サヨコの独り言

興味のあるものを「コンデジ」で撮影しに行ったり、
街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《渋沢栄一》ゆかりの地を訪ねました -王子駅界隈にて-

2019年04月25日 | 街歩き
高校の同窓生8人で王子駅で待ち合わせました。外に出ると、あいにく雨が降って来ました。<紙幣デザイン変更> が正式に発表されたのは4月9日。実は、今回のプランはW君が立ててくれたのですが、その計画を私が聞いたのが4月6日でした。先見の明があったのでしょうか?タイムリーな町歩きになりました。

最初に飛鳥山にある《渋沢史料館》に行きました。「渋沢栄一」は1840年に埼玉県深谷市に生まれました。始めは「尊王攘夷思想」に傾倒していましたが、後に「一橋慶喜」に仕えて幕臣となりました。1867年の「パリ万国博覧会」の時には「徳川慶喜」の名代の「徳川昭武」(弟)に随行しました。そして、明治政府時代には大蔵省に入省しました。

「徳川家臣時代」に学んだものと「大蔵省時代」に学んだものを融合して生涯に約500の会社に関わり、同時に約600の社会公共事業にも尽力しました。たとえば、第一国立銀行(現みずほ銀行)や東京ガス・東京海上火災保険・王子製紙・帝国ホテルなど多種多様の企業、一橋大学・東京女学館・聖路加国際病院・日本赤十字社などの設立にも尽力し、近代日本の経済社会の基礎を作りました。偉大な人だったのですね。

飛鳥山に設けた別荘を1901年に本邸とし、1931年(昭和6年)に91歳で亡くなるまで住みました。1945年の戦火で本邸の殆どが焼失しました。「青淵文庫」と「晩香盧」だけが残り、本邸跡地に「渋沢史料館」が建てられました。《晩香盧》は喜寿を祝って、《青淵文庫》は傘寿と子爵に昇格したお祝いを兼ねて贈られました。どちらも「壽」の文字がさり気なく建物に取り入れられていました。「晩香盧」では賓客を迎えていました。

ついでに《北区飛鳥山博物館》に行きました。「将軍御膳所・金輪寺」の再現座敷で厚焼き玉子の形のスイッチを偶然に押したら、幕が開いて映像が出てきました。飛鳥山の成り立ちや歴史が良く分かりました。

「豫園飯店」でリーズナブルなランチを食べてから、《お札と切手の博物館》(国立印刷局博物館)に行きました。「国立印刷局」ではお札だけではなく、切手・収入印紙・パスポート・官報・国債も印刷しているそうです。世界の様々なお札を観ましたが、改めて日本のお札の印刷技術に驚きました。世界にはプラスチックのお札もありました。

飛鳥山に戻り、あすかパークレール「アスカルゴ」というカタツムリに似ている可愛いモノレールに乗ってみました。高低差約18m、レール延長48mを2分で結んでいる乗り物で無料です。お花見の時には行列が出来るそうです。

最後に《紙の博物館》に行きました。特別展の「白石の和紙」は宮城県白石市で江戸時代に発展しました。一時は衰退しましたが、1940年に復活しました。「紙布」(しふ)は和紙を細く切り、撚って糸状にした物を織った布です。その職人技に感動しました。「紙衣」(かみこ)は和紙を揉み縮め、コンニャク糊や柿渋を塗って仕立てた紙で作った着物です。最近では紙に繊細な模様を浮き出させる「拓本染め技法」による「紙衣」などもあります。尚、「お水取り」で練行衆が着用する「紙衣」は白石和紙が使われています。

私は王子駅には独身時代に仕事で「醸造試験場」に数回行きました。孫の初宮参りや七五三は「王子神社」で行ないました。お花見で「飛鳥山公園」や「都電荒川線100周年」の時にも来ました。でも、今回行った所は初めてでした。

渋沢史料館 / 青淵文庫 <青淵は雅号>


青淵文庫の扁額 <栄一の揮毫のよるもの> / 晩香盧には職人の遊び心が溢れていました


特別展「白石の和紙」 <紙布(しふ)と紙衣(かみこ)>

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《牧野記念庭園 》~ 《肥後細川庭園 》~ 《学習院大学》

2018年09月12日 | 街歩き

高校の同窓生6人で池袋駅から徒歩3分にある「築地竹若・池袋店」にて待ち合わせをしました。11時と早めのランチでした。30食限定の「海鮮寿司」は1295円で (ぐるなびクーポンを使って1231円に) 、お値段以上の内容と味でした。

西武池袋線・大泉学園駅から練馬区立《牧野記念庭園》に向かいました。植物学者「牧野富太郎」博士が大正15年から94歳で逝去された昭和35年まで住んでいた所です。生涯に発見・命名した植物は1500種類以上にも及び、収集した標本は約40万枚、研究の為に収集した書籍は約4万5千冊にも上るそうです。「スエコザサ」や「センダイヤ」、「ヘラノキ」など自ら探し求めた300種類以上の草木類が植栽されています。「スエコザサ」は発見の翌年に亡くなった妻の壽衛子さんの名をとって付けたものだそうです。

園内にはちょうど満開の花が幾つかありました。常設展示室では博士の愛用の道具や標本、著作などが展示してありました。企画展示室では夏休み特別企画【ドクターマキノと道草たんけん -空飛ぶ胴乱号にのって-】をやっていました。 郷里にある高知県立「牧野植物園」の元職員の里見和彦氏が書いた科学絵本の原画展です。ダンボールで作った研究基地・胴乱号の中は楽しいものでした。今日は博士の存在と偉業に触れる事が出来ました。

池袋駅に戻り、目白駅からバスに乗って《肥後細川庭園》に行きました。幕末より肥後熊本の細川家の下屋敷・抱屋敷となっていました。現在は文京区立となっています。「松聲閣」はかつては細川家の学問所として使用されていたそうです。休憩室「椿」で冷たい抹茶と和菓子を食べました。サービスの水は浄水器のものを銅の打ち出しヤカンに入れて一晩寝かせたものだそうです。銅イオンが溶け出し円やかな味でした。時々、「くまモン」が立ち寄るので、運が良ければ会えるそうです。

目白駅に戻ってから今回の企画を立てたN君の母校の《学習院大学》に寄りました。堀部安兵衛が血刀を洗ったという伝説の「血洗いの池」や中央教育研究棟・12階の「松本楼」に行きました。閉店時間に近かったので、中には入らずに12階の通路からの眺めを楽しみました。

※ 「海鮮寿司」の画像はY子さんから提供された物を基に作成しました

「海鮮寿司」 茶碗蒸しとアサリの味噌汁付き / 博士の像とスエコザサ   

ヤブラン / ヒガンバナ / シロバナヒガンバナ


胴乱(採集した植物を入れる為の鞄) / 顕微鏡(ドイツ製) / 採取した竹の標本


肥後細川庭園 / 松聲閣(しょうせいかく)

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忍者に変身! 《コスプレの館》 ~ 《房総のむら》

2018年08月25日 | 街歩き

24日(金)昼食後、夏休みで遊びに来ていた孫達を連れて「房総のむら」に隣接の「ドラムの里」内にある《コスプレの館》に行って来ました。《コスプレの館》では「忍者」や「侍」・「ハイカラさん」・「新選組」など様々な「コスプレ」のレンタルと着付けをしてくれます。「ドラムの里」内と江戸時代の町並みを再現した「房総のむら」の中で最大3時間まで(16時まで)借りていられます。受付は10時~15時、料金は1000円~6000円です。外国人にも大人気となっています。

風がとても強かったので、《コスプレの館》の「看板」や「のぼり旗」などは全て屋内に片付けてありました。さっそく着替えて「房総のむら」に行きました。平日だったので空いていました。忍者に変身した孫達は「商家の町並み」を大喜びで走り回っていました。「農村歌舞伎舞台」では太鼓を叩いたりして楽しみました。

風の強い日でしたが、夜は家の近くの公園で花火をしました。風でロウソクの火が直ぐに消えてしまいました。仕方がないので、花火から花火に直に火を点けました。息子夫婦も夜から来て参加しました。

※ 《コスプレの館》の写真は後日撮りました。

コスプレの館


「商家の町並み」を忍者が走り抜けて行きました / その後を弟が追いかけて・・・

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《根津神社》~《水月ホテル鴎外荘 》~《プーシキン美術館展》

2018年04月18日 | 街歩き

高校の同窓生6名で《根津神社》の「ツツジまつり」を観に行って来ました。あいにくの雨でしたが、沢山の人が来ていました。約100種3000株のツツジが植えられているそうです。遅咲きの品種はまだ咲いていませんでしたが、ちょうど見頃でした。雨が降っていたので、色とりどりのツツジと傘の花が咲いていました。品種が多いので長い期間楽しめそうです。

「根津神社」は多くの建物が当時のまま残り、「本殿・弊殿・拝殿」・「唐門」・「西門」・「透塀」・「桜門」などが国指定重要文化財になっています。また、「乙女稲荷神社」の両側には奉納された鳥居が立ち並んでいます。千本もありませんが、美しい眺めでした。「ツツジまつり」の期間のみ本殿の「随身像」2体と「三十六歌仙絵」が拝観できるというので観て来ました。戦災で失われた後、新しく奉納されたものだそうです。拝観した時、本殿の中に沢山の「卍」がある事に気が付きました。本殿の外にも沢山あり、「唐門」にも「卍」がありました。これは神仏習合の名残りだそうです。

《水月ホテル鴎外荘》のレストラン「沙羅の木」で昼食を食べました。「鴎外荘」には「森鴎外」が『舞姫』・『うたかたの記』・『於母影』を執筆した当事に住んでいた旧居が残されています。ここは奥様の実家だった所で3年ほど住んでいたそうです。この界隈には何か所か「森鴎外」の住居跡が残っています。

上野動物園のモノレールの横を通りながら「東京都美術館」に行きました。ここで1名が合流して7名になりました。美術館では《プーシキン美術館展-旅するフランス風景画》が開催されていました。この日はシルバーデーで65歳以上は無料でした。思ったより空いていて並ばずに済みました。この展覧会は風景画に絞り展示したものです。印象派のモネやセザンヌ、ルソーなどお馴染みの作品が沢山ありました。T子さんが招待券を何枚か持っていたので、ついでに「春季二科展」も観て来ました。

※画像の何枚かは雨やレンズに付いた水滴が移りこんでしまっていました(^_^;)

表参道口にて / ツツジ苑の外から観ました / 本殿・弊殿・拝殿


唐門 / 透塀 / 桜門・右 <水戸光圀公がモデルと伝えられている>


乙女稲荷神社 / 千本鳥居 / 唐門 <卍がありました>

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《 東京都庭園美術館 》~《 国立科学博物館附属自然教育園 》

2018年03月23日 | 街歩き

3月23日(金)、高校時代の同期生6人でJR目黒駅で待ち合わせて《東京都庭園美術館》に行きました。この建物は昭和8年に「朝香宮邸」として建てられました。その後、外務大臣だった時の「吉田茂」の公邸として使われました。更に昭和30年から49年までは「迎賓館」として使われ、昭和58年からは「美術館」として公開されています。

シンプルな外観に対して内部はアール・デコ様式で統一されたユニークな建物です。特に印象に残ったのは大広間から大客室の間の次室(つぎのま)にあった「香水搭」です。上部の照明部分に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせたという由来から、後に「香水搭」と呼ばれるようになったそうです。形もユニークですが、どんな香りだったのか想像力を刺激されました。各部屋がそれぞれデザインが違っていてモダンでお洒落な空間でした。新館で【鹿島茂コレクション・フランス絵本の世界】の展示を観ました。正門横のレストランで食事をする予定でしたが、満員だったので諦めました。

次に隣の《国立科学博物館附属自然教育園》に行きました。園内はとても広くて豊かな自然が残り、正に都会のオアシスと言う感じでした。自然を保護する為に入園者が300名を超えない様に制限をする事もあるそうです。「カタクリ」 と「バイモ」(ユリの仲間で花の内側に網目状の模様がある為、別名アミガサユリと呼ばれています) がたくさん咲いていました。桜はまだ5分咲き程度でした。モミジがたくさんあったので、紅葉の時期にまた行ってみたいと思いました。

広尾に向かう途中のイタリア料理店で食事をしました。「松岡美術館」と「有栖川宮記念公園」に行く予定でしたが、遅くなってしまったので中止にして広尾駅で解散しました。

東京都庭園美術館 / 香水搭


カタクリ / バイモ

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《 皇居東御苑 》~《 テーブルウェア・フェスティバル2018 》

2018年02月08日 | 街歩き

高校時代の同窓生8人で東京駅で待ち合わせて食事後、《皇居東御苑》を散策しました。大手門から入り、「宮内庁三の丸尚蔵館」では今までに諸外国から皇室に贈られた珍しい品々を鑑賞しました。

「同心番所」・「富士見櫓」(天守閣が焼失後、天守閣として代用されていたそうです)・「松の大廊下跡」・「天守台」(台のみ残っている)などを見学した後、「梅林坂」の梅を観賞しました。寒い日が続いていたので梅が咲いているか心配でしたが、日当たりの良い場所は8分程咲いていました。梅の木に「メジロ」が5羽くらい蜜を吸いに来ていました。でも、「メジロ」の写真を撮ろうとしても、都合の良い所になかなか止ってくれませんでした(貴重な1枚です)。

「平川門」から出て「東京ドーム」まで歩いて行き、《テーブルウェア・フェスティバル2018》を見学しました。ちょうどアリーナ特設ステージでイベントが始まる時間が近かったので、器を見る前に観覧する事にしました。この日は「東儀秀樹」さんの出演でした。トークの後にガラス製の「笙」(しょう)や「篳篥」(ひちりき)の演奏がありました。演奏曲は【ジュピター】・【浜辺の歌】・『君の名は』より【なんでもないや】・『トゥーランドット』より【誰も寝てはならぬ】・【恋するフォーチューン】の5曲、アンコールとして『ピノキオ』より【星に願いを】でした。

「東儀秀樹」さんや「黑柳徹子」さんなど著名人8人によるテーブルセッティングの食空間のコーナーがありました。こだわりを持った個性的な展示が多かったです。

富士見櫓 / 梅林坂の梅 / 蜜を吸いに来たメジロ


東儀秀樹さんのトーク / ガラス製の笙(しょう)の演奏 / 篳篥(ひちりき)の演奏

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