サヨコの独り言

興味のあるものを「コンデジ」で撮影しに行ったり、
街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《第3回考古学講座》9月30日(日) -旧学習院初等科正堂にて-

2018年09月30日 | イベント

昨夜は秋雨前線の影響で激しい雨が降りました。朝には小降りになって来たものの台風が近付いていたので、行くのを躊躇していました。でも、ちょうど講義が始まる13時30分頃は雨が止んでいたので、思い切って聴きに行きました。終わる15時10分頃にまた降り始めて来ました。夜遅くには大型台風24号が通過し、暴風雨の為に家が軋んで一時的な停電もありました。本当にタイミングが良かったと思います。

『金印真贋論争を決着する!』 と題して明治大学教授・「石川日出志(ひでし)」氏に講義をして頂きました。国宝の金印【漢委奴国王】は、今からおよそ2000年前の弥生時代に漢の皇帝から与えられ、江戸時代に見つかったとされています。その真贋についての検証をして頂きました。私は本物と疑っていなかったので、真贋論争が沸き起こっている事は初耳でした。

◆まず贋作とする意見は、古代文学研究の「三浦佑之(すけゆき)」氏が『金印偽造事件』で、江戸時代に偽造されたと記述しています。発見時の記録に曖昧な点が多い事、江戸時代の技術なら充分贋作が作れる事などの状況証拠により、福岡藩の儒学者「亀井南冥」が篆刻家「高芙蓉」・有職故実研究家「藤貞幹」と共に偽造した疑いが濃厚と推理しています。因みに「三浦佑之」氏は「三浦しをん」氏のお父様です。

◆もう一人は金工技術史研究の「鈴木勉」氏が『金印・誕生時空論』で、印面の篆刻技法から江戸時代に制作された可能性が高いとしています。

◆一方、「石川日出志」氏や考古学研究の立場からは、多角的に検証した結果、本物であると主張しています。

    ──スライドを使いながら、「石川日出志」氏が熱く語った検証は以下の通りです──

(1) 尺度(大きさ)の問題
    偽造は可能なので、真贋の判断は出来ない
(2) 金属組成
    金印は純度95%と確認されています。漢時代の他の金印も95%以上
    江戸時代に高純度の金の製品を秘密で作るのは、厳重に管理されていたので不可能
    小判を鋳潰しても純度が56~85%なので、偽造は不可能  
(3) 鈕(ちゅう・つまみの事)の形
    駱駝(らくだ)形から蛇(へび)形に再加工されている。下部に駱駝の足と体毛の痕跡がある
    漢帝国では出先機関の国の方面により「鈕」の形を決めていた。東方は駱駝
    当初、「倭奴国」は漢の東方と認識していたが、後に南方と認識され蛇形に変更
    これらの経緯を含めて特殊な形の蛇形を偽造する事は不可能
(4) 【漢委奴国王】の字形
    金印の文字は時代と共に微妙に字形の変遷を遂げて来た
    膨大な量の字形の資料を検証した結果、漢の時代の物と確定
    これらの事を江戸時代に行なう事は不可能
(5) 紐(ひも)を通す為の鈕孔(ちゅうこう)
    印台側が窪んでいる→この窪みも時期により変遷があり、漢の時代の物と確定
    実物を見た事が無い江戸時代に再現は不可能

<参考>この頃の印は物資などを紐で封じる際、「封泥」に押して文字が浮き出る様にする為、
     文字の部分が凹んでいます

       以上をもって「石川日出志」氏は金印は本物であると断定しました
       まだ真贋論争は決着していないそうですが、どう決着するのでしょうか?

金印真贋論争を決着する! /  「三浦佑之」氏は『金印偽造事件』で贋作と断定してはいない


さんずいの特徴 / 王の部分の特徴 / 封泥


印台側の窪み / 「石川日出志」氏に熱く語って頂きました

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《房総のむら月見会》 十五夜 ~長唄三味線の夕べ~

2018年09月24日 | イベント

24日(月・祝)は中秋の名月。夕方は雨の予報でしたが、何とか降らずに済みました。雲は多かったのですが、雲間の月を期待して《房総のむら月見会》に行きました。16時~16時45分に「旧学習院初等科正堂」 で長唄三味線のミニライブがありました。月見だんごの試食の後、希望者は「岩屋古墳」の上でのお月見に参加をしました。月見会は昨年の十三夜からの試みで、ミニライブは今回が初めてだそうです。

三味線は「杵家七三(きねいえなみ)」さん、笛・尺八は「竹井誠」さんによる演奏でした。お二人は御夫婦で、古典に拘らずに様々なジャンルのライブ活動を行なっています。TV・メディア出演や他の楽器のユニットに参加したり幅広く活動しています。

【炭坑節】に始まり、【里の秋】【紅葉】などの童謡・唱歌、子守歌メドレー、民謡の【ソーラン節】【おてもやん】【かっぽれ】【お月見玉すだれ】(玉すだれとコラボ)、長唄、アニメソングの【セーラームーン】、歌謡曲メドレーで【丘を越えて】【支那の夜】【二人は若い】【別れのブルース】【東京ブギウギ】、現代邦楽曲2曲を途中に挟んで最後は歌舞伎の【幕間三重~獅子狂い五段】と多彩な演奏でした。

17時頃、まだ月が出る時間ではありませんでしたが、「岩屋古墳」」に向かいました。普段は上ってはいけない事になっていますが、この日は特別に上らせて頂きました。国指定史跡「岩屋古墳」は近年の発掘調査により、二重周溝を含めた規模が方墳としては<日本一>と確定しています。古墳の上にはススキや秋の草花(萩・女郎花・葛など)、お供え(里芋・栗・柿など)、月見だんご(15個)が準備してありました。17時40分頃ようやく月が出て来ました。最初は下半分が雲に隠れていましたが、次第に取れていきました。

房総のむら月見会 / コスモスが少し咲き始めていました  


三味線の「杵家七三」さんと笛・尺八の「竹井誠」さんによる演奏 / 玉すだれとのコラボ


岩屋古墳 / ススキ・秋の草花・お供え・月見だんご / 下半分が雲に隠れていました


左端に写っているのは飛行機です / すっかり雲がなくなりました<18時20分頃>

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没後50年《藤田嗣治展》 -東京都美術館にて-

2018年09月19日 | 展覧会

19日(水)、上野公園内を歩いていたら、噴水前広場で交通安全教室をやっていました。「是枝瞳」さんが警視庁・上野警察署一日警察署長として参加していました。「是枝瞳」さんは「ミス美しい20代コンテスト」の初代グランプリに輝いた女優さんです。空手三段の腕前で「東京五輪空手スペシャルアンバサダー」を務めているそうです。一日警察署長になるのに憧れていたとの事。ついでに「シートベルト衝撃体験車乗車」と「セーフティサポートカー体験乗車」に参加して来ました。

「国際子ども図書館」に前から行ってみたかったのですが、運悪く第三水曜日が休館日でした。仕方が無いので「黒田清輝」の遺言によって竣工されたと言う「黒田記念館」に寄ってみました。記念室は初めて観る作品が多かったです。特別室は御馴染みの作品が展示してありますが、観られる日が限定されているとの事で観る事が出来ませんでした。「東京都美術館」に着いたらシルバーデーだったので、「藤田嗣治展」は50分待ち(実際には40分位でした)になっていました。着いたのが遅かったので、閉館の5時まで慌ただしかったです。色々と寄り道しなければ良かったと反省しました。

「藤田嗣治」は明治の半ばの日本に生まれ、80年を超える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランスに帰化して洗礼を受けました。洗礼名は「レオナール・フジタ」。自ら設計して宗教画など内装を行なった「フジタ礼拝堂」に奥様と共に埋葬されています。「ピカソ」や「モディリアーニ」とも親交があり、影響を受けました。今回、日本初公開を含む100点以上の作品が、「東京都美術館」に集結した大回顧展です。

主な作品は、パンフレットより・・・ ◆【カフェ】はフランスに思いを馳せながらニューヨークで描かれました ◆【私の夢】は擬人化された動物に囲まれ、涅槃図の様にもみえます ◆日本初出品になる【エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像】は背景に銀箔が使用されています(上)。 出世作の【私の部屋、目覚まし時計のある静物】は独特の白い下地に細い墨の線で描くという技法によって完成した初めての静物画です(左) ◆【タピスリーの裸婦】は「ジュイ布」を背景に白い人肌が引き立っています(右)。ネコ好きな 「藤田嗣治」の作品にはネコが多く描かれています。

「ジュイ布」と呼ばれるフランス更紗の細かい装飾描写は緻密に描かれていました。面相筆で細く描かれた女性の手足の指先には生命感を感じました。【カフェ】や【美しいスペイン女】はモチーフに合わせて自分で作った額縁を使用していました。【カフェ】の額縁はコーヒーカップなどが彫ってあって可愛いかったです。他にも食器類や木箱・【教会のマケット(模型)】などの手仕事も沢山ありました。自分で着る服も作ったりしていたそうで、手先が器用な人だったのですね。

激動の時代に数奇な人生を歩み、その変遷と共に作風も変わって行きました。特に自ら編み出した「乳白色の下地」による裸婦は他に類を見ない作品です。墨を使って輪郭と陰影を表した透明感のある肌の表現は、陶器の様で浮世絵にも通じるものがありました。この質感は実物でしか味わえず、画集などの印刷物では分かり難いと思います。金箔・銀箔を使った表現も日本人ならではと思いました。「藤田嗣治」は <世界に日本人として生きたい> と願っていたそうです。

余談ですが、私の父は戦争中に通っていた「太平洋美術学校」を中退しました。戦後、勉強を再開する為に池袋の「鶴田吾郎」氏の教室に通っていた時に、「藤田嗣治」氏が教室を覗きに来たそうです。多分、日本を離れる前に親交のあった「鶴田吾郎」氏に挨拶に来たのかもしれません。

「是枝瞳」さん / 黒田記念館 /  「藤田嗣治」のイラスト


カフェ <自分で作った額縁を使用>
 

私の夢(下) / エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像 <背景に銀箔を使用>
 

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《ご当地キャラ成田詣》 ~ 《第四回成田市歌舞伎講座》

2018年09月16日 | イベント

16日(日)10時に《ご当地キャラ》が一堂に会して成田山大本堂に詣でました。11時から表参道の特設ステージで音楽フェス風にステージイベントが行なわれました。

覆面シンガーソングライターの「コレサワ」さんがボーカルとギターを担当し、ゆるキャラの「ふっかちゃん」(Gt)・「しんじょう君」(Ba)・「さのまる」(Dr)・「うなりくん」(Key)達と2017年に《コレちゃんズ》と言うバンドを結成しました。【死ぬこと以外かすり傷】と言う曲でライブを行なっているそうです。この日は「しんじょう君」は欠席だったのでボードで参加。「コレサワ」さんはビデオメッセージでの参加でした。

「神崎隆広」さんは多くの「ご当地キャラ」に曲を提供して歌っています。また、「にゃんごすたー」は猫と林檎を合わせたキャラで、主に青森県を拠点として活動している非公認のゆるキャラです。お笑いの縄跳びの人達とは別です。本格的にドラムを叩いていて、そのテクニックが凄かったです。私は初めて見ましたが、You Tubeで人気を集めているとのこと。

「石田洋介」さんは「ご当地キャラソング」の帝王と言われているそうです。「くまモン」は熊本県で行なわれる「2019女子ハンドボール世界選手権大会」のTシャツを着てアピールしていました。「ちょうせい豆乳くん」は東京都出身の非公認のゆるキャラで喋ります。ムードメーカーで何処に行っても人気者です。もっと観ていたかったのですが、途中で「スカイタウンホール」に向かいました。

《第四回成田市歌舞伎講座》のテーマは「市川九團次」さんによる「歌舞伎俳優の世界」でした。「市川九團次」さんは普通の家庭に生まれましたが、26歳の時に歌舞伎俳優デビューして大阪で活躍していたそうです。4年前に「市川海老蔵」さんの門弟となり、「市川九團次」を襲名しました。余談ですが、「ライザップ」のCMでもやっていましたが、3カ月で24.8kgの減量に成功したそうです。

インタビュー形式のトークの後、歌舞伎の動作を取り入れた「歌舞伎体操」を行ないました。観客の中から希望者が3人と成田市長が舞台に出て来て参加しました。次に扇子を刀に見立てての殺陣のやり方を見せて頂きました。観客からの指名により成田市長がまた出て来て体験をしました。最後に司会の方の呼び掛けで撮影タイムが設けられました。



右から台湾の桃園市長と「うなりくん」「園くん」 / お姉さんと「うなぎいものうなも」


《コレちゃんズ》の「さのまる」「ふっかちゃん」 / 神崎さんと「あゆコロちゃん」「たかたのゆめちゃん」


「にゃんごすたー」の見事なドラム /  「豆乳シール」を貼られた「うなりくん」


石田さんと「くまモン」「あゆコロちゃん」「ちょうせい豆乳くん」 / 石田さんと「くもっくる」


撮影タイムに「歌舞伎の型」を見せて頂きました

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《第五回成田伝統芸能まつり》・1日目 -成田山総門前・表参道にて-

2018年09月15日 | イベント

15日(土)はあいにくの雨でしたが、《第五回成田伝統芸能まつり》・1日目が晴天プログラムで開催されました。県内外から伝統芸能団体が一堂に会し、11時から5ケ所のステージでそれぞれ行なわれました。雨の為に公演が中止になった演目もありました。14時頃から雨も止み、中止になっていた演目も再開しました。16時からのパレードは予定通り行なわれました。

平成28年から友好都市協定を結んでいる台湾の桃園(トウエン)市からは「台湾伝統芸能」を「大渓共義団」の皆様が賑やかな太鼓とシンバルの音とともに披露してくれました。台湾の道教の神様を表わしているそうです。香炉を持った男の子が可愛かったです。尚、桃園市にも国際空港があります。

「阿波踊り」(徳島県)は「阿波おどり振興協会」に所属の14の連から抜粋メンバーが集まって行なわれました。「阿波踊り」は女踊りや男踊り、掛け合いで踊ったりと変化があって楽しかったです。<見る阿呆>も悪くは無いなと思いました。

「仙台すずめ踊り」(宮城県)は「宮城大学娘すずめ」サークルの皆様が披露してくれました。仙台城の新築移転の儀式の宴席の時に、大阪から移り住んでいた石工達が政宗公の前で即興で披露した踊りに始まると言われています。躍動感のある踊りが雀の姿に似ている事や、伊達家の家紋「竹に雀」に因んで「すずめ踊り」と呼ばれる様になったそうです。若くて元気いっぱいの踊りは、見ている私も元気を貰いました。

「秋田竿燈まつり」(秋田県)は東北三大祭りの1つで、「重要無形民俗文化財」に指定されています。「秋田市竿燈会」の皆様が行ないました。米俵型の提灯を下げた竿燈は高さ12m、重さ50kgにもなるそうです。力4分・技6分と言われ、絶妙なバランスで手の平・額・肩・腰へと乗せる技は迫力満点でした。人から人へと交代しながら続けていきます。たわわに実った稲穂の様に見える竿燈は、五穀豊穣の祈りが込められています。

「山鹿灯籠踊り」(熊本県)は「山鹿灯籠踊り保存会」の皆様がのどかな「よへほ節」のメロディーにのって踊りました。頭に乗せた「山鹿灯籠」は金・銀の和紙と糊だけで作った「国指定伝統的工芸品」です。「盛岡さんさ踊り」(岩手県)は「ミスさんさ踊りとミス太鼓連」の皆様が踊りを披露してくれました。他に千葉県外からの参加は「郡上踊り」(岐阜県)、「大塩天満宮毛獅子の舞」(兵庫県)、「ガマの油売り口上」(茨城県)、「奄美の島唄」(鹿児島県)などがありました。その他、県内から多数の団体が参加して盛り沢山でした。

第五回成田伝統芸能まつり / 「大渓共義団」の皆様による「台湾伝統芸能」


「阿波踊り」より女踊り / 男踊り / 掛け合いの踊り


「宮城大学娘すずめ」サークルの皆様による「仙台すずめ踊り」


「秋田市竿燈会」の皆様による重要無形民俗文化財の「秋田竿燈まつり」 


山鹿灯籠踊り / 盛岡さんさ踊り

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《牧野記念庭園 》~ 《肥後細川庭園 》~ 《学習院大学》

2018年09月12日 | 街歩き

高校の同窓生6人で池袋駅から徒歩3分にある「築地竹若・池袋店」にて待ち合わせをしました。11時と早めのランチでした。30食限定の「海鮮寿司」は1295円で (ぐるなびクーポンを使って1231円に) 、お値段以上の内容と味でした。

西武池袋線・大泉学園駅から練馬区立《牧野記念庭園》に向かいました。植物学者「牧野富太郎」博士が大正15年から94歳で逝去された昭和35年まで住んでいた所です。生涯に発見・命名した植物は1500種類以上にも及び、収集した標本は約40万枚、研究の為に収集した書籍は約4万5千冊にも上るそうです。「スエコザサ」や「センダイヤ」、「ヘラノキ」など自ら探し求めた300種類以上の草木類が植栽されています。「スエコザサ」は発見の翌年に亡くなった妻の壽衛子さんの名をとって付けたものだそうです。

園内にはちょうど満開の花が幾つかありました。常設展示室では博士の愛用の道具や標本、著作などが展示してありました。企画展示室では夏休み特別企画【ドクターマキノと道草たんけん -空飛ぶ胴乱号にのって-】をやっていました。 郷里にある高知県立「牧野植物園」の元職員の里見和彦氏が書いた科学絵本の原画展です。ダンボールで作った研究基地・胴乱号の中は楽しいものでした。今日は博士の存在と偉業に触れる事が出来ました。

池袋駅に戻り、目白駅からバスに乗って《肥後細川庭園》に行きました。幕末より肥後熊本の細川家の下屋敷・抱屋敷となっていました。現在は文京区立となっています。「松聲閣」はかつては細川家の学問所として使用されていたそうです。休憩室「椿」で冷たい抹茶と和菓子を食べました。サービスの水は浄水器のものを銅の打ち出しヤカンに入れて一晩寝かせたものだそうです。銅イオンが溶け出し円やかな味でした。時々、「くまモン」が立ち寄るので、運が良ければ会えるそうです。

目白駅に戻ってから今回の企画を立てたN君の母校の《学習院大学》に寄りました。堀部安兵衛が血刀を洗ったという伝説の「血洗いの池」や中央教育研究棟・12階の「松本楼」に行きました。閉店時間に近かったので、中には入らずに12階の通路からの眺めを楽しみました。

※ 「海鮮寿司」の画像はY子さんから提供された物を基に作成しました

「海鮮寿司」 茶碗蒸しとアサリの味噌汁付き / 博士の像とスエコザサ   

ヤブラン / ヒガンバナ / シロバナヒガンバナ


胴乱(採集した植物を入れる為の鞄) / 顕微鏡(ドイツ製) / 採取した竹の標本


肥後細川庭園 / 松聲閣(しょうせいかく)

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《第2回飛行機模型展in成田》 -ギャラリーなごみにて-

2018年09月09日 | 展覧会

6月に成田スカイタウンギャラリーであった「柏木崇男と仲間たちの模型展」とは別のグループで、千葉市を拠点として活動しているグループだそうです。

飛行機模型は旅客機・戦闘機が多かったです。その中で「友野喜美男」」さんの作品が目に留まりました。それは飛行機模型本体よりも情景表現に重点を置いた物でした。「TKワークス」が企画し、「(株)さんけい」が製造した1/144のペーパークラフトキット「航空情景シリーズ」で作った物です。レーザーカットにより精緻な加工をしたガレージキット・管制塔などを糊で貼り合わせるだけだそうです。私にも作れそうな気がしました。その特長は彩色ボード紙を貼り合わせて組み立てる模型なので、丈夫で軽くて塗装する必要がありません。また、プラモデルにない質感と1mmもない様な精密な情景表現が可能です。欠点は水に弱いので、最後に専用のスプレーニスで仕上げるそうです。

後で知った事なのですが、「友野喜美男」」さんは「航空情景シリーズ」を企画した「TKワークス」の代表の方でした。製造した「(株)さんけい」は各種模型やジオラマを作り50年以上の歴史のある会社です。博物館・資料館などに多種多様な展示模型を納品している実績が有ります。「スタジオジブリ」からはキットの依頼をされた事があるそうです。「航空情景シリーズ」は人や飛行機は別売ですが、食玩の飛行機が大きさとしては丁度良いとの事。物語を想像しながら人や飛行機を置くと楽しいそうです。

第2回飛行機模型展in成田 / 航空情景シリーズ


機体収納庫から飛行機を牽引する様子 / 機体整備格納庫の様子

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《第三回成田市歌舞伎講座》 -成田スカイタウンギャラリーにて-

2018年09月01日 | イベント

今回のテーマは「歌舞伎の衣裳」でした。松竹衣裳(株)の衣裳担当の高橋孝子氏に解説して頂きました。

歌舞伎の上演に必要な大道具・小道具・衣裳・かつら・音楽等を、それぞれ幕ごとに書き抜いた注文覚え書を「附帳」と言います。この「附帳」を元に衣裳を新しく作る場合、色見本で色を決めて打ち合わせをします。役者さんの思うイメージと合わないで苦労する事もあるそうです。また、十二単等の「襲(かさね)色目」は実際には重ねず、衿と袖口の見える所だけに付けるそうです。その他、裏話をいろいろと話して頂きました。

最後に解説を交えながら着付けの様子を見せて頂きました。モデルは女性の方でした。帯は殆ど2部式となっています。最初は「藤娘」でした。「藤娘」の場合、多くは着物の柄が左右違う「片身替わり」仕立てになっています。これは左右で「人間」と「藤の精」を表しているそうです。

次は「赤姫」について。歌舞伎に登場するお姫様役を、その衣裳の色から「赤姫」と呼びます。しかし、「赤姫」といっても衣裳が必ず赤と限定されているわけではなく、藤色や淡紅色が用いられることもあります。そして、その役柄を「赤姫」と総称しています。

ついでに5階ギャラリーの「歌舞伎衣裳展」を見て来ました。「市川海老蔵」さんの「連獅子」・「源氏物語」など13点の衣裳と「勸玄」君の「光の君」(7月公演の時の物)の衣裳が1点展示してありました。小道具も展示してあり、手に取って体験出来ました。「差し金」(蝶)・「貝」(蛙の鳴き声)・「雨うちわ」・「波ざる」など4点。「差し金」以外は放送博物館などで見た事がありましたが、体験は初めてでした。「波ざる」は想像していたより重かったです。

「藤娘」(左)と「赤姫」 /  「差し金」(蝶)・「波ざる」 / 「毛抜」より「粂寺弾正」の衣裳
 

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