さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

午後、掛かり付けのお医者さんに行くつもりでしたが、さっちゃんの急な不穏で行けなくなりました

2020-12-21 23:16:48 | 大変なこと
連日不穏が続くさっちゃんですが、今日は比較的穏やかなスタートでした。
僕はちょっとヒヤヒヤしながら接していたのですが、何事もなくお昼も過ぎていきました。

今日は掛かり付け医を訪れて、をもらってこようと考えていました。
デイサービスや言語リハビリ、そして病院の定休日を考慮すると、月曜日が一番余裕を持って行くことが出来るのです。
病院も冬休みに入りますから、早めに薬をもらっておこうと思ったんです。

2時過ぎたころから、さっちゃんには何となく「もうすぐ出かけるよ」と雰囲気作り。
まずはトイレへ行ってみますが、おしっこは出ませんでした。

続いて、着替えをしてもらおうと、ソファに連れて行きます。
ソファに座ってもらう直前に、今穿いているズボンを少し下ろしてから座ってもらわなければなりません。
でも、さっちゃんは僕がズボンを下ろすいとまもなく座ってしまいました。
こうなると、もう一度立ってもらって、ズボンを下ろさないといけません。

ここからです。
さっちゃんが急に怒り始めたんです!
立ち上がってもらおうと、手を取り、腕を取る僕に対して、怒りの言葉を投げつけ始めました。
僕の胸を押して僕を倒し、足で僕を蹴飛ばそうとします。
昨日までのこともあるので、僕は力ずくでズボンを脱がすことはしませんでした。
普通のジャージのズボンで、ちょっと寒いかもしれませんが、このままで出かけることにしました。

今度はダウンの上着を着てもらおうとしました。
着てくれません。
腕を通してもくれません。
僕はこれも諦めました。

ウールの帽子をかぶせて、さっちゃんの手を引いて、「出かけるよ」と言って玄関に連れて行きます。
これは、さっちゃん、素直に付いて来ました。
靴を履いてもらって、玄関から出て、鍵を掛けます。
普段なら、すぐそばで待っていてくれるんですが、今は不穏の最中。
待たずに、ひとりで先に歩いて行ってしまいます。

いつも降りている階段のところを通り過ごして、アパートの廊下を進んで行っています。
その先にも階段はあるので、そこから降りればいいや、と思っていました。
あっ!
僕は忘れものをしたことを思い出しました。
マスクです。
病院に行くのですから、持って行かなければなりません。
引き返さなければならないのですが、さっちゃんの抵抗は激しかったですね。
勝手にどこかへ行かせるわけにもいきませんし、なんとか来た方向へ戻るように仕向けますが、凄い抵抗。
手も繋いでくれませんから、肩を抱いて押すような感じで歩いてもらいました。
今にも大声を上げて喚きそうな雰囲気でした。

アパートの廊下をさっちゃんを押すように歩きながら、僕は考えました。
薬をもらいに行くチャンスは来週にもあるんだから、今日は無理しない方がいいんじゃないか。
僕は病院へ行くのは中止して、このまま散歩に出かけることにしました。
散歩ならマスクは不要です。

いつも使っている階段に来ましたが、何故だかさっちゃんはそこを降りたがりません。
結局、エレベーターで降りました。

外に出ると、さっちゃんは「寒い」と言います。
それで、僕のザックに入れて来たさっちゃんのダウンを出して着てもらおうとしましたが、まだ着てくれません。
まだ2時半くらいですし、風もなく陽も出てますから、暖かく感じる日です。
怒っているさっちゃんにダウンを無理やり着せる方法はありません。

散歩と言っても、さっちゃんは僕と手を繋ぐことを拒否して、勝手に歩いて行ってしまいます。
僕のことを気にして、ちらっと眼で探しますが、僕の行く方向へ付いて行こうとは思っていないようです。
僕はさっちゃんの少し前を歩いて、いつもの散歩コースへ導こうとするんですが、左へ曲がった僕には付いて来ずに、真っすぐ歩いて行ってしまいました。

僕は再びさっちゃんの少し前を歩き、この先では右か左に行くしかありませんから、そこでさっちゃんの進む方向をコントロールしようと考えました。
そこで、僕は左へ進みます。
続いてさっちゃんですが、右へ進んでしまいました。
僕は仕方なくさっちゃんの行った方へ向かいます。
ところで、さっちゃんですが、僕と逆方向へ進んだものの、やっぱりちょっと心細いようです。
これまでは手を繋いでくれませんでしたけれど、ここで試しに手を伸ばしてみると、さっちゃんは抵抗せずに手を繋いだままでいてくれました。
不穏がどうやら解けたようです。
あ~あ、良かった!

家を出てから300~400mの場所でした。
少しだけ遠回りのコースですが、ここからいつもの散歩コースに向かいました。
暖かな場所で立ち止まって、ダウンを着てもらいました。
何にも抵抗せずに、いつも通り、着てくれました。

久し振りに早い時間での散歩でした。
暖かくて本当に心地よい気候でした。
いつもの散歩時間は4時前後から5時くらいの時間帯が多いのですが、その時間帯よりも人も少ないんですね。
これからはこの時間帯に散歩したいと思いました。
さらに遠回りのコースを選んで、1時間以上の散歩は終了。
帰宅してからも、さっちゃんの不穏は現われていません。
コメント
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