全部で7曲の演奏。最後の曲は【チャルダッシュ】で、何種類かの楽器を使い分けながらメリハリのある楽しい演奏でした。【うなりくん なう!】ではカンペを見ながら一所懸命歌って頂きました。楽しいお話と演奏であっと言う間に時間が過ぎてしまいました。アンコールは「藏持智明」さん作曲のオリジナル曲でした。
成田駅に行く途中、運動公園近くの「生涯大学校」のフェンス外の「紫陽花」が目に留まりました。ブルー・紫・ピンクのグラデーションがとても美しかったので思わず写真を撮りました。
アルトサックスとピッコロトランペット / アルトサックスとスライドトランペット
テナーサックスとフリューゲルホルン / ソプラノサックスと通常のトランペット / 寅さんになりきって・・・
17日(日)、高校の同窓生3人で「両国門天ホール」で行なわれた《3つの色~ハーモニカ・オカリナ・ギター》の演奏会に行って来ました。演奏は3種類の楽器、ハーモニカ:「崎元譲」さん、オカリナ:「山村多恵子」さん、ギター:「小川和隆」さんによるものでした。尚、ギターの「小川和隆」さんは高校の同窓生です。ギターを「小原聖子」氏に師事し、スペインにて「ナルシソ・イエペス」氏に「十弦ギター」を学びました。また、「東京芸術大学」音楽学部楽理科を卒業した理論家です。
第1部はトリオによる【ニューシネマパラダイス】から始まりました。次は「オカリナ」&「ギター」による【コンドルは飛んでいく】など2曲の演奏でした。引き続き「オカリナ」ソロで【さくら】の演奏がありました。「オカリナ」の演奏は市民サークル等の発表会とか、映像で「宗次郎」さんの演奏を聴いた事しかありませんでした。「オカリナ」は音域が狭いので幾つか大きさの違う物を使い分けるそうです。一番大きなバスの音域の物は重さが800gもあって手が痺れて来るとか。最近では3オクターブも音が出せる物もあるそうです。見せて頂きましたが、吹き口が3つ並んでいて、穴も沢山あいていました。
「崎元譲」さんにはハーモニカソロで2曲を披露して頂きました。そして、ハーモニカでの和音のテクニックや吸音が続くと辛いなど苦労話を伺いました。また、「文化省創設キャンペーン」と言うのに参加していて、2020年を目標に他の多くの文化人と共に頑張っているそうです。
ギターソロは【前奏曲第3番~バッハへの讃歌】(ヴィラ・ロボス)と【もしも彼女が尋ねたら】の2曲で、「10弦ギター」による演奏でした。「10弦ギター」は「ナルシソ・イエペス」氏が開発したギターなのですが、本人から直に学んだそうです。「10弦ギター」を弾く演奏家は余りいませんが、豊かな響きが特長です。
第2部の1曲目、トリオによるバッハの【2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043】の演奏は聴き応えがありました。思わずため息が・・・。第1部と違うデュオの組み合わせによる演奏3曲の後、最後はトリオによる【花は咲く】でした。アンコールには【ピチカート・ポルカ】が演奏され、楽しい雰囲気の内に終わりました。その時、「山村多恵子」さんの呼び掛けにより、写真撮影がOKとなりました。
時間があったので、「国立科学博物館」に行って「日本館」を観て来ました。また、機会があったら「地球館」にも行ってみたいと思います。
16日・17日の2日間、「成田スカイタウンギャラリー」で《柏木崇男と仲間たちの模型展》がありました。私は16日に行って来ました。プラモデル好きのオジサマ達の展覧会です。それぞれ得意な分野とかコダワリがあるみたいで熱い思いが伝わって来ました。
1910年頃のドイツ軍の飛行機で、鳥の形をしたレトロな「エトリッヒ・タウベ」。「零式戦場戦闘機52型」の製造工場の様子を表したものや「雷電21型戦闘機」など。そして、「ボーイング747SCA」with「スペースシャトル」は地球帰還後の焼け焦げたシャトルの外部も再現しているそうです。また、卵型の飛行機の模型を自由にカスタマイズした作品が沢山ありました。その中に「ヨード卵光」や「ダース・ベイダー」・「くまもん」など遊び心のある飛行機もありました。他にも気になった作品が色々とありました。
エトリッヒ・タウベ / 「零式戦場戦闘機52型」の製造工場
雷電21型戦闘機 / 「ボーイング747SCA」with「スペースシャトル」 / 卵型の飛行機の模型
高校の同窓生7人と新橋で待ち合わせて「第一ホテル東京・ラウンジ21」でランチを食べました。あいにくの雨でしたが、ランチと御喋りを楽しみながらゆったりとした時間を過ごしました。
その後、新宿に移動して「損保ジャパン日本興亜美術館」に《ターナー・風景の詩展》を観に行きました。肖像画1点を除く100%「ターナー」の作品で、初めて観る作品も多く見応えがありました。水彩画やエッチングは初めて観る作品が多かったです。特にエッチングのクオリティの高さには感心してしまいました。ほとんどは彫版師によるものですが、自身で彫る事もあったそうです。顕微鏡でみたら1mm間に5本の線が画かれていた物もあったそうです。
隣の「野村ビル」のカフェで過ごした後、ついでに次回のランチの参考の為にレストラン街を探索しました。
12日に誕生日を迎えた《シャンシャン》に会う為に一人で「上野動物園」に行って来ました。動物園に行くのは30年位ぶりです。どうせ混んでいるだろうと行かないつもりでいました。でも、たまたま実家に届け物があったので、ついでに行く事にしました。行ってみてビックリ!予想以上の混み具合で、最後尾は150分待ちとなっていました。240分待ちだった時もあるそうです。他を見てから様子をみる事にしました。150分→120分→90分となって来たので並ぶ事にしました。その後、また120分待ちになっていました。タイミングが良かったみたいです。
立ち止まらずに歩きながらの観覧だったので、アッという間に終わってしまいました。でも、近くで《シャンシャン》を見る事が出来て嬉しかったです。並んだ甲斐がありました。《シャンシャン》は何をやっても可愛いです。誕生日プレゼントに貰った「ハンモック」で遊んでいました。「シンシン」は子育てが一息ついて落ち着いて来た様な気がします。「リーリー」は風格がある感じがします。
ゴリラも昨年の10月に赤ちゃんが生まれたみたいです。まだ8カ月です。「リキ」くんと言うそうです。お母さんにペッタリで甘えています。昨年の《シャンシャン》を見ている様な感じがしました。赤ちゃんって可愛いですよね。お父さんゴリラは貫禄があって堂々としていました。
雌のライオンがちょうど食事中でした。オスは何処にいるのでしょうか?寝ているのかもしれません。「スマトラトラ」はとても毛並みが艶やかで格好良かったです。カメラ目線でこちらを向いてくれました。ゾウの叫び声が思ったより大きくてビックリしました。上野動物園のゾウは「アジアゾウ」です。
ハンモックで遊ぶ「シャンシャン」
シンシン(お母さん) / リーリー(お父さん)
「リキ」くんとお母さんゴリラ / お父さんゴリラ <後姿に威厳が・・・>
雌のライオン / スマトラトラ / アジアゾウ
先日、草むしりをしていたら、「サボテン」の花が咲いているのに気が付きました。咲いてから数日経っていたので満開は過ぎていました。でも、更に数日楽しむ事が出来ました。ズボラな私はいつも真冬でも外に出したままにしていますが、毎年たくましく咲いています。年に5、6回位新しい花芽が出来て咲いています。
また、「スズラン」には10個ほど実がなっていました。今は緑色ですが熟すと赤くなります。可愛い形をしていますが、実には毒があります。初めて知ったのですが、花・実・根に毒があるそうです。小さな子供が食べない様に気を付けなくてはと思いました。
ついでながら、運動公園の土手の「桜」の実がすべて熟して黒くなっていました。まるで「オニキス」の様に見えました。下にもたくさん落ちていました。歩道側の「桜」も実が熟した様で、少しだけ下に落ちていました。
サボテンの花 / スズランの実 / 桜の実が熟していました
【未来の子供たちへのオマージュ】と題した今回のコンサートは、<胎児から大人までが音を楽しむ心>を提案し、「命」・「絆」・「生」をテーマとし、全国47都道府県での開催を10年をかけて展開する予定だそうです。スタートは昨年10月に三重県で行ない、千葉県は2県目になります。順次回って行くそうです。
吉川さんは「房総のむら」の重要文化財「旧学習院初等科正堂」で今までに5回演奏を行なって来ました。2011年の「マタニティーコンサート」の時には娘が妊娠中だったので、著書『母と子の絆を深めるマタニティコンサート・CD付』に娘へのメッセージを書いて頂きました。「マタニティーコンサー」は30年位前から1300回以上行なっていて、草分けとして知られています。フルートの音色は母親の声に近いので合っているようです。今、様々な活動を行なっていますが、その原点になっているそうです。
演奏はギターとウッドベースとの共演で【アヴェ・マリア】から始まりました。【月の砂漠】・【浜千鳥】など千葉県に関わりのある曲や千葉県に伝わる子守歌を2曲。そして、「房総のむら」をイメージして作曲し、応募で曲名を決めた【房のささやき】、【ブラームスの子守歌】と子守歌が続きました。他には【野に咲く花のように】、自作の曲【道草】、中国の曲である【女人花】など。最後は地元の安食台小学校6年生の生徒さんの合唱との共演で【ふるさと】でした。
また、「セルビア共和国」との交流の際に演奏した【たなばたさま】と自作の曲【谷戸の風】の演奏とエピソードを聞かせて頂きました。「セルビア共和国」は小国ながら東日本大震災の際に2億円もの義援金を送ってくれたそうです。古くから日本が様々な支援を行なって来た事に対するものだそうです。蚊取り線香の主原料である除虫菊の原産国でもあります。アンコールは「セルビア共和国」の曲と【めぐり逢い】でした。余談ですが、着物をリメイクした吉川さんのドレスがとても素敵でした。フルートの音色に癒されました。
「旧学習院初等科正堂」の近くの林で「ホトトギス」と「ウグイス」が鳴いていました。「ホトトギス」は「ウグイス」などに托卵するそうなので近くに居るのかもしれません。気のせいか「ウグイス」の鳴き声が奥ゆかしい感じなのに比べて、「ホトトギス」の鳴き声は厚かましい声に聴こえました。