サヨコの独り言

興味のあるものを「コンデジ」で撮影しに行ったり、
街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《花便りと蝶》 5月 ~ 6月

2019年06月30日 | 動植物
春は野鳥にとっては恋の季節なのでしょうか?近くの公園に行ったら、「ウグイス」 や 「ホトトギス」 や 「サンコウチョウ」 の <ヒュイヒュイヒュイ> と口笛の様な声が盛んに聞こえました。でも、木立の中で姿は見えませんでした。

折角なので特に珍しい蝶ではありませんが、見かけたのを撮ってみました。尚、「モンシロチョウ」 などがとまっていたピンク色の花は 「ムシトリナデシコ」(虫取撫子) と言います。でも、食虫植物ではありません。茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、アリなどがよじ登って花に達するのを妨げていると考えられているそうです。

我家の 「サボテン」 が3輪同時に咲きました。いつもは1輪咲いて落ちると、数ケ月後に新しい花芽が出来てまた1輪咲くと言う感じです。今は3輪が落ちてから1輪咲いています。 「白実ナンテン」 の花がちょうど咲いていたので撮りました。また、散歩の途中で見かけた樹木の花がたくさん咲いていて綺麗だったので撮りました。名前が分からないので、いろいろと調べた結果、やっと 「センダン」(栴檀) と分かりました。 <栴檀は双葉より芳し> と言う諺がありますが、これは実は 「白檀」 を指すそうです。

「スズメ」 の鳴き声がたくさん聞こえたので、裏庭を見てみたら直径10cm位の穴が10個程ありました。これは体に付いた虫を落とす為に砂浴びをした跡です。数年前に『Eテレ0655』と言う番組で観るまでは何の穴か分からず、ずっと疑問でした。猫が砂遊びした跡にしては小さいし、「アリジゴク」 にしては大きいし、まさかの 「モグラ」 にしては土手が無い・・・。

ヒメウラナミジャノメ / ヒメアカタテハ / モンシロチョウ


ルリシジミ / サボテン / 白実ナンテンの花


センダン(栴檀) / スズメの砂浴びの跡
コメント

《ドービニー展》 -損保ジャパン日本興亜美術館にて-

2019年06月28日 | 展覧会
28日(金)、台風が熱帯低気圧となって通り過ぎて行ったので、父と二人で展覧会を観に行きました。「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」には何回か行った事がありましたが、何故か行く度に迷います。

「シャルル=フランソワ・ドービニー」は、初めは聖書などを主題にした伝統的な絵を描いていましたが、次第に自然を描く様になりました。自然をありのままに描く風景画家たちが集まる「バルビゾン村」にも滞在し、「ミレー」や「コロー」と共に《バルビゾン派》の中心となって活躍しました。その絵の描き方や、自然に対する姿勢は「モネ」などの《印象派》の画家たちに大きな影響を与えました。

49歳の時に「サロン」と呼ばれる展覧会の審査員になってからは、若い《印象派》の画家たちが活躍出来る様に積極的に評価し、反対意見を押し切って何人も入選させたそうです。また、「モネ」たちに画商を紹介して経済的にも手助けしました。まさしく架け橋となったのです。

40歳の時には水辺の光の変化や色合いをよりリアルに表現する為に、船に乗ったまま描く事が出来るアトリエ船「ボタン号」を手に入れました。更に11年後にはより遠くまで旅をする事が出来る様に大きなアトリエ船「ボッタン号」を買いました。息子の「カール」は水夫として共に旅し、後に風景画家になりました。娘の「セシル」は花を描く画家になりました。余談ですが、「モネ」も影響されてアトリエ船を手に入れて絵を描いていました。その様子を描いた【アトリエ舟で描くモネ】という「マネ」の絵があるそうです。

「ドービニー」は日本では余り馴染みのない画家ですが、国内初の展覧会になるそうです。42階にある美術館からは、「新宿御苑」や遠くの「新国立競技場」が望めました。

また、26日(水)には父が《新構造展》(会期:23日~30日)に出品して「優秀賞」・「テルラ賞」を頂いたので、「東京都美術館」に観に行って来ました。表彰式もあって疲れたので、その日は《新構造展》を観終わったら直ぐに帰りました。

【オワーズ河畔】 / 【ボッタン号】(中段中) / 【アトリエ船】(下段左) <版画集より>


入口の看板 / 御馴染みの「ゴッホ」の「ひまわり」の複製 / モード学園のコクーンタワー


新宿御苑 / 「新国立競技場」も見えました
コメント

《クリムト展》(ウィーンと日本1900) -東京都美術館にて-

2019年06月19日 | 展覧会
19日(水)、同窓生7人で「UENO3153」の「薩摩魚鮮」で待ち合わせてランチを食べました。「西郷どん」のキャラクター人形が入口にありました。T子さんが予約してくれていたので、個室でゆっくりと過ごせました。海鮮丼などリーズナブルで美味しかったです。

13時から「東京都文化会館」大ホール・ホワイエで行われている《ティータイムコンサート2019・第1回》に行きました。既に満席だったので、立ちながら聴きました。「東京都交響楽団」のトロンボーン奏者3名による演奏で、音の出し方や音程の事などレクチャーして頂きました。トロンボーンの曲は余り馴染みがありませんでしたが、ソフトな音色を生かした素敵な曲でした。

次に《クリムト展》に行きましたが、この日は「東京都美術館」がシルバーデーで無料だった為か、30分待ちと混んでいました。「クリムト」の没後100年を記念する展覧会でした。1900年に「分離派会館」で開かれた「ジャポニズム展」は、「クリムト」を中心に結成された「ウィーン分離派」と「ジャポニズム」の接近を象徴するイベントでした。この頃、いわゆる「クリムト」の「黄金様式」の時代が始まりました。初期の自然主義的な作品、印象派や「ジャポニズム」に影響を受けた作品など多彩な展示が楽しめました。

【ユディトⅠ】 は祖国を救う為に敵将「ホロフェルネ」スの首を切り落としたと言う旧約聖書外典の「ユディト記」によるものです。左脇に抱えた首と恍惚とした表情とのギャップが衝撃的でした。油彩画に初めて本物の金箔を用いた作品とされ、額縁は「クリムト」自身がデザインしたものです。因みにトランプの絵札は伝説の英雄がモデルとなっているそうですが、ハートのクイーンは「ユディト」との事 (諸説あり)。

【女の三世代】 は「若年期」を示す女性が「幼少期」を示す女の子どもを抱き、背後に「老齢期」を示す老婆が描かれています。「幼少期」・「若年期」・「老齢期」の女性の三段階を通して、「生」と「死」、新たな生成と分解を繰り返して行く世界観を表現しています。現実をつき付けられた感じがしました。日本初公開の作品です。

【ベートーヴェン・フリーズ】 は、ウィーンの「分離派会館」を飾る全長34mを超える壁画で、「クリムト」が40歳の頃に手掛けた大作。「ベートーヴェン」の交響曲・第9番に着想を得たものです。天使たちによる合唱と、男女の接吻で締めくくられています。金やガラス・真珠層などの素材も用い、輝きのなかに歓喜を表現しています。まさに「クリムト」の「黄金の時代」を代表する傑作です。1984年に制作された精巧な原寸大の複製壁画は、「分離派会館」の部屋の再現展示で臨場感と迫力がありました。

最後にW君の小学校時代の同級生が出品している《中美展》を観ました。5点の油彩画の連作で優秀賞を頂いていました。

【ユデュトⅠ】部分 / 【女の三世代】(上段左) / 【ベートーヴェン・フリーズ】部分 (中段中)


ティータイムコンサート2019 / 中美展2019
 



コメント

《ストロベリームーン》 と前日の月

2019年06月17日 | その他

6月の満月を「ストロベリームーン」と言うそうです。アメリカの先住民が由来で、季節を把握するために各月の満月に名前を付けていて、イチゴの収穫時期であった6月の満月を「ストロベリームーン」と呼んでいたと言われています。ヨーロッパでは「ハニー(蜂蜜)ムーン」と呼んだりする事もあるそうです。どちらもキュートな名前ですね。ところで、「ハニームーン」と「ジューンブライド」って関係があるのでしょうか?

イチゴの収穫時期を表わすものなので、別に月がイチゴの様に真っ赤に見えると言う訳ではありません。でも、今の時期は空気中の水蒸気が多い事と、塵などの影響で高度が低い月は、少しピンク色っぽく見える事もあるそうです。その事を知ったのが今日の22時頃でした。すぐにベランダに出て撮りましたが、高度が高かった為か普通の月と変わりませんでした。

実は昨日の夕方、たまたま散歩の時に見かけた月がとても綺麗だったので、近所の公園で撮影していました。まさか「ストロベリームーン」の前日だったとは知らずに・・・。気のせいか少しピンク色っぽく見えます。

ぜんぜん関係ありませんが、今日の夕方に買い物の途中に見た雲の形が面白かったので、家に帰ってから日が落ちる前に急いで撮りました。その時は「ストロベリームーン」の事をまだ知らなかったので、残念ながら高度が低い月は撮れませんでした。

17日:満月<22時30分頃 > / 16日:ほぼ満月の月<18時30分頃> 


17日の空<17時30分頃>  -面白い雲が見えました-


コメント

《 印象派への旅 》 -海運王・バレルのコレクションが初来日!-

2019年06月07日 | 展覧会

6日の「明治神宮御苑」のつづきです。原宿駅前で解散後、残りの5人で「印象派への旅」の展示を観る為に渋谷の「Bunkamura  ザ・ミュージアム」まで歩いて行きました。「ウイリアム・バレル」はイギリスの産業革命期に船舶の売買で大成功し、「海運王」と称されました。美術品に関心のあった「バレル」は主に画商の「アレクサンダー・リード」から作品を購入しました。「リード」は「ゴッホ」の弟で画商であった「テオ」と一緒に暮らしていた事もある敏腕画商でした。今回、「ゴッホ」が描いた「リード」の肖像画も展示してありました。

「バレル」は絵画や美術工芸品など9000点以上にも及ぶコレクションをグラスゴー市に寄付しました。それが美術館「バレル・コレクション」となりました。美術館建設に関しての条件は<大気汚染の影響が少ない郊外に作品を展示すること><国外に持ち出さないこと>と厳しいものでした。そんな中、「バレル・コレクション」が改装に伴い閉館中の為、奇跡的に実現した展覧会です。

西洋近代絵画を中心に80点 (内7点はグラスコー市の「ケルヴィングローヴ美術館」からの出展) が展示されました。ドガ・ゴッホ・ルノワール・クールペ・ブータンなども、殆ど初めて観る作品ばかりでした。大きな作品は少なく、テーマも風景や静物が多く、部屋に飾るのにちょうど良い感じの作品が多かったです。

【印象派への旅 海運王の夢 -バレル・コレクション-】のパンフレットより
 

コメント

《 スイレンと花菖蒲 》 -明治神宮御苑にて-

2019年06月06日 | 動植物

6日(木)、高校の同窓生7人で有楽町駅で待ち合わせ、「ラ・メール・プラール」でランチを食べました。フランス西海岸サン・マロ湾上に浮かぶ世界遺産の「モン・サン・ミッシェル」。「ラ・メール・プラール」はその地で130年の歴史を刻み続ける店です。2011年に海外初出店として日本でオープンしました。私は看板メニューの「ふわふわオムレツ」を頼みました。別のメニューを頼んだ人とシェアーして食べました。N君は「モン・サン・ミッシェル」にある店で食べた事があるそうです。

地下鉄千代田線で明治神宮前駅に移動して「明治神宮」に行きました。「大鳥居」を通って「御苑」に行きました。途中の木の根元に不思議な物がありました。<ナラ枯れ対策>の為の仕掛けでした。「カシノナガキクイムシ」という虫が媒介する「ナラ菌」によって樹木が枯れる被害が発生しているそうです。虫の生態を利用してトラップ下部のアルコール入りのボトルに捕獲するそうです。5月頃~9月頃まで設置されるとのこと。

「南池」(なんち)の「スイレン」(睡蓮)はちょうど見頃でした。「コウホネ」(河骨)というスイレン科の珍しい花もありました。 水中にある「根茎」が白くゴツゴツして骨のように見えるので、「河骨」と書くそうです。黄色い花びらの様に見えるのは「ガク」で、花はその中にあります。尚、「根茎」は生薬になります。また、松の木の上に「ダイサギ」が止っていました。大勢の人が写真を撮っていましたが、モデルの様に殆ど動かずにいました。対岸には「アオサギ」が止っていました。

「花菖蒲田」は最初は稲田だったのを「明治天皇」が明治26年に「昭憲皇太后」の為に「花菖蒲田」に改めたのだそうです。今では150種・1500株が植えられています。まだ5分咲き程で、早めだったみたいでした。草むしりなどの手入れをしていた方が他の人に説明していた話によると、草むしりが終わったら水を張る予定との事。「加藤清正」が掘ったとされている「清正井」の清水は「花菖蒲田」を潤し、「南池」から「後池」の水門を通って「渋谷川」へと流れているそうです。

「花菖蒲田」を見終わって戻る時に「南池」の前を通ったら、「ダイサギ」がまだ同じ所に止っていました。1時間以上も経ちます。この場所が気に入っているのでしょうか?最後に「御社殿」に御参りしてから、用事のある2人とは原宿駅前で解散しました。

この日は半袖でも汗ばむ位の夏日でしたが、残りの5人で『印象派への旅』の展示を観る為に渋谷まで歩く事にしました。つづく・・・。

スフレオムレツ <ふわふわで美味しかったです> / 半熟ゆで卵付きのサラダとパン


大鳥居  /  <ナラ枯れ対策>の為の仕掛け


スイレン  /  コウホネ  /  水辺には繁みが映っていました 


「ダイサギ」 <時々羽を広げる以外は殆ど同じ位置にいました> / 「アオサギ」


珍しい花菖蒲


後に見えるのは四阿(あずまや)  /  清正井


「御社殿」:御神木(左側) 夫婦楠<実は2本です> / 御神木(右側) 「祈願絵馬」に囲まれた楠

コメント

《いきでいなせな浮世絵展》 -成田スカイタウンギャラリーにて-

2019年06月02日 | 展覧会
6月1日(土)、《いきでいなせな浮世絵展》(祝 十三代目・市川團十郎白猿 襲名)に行って来ました。江戸時代を描いた絵師達の作品61点が勢揃い。【1. いきでいなせな歌舞伎役者・市川團十郎と成田山新勝寺】 【2. いきでいなせな成田山参詣・出開帳】 【3. いきでいなせな女性たち】 【4. いきでいなせな相撲力士】 【5. その他】の5部門に分かれて展示されていました。

「いき」(粋)と「いなせ」(鯔背)は江戸っ子のステイタスシンボルで、日本独自の美的概念として江戸時代に成立しました。「いき」は「意気」から転じた言葉とされています。今でも良く使う言葉なので、漢字は分かりましたが、「いなせ」の漢字を見て何故に魚偏(?)と思いました。「いなせ」の「鯔」はボラの稚魚の事で、江戸時代に日本橋の魚河岸で働いていた若者のマゲが「鯔」の背びれに似ていた事からきているそうです。威勢がよく、勇み肌で、さっぱりしていて、きっぷの良い様を指します。気性・態度・身なりがあか抜けしていて、自然な色気の感じられる「粋」とは対で考えられていました。

「奇想の系譜」の一人である「歌川国芳」の作品も2点ありました。「天保の改革」の質素倹約・風紀粛清の号令による取締り前の作品だったので、反骨精神旺盛な奇想感はありませんでした。

ところで、「市川海老蔵」さんが「十三代目・市川團十郎白猿」を襲名する事になりました。「白猿」には、<父や祖父には足元にも及ばぬ>と言う意味が込められているとの事。早すぎる襲名だと自覚している事を示しているそうです。過去には五代目・七代目・八代目が名跡及び俳名として名乗っています。

 

鯔背風(展示場の説明より) / 當世五人男-白猿-(七代目・團十郎) / 市川海老蔵(国芳画)


こども火消し揃い(国芳画)

コメント