さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

どうしてさっちゃんは機嫌が悪いのか? 僕にはそれが分からずに苛立ってしまいました。ゴメンね、さっちゃん

2018-11-29 22:05:09 | 生活の一場面
今日の夕食はポトフとサラダでした。
ポトフはたっぷりの野菜と、キューブのブイヨンを入れるだけですから簡単です。
肉は豚バラ肉軟骨でしたから、安価。
でも、長い時間煮込まないと軟骨まで柔らかくはなりません。
サラダはスティックセニョールという茎ブロッコリーとレタスとフランクフルトソーセージ。
ヨーグルト、ピーナッツバター、マヨネーズ、胡麻ドレッシングを混ぜたのをかけました。

録画したテレビドラマ『相棒』を二人で観ながら食事です。
ほぼ食事し終わって、僕は続けて録画した『知恵泉』を見始めます。

さっちゃんは食べ終わって、食器を台所へ運ぼうとします。
僕はまだ少し残っていて、食べ続けていたんですが、さっちゃんが僕に怒り始めました。
何を言ってるのかはよく分からないんですが、雰囲気的には
「いつまで食べ続けてんの!」
「食器を早く台所へ運びなさい!」
「まだテレビなんか観てるの?!」
「もう寝る時間でしょ!」

こんな感じに受け取れました。
書かれた言葉ほどは強い怒りではないのですが、さっちゃんが僕に怒るのは珍しいので・・・・

さっちゃんは隣りの部屋に行って、布団の中に入ってしまいました。
寝るようです。
僕だって、理不尽にあんな風に言われてカチンときてますから、そのままほったらかします。

僕も食事を終え、停止していた録画をつけます。
テレビの音がうるさいだろうと、隣りの部屋との間の襖を閉めると、
さっちゃんが起きて来て、「なんで閉めんのよ!」といった風に開けてしまいます。
僕は内心「そうか、そうか」と、湯呑をテーブルにドンと置いたり、
台所で鍋の蓋をガチャンと閉めたり・・・・

自分のことを「大人げないなぁ」とは思っても、
それくらいはしないと僕だって腹が立っていますから。


プーアール茶を飲みながら、『知恵泉』を観てると、
隣りの部屋からはさっちゃんの寝息が聞こえてきます。
テレビの音量を下げ、襖をそおっと閉めました。

さっちゃんは2時間ほど寝ると、目を覚まし起きてきました。
僕はさっちゃんをハグし、「歯を磨こうね」と言います。
歯を磨き終えると、さっちゃんは布団へ一直線。
服を脱がせて、寝巻に着替えさせます。

さっちゃんは先ほどの僕への怒りなんか覚えてないみたい。
こんな時は認知症は有難いですね。
僕もまだまだ人間が出来てませんね。
コメント
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